デイメア: 1994 Sandcastle(Xbox Series X)のレビュー・評価・感想情報
限られたリソースでの探索、パズル要素の謎解き、そしてUIなど、いたるところに往年のサバイバルホラーへのリスペクトを強く感じる1本。それでいて、素早いモンスターの動きと、銃だけでなく液体窒素“フロストグリップ”も駆使したバトルの立ち回りが、本作だけの戦術を演出。また、暗がりが多めのステージで探索自体の緊張感が高いからこそ、凍らせた敵をパンチで粉砕するときの爽快感が際立ちます。
週刊ファミ通1814号より
クラシカルなサバイバルホラーをリスペクトした作りは好感が持てる。暗がりを探索しているさなか、敵に急に襲われ激しい戦闘になる流れは定番的だけど、メリハリがあって緊張感をもたらします。新登場の武器“フロストグリップ”で、敵を凍らせる新たな戦術が加わり、弾薬の節約にも活用できるのがいい。ムービーシーンで描画がちらついたりするなど、クオリティーは荒削りなところも。
週刊ファミ通1814号より
よくも悪くも前世代的でオーソドックスなホラーアドベンチャーですが、“フロストグリップ”という武器におもしろみを感じます。窒素を噴射して冷却する作業や、凍った敵をパリンと砕く感触が気持ちいい。ロード中に、それまでのエピソードが文章としてまとめられるのは、理解の助けとなるありがたい仕組み。戦闘の発生頻度が、施設の探索を中断させられたと感じない程度なのには、好感を持ちました。
週刊ファミ通1814号より
場面ごとに置かれた状況で何をすればいいか察し、ときにガチなパズルを解いたりして突破。そして、ほどよい頻度でストーリーが進展……というゲーム進行自体には、ある種の安心感があります。ステルス重視でも爽快感重視でもなく、ただ「(弾薬などの)リソースを消費してしまったなぁ」との印象が先立つ戦闘パートは、やや義務的になりがち。視界の不明瞭さにより、サバイバルホラーの雰囲気は味わえます。
週刊ファミ通1814号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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