ロー・オブ・リベンジ(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
難易度調整や無限コンティニューといった“現代”のやさしさを少しまぶしているものの、あくまで見た目やシステムは1980年代前半のゲーム黎明期の2Dアクション。グラフィックだけでなく、1ドットずれただけで天井に当たるハシゴなど、手触りにも当時の“あるある”を存分に感じながら冒険を進められる再現度がスゴイ! その懐かしさを楽しいと感じるか、不便と感じるかで評価は分かれるかな。
週刊ファミ通1767号より
8ビット風のレトロスタイルなアクションながら、空中を飛んだり、水中を泳いで探索するステージなどもあり、変化に富んだ構成なのがいいね。遺物の装備品を集めるごとに主人公の見た目が変わり、アクションや能力が増えていくのも○。ただ、戦闘やプラットフォームアクションはちょっと退屈で、難しさからというよりも、面倒くさくて気の緩みからミスしてしまうパターンが起こりがちな気も。
週刊ファミ通1767号より
同じクリエイターによる『サンダーフラッシュ』のレビューでも書きましたが、レトロゲーム好きが情熱でオマージュ作品を生み出し、この価格でシェアしてくれることに「ありがとう」を言いたいです。元ネタがいい感じで消化された、広義のオールドスクールアクションとしての仕上がりは、もはや職人芸。敵や地形の特徴を覚えながら少しずつ攻略を進めていくプロセスを、理不尽な思いをせずに味わえます。
週刊ファミ通1767号より
グラフィックは言わずもがな、“目の前の敵に攻撃が当たらない”といったファミコン用2Dアクションゲームあるあるを、かなりの純度で体験できます。1980年代のテレビゲームへのオマージュの強さゆえか、ハッタリ要素は控えめ。各ステージがコンパクトにまとまっていて、攻略のヤマもささやかに用意されていることから、非リアルタイム世代も“淡泊ながら手堅いミニゲーム”として満足できるでしょう。
週刊ファミ通1767号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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