アルファディア ネオ(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報
1990年代の王道ファンタジーRPGを彷彿させる物語とグラフィック。バトルもクラシックなシステムがベースだが、戦闘中に切り換えられる3つのバトルスタイルと、各キャラごとにある属性レベルで自分のキャラを育てる楽しみをプラス。見た目は往時のものだが、ガチャ要素や倍速戦闘、選べる難易度など、手触りは現代寄りのライトな感じに。当時のRPGが持つ雰囲気や空気を手軽に味わいたいなら。
週刊ファミ通1778号より
ケムコRPGのなかではシリアス寄りのテイストで、あまりクセを感じずに遊べる。物理攻撃タイプやサポートタイプのように、バトル中にスタイルを切り換えられるシステムは、ひと手間かけることで戦略に幅が出ます。ブーツを履き替えるメニューがあるのがユニークだけど、移動が倍速化されるダッシュブーツでスイスイ進んでいけるなど、じつに便利。アプリ版がベースのUIは、少し扱いづらさも。
週刊ファミ通1778号より
ケムコRPGも、開発会社やシリーズでフィーリングが異なりますが、さすが『アルファディア』な洗練度。詰め込みすぎないチュートリアル、工夫されたUIなどに感心しきり、です。今回、ワープポイントの代わりにエンカウント率調整ポイントを設け、同時に移動をラクにするブーツを導入したのは、おもしろい仕掛け。物語的には、王道ファンタジーに紛れ込んだ酔っ払いのおじさまがいい味出してます。
週刊ファミ通1778号より
戦闘は、EP(特殊技発動に必要なパラメーター)不足に陥りやすいなど、課金対応アイテム未使用の状態では、ややきびしめのバランス。フィールド移動や、イベントシーンのテンポは小気味よいので、いろいろと割り切ることができれば、王道系RPGを進めている感触を味わえます。とはいえメニュー関連のUIは、スマホ版のように感覚的に操作できず、“わかっていてもなってしまう誤操作”にストレスが蓄積します。
週刊ファミ通1778号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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