こっそり召喚士(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
モンスターを召喚して敵を弱らせ、勇者がとどめを刺すお膳立てを行う“後方支援”特化の戦いが新鮮。自動スクロールするステージでのバトルは一見アクションだが、召喚するモンスターの種類やレベル、位置を一手ごとに考えて行う戦術性が必須で、数回のミスでクリアーできないパズル的要素が色濃い作り。残りHPでの契約システムはおもしろいが、失敗すると最初からやり直しになるのは少しモヤモヤ。
週刊ファミ通1810号より
ユニークな設定かつ、独自性のあるシステムに感心。息子である勇者を陰から助ける母となり、モンスターを召喚して敵と戦わせるのだけれど、敵をぎりぎりまで弱らせて、勇者にとどめを刺させるのがベストという設計がおもしろい。進路上に現れる敵の強さがどれくらいなのかを見定めながら、召喚するモンスターをほどよい戦力に調整するのは、シンプルなようでいてなかなか悩まされます。
週刊ファミ通1810号より
『はじめてのおつかい』さながらの図式にして、手助けしまくる過保護さにクスッ。そんなほほえましさとは裏腹に歯応えある内容で、先を読み、きちんと計算して素早く対応しなければ進めません。往年のRPGを彷彿させる効果音が楽しく、テンポもいいので、調子よく遊んでいると泣きを見て、母のありがたみを知ります(笑)。やや複雑な操作にミスを誘われても、“ゲーム性の一部”と楽しめる方向け。
週刊ファミ通1810号より
勇者が瀕死の敵にとどめを刺したときのエフェクトの小気味よさが、そこにいたるまでのゲームプレイのせせこましさを解消してくれます。経験則を溜め込んだうえで場当たり的に対処していくという、RPGの戦闘パートの醍醐味“だけ”を味わいたい人であれ、夢中になれるでしょう。スマートフォン用ゲームからの移植の影響か、操作方法が特殊……というか、とくに系統立てられていない印象を受けました。
週刊ファミ通1810号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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