My Lovely Wife(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
夜の仕事の斡旋、死者を蘇らせる儀式、エゴイスティックな“犠牲”を強いる非情な決断の連続が、心の奥深くに刺さる“棘”となり、プレイヤーを背徳世界へ魅惑的に惹きつけていく。経営&恋愛のシステムはオーソドックスだが、サキュバスと人間の倫理観の違いが、ほかの恋愛シミュレーションと一線を画して新鮮。彼女たちが魅力的だからこそ、好感度が高いときは、もっと“デレ”てほしかったなー。
週刊ファミ通1750号より
サキュバスたちに売春をさせて、自分の都合のためにやがては生贄にしてしまうのは嫌悪感を覚えるものの、ゲームのシナリオだと割り切れれば、サキュバスとの恋愛要素、アダルトなテーマ、先が見たくなる刺激的な内容に、次第に夢中になっていきます。倫理的なタブーを扱う物語や、上手とは言えないイラストなど、とっつきにくく人を選ぶ作品ではあるけれど、意欲的な作風に不思議な魅力を感じる。
週刊ファミ通1750号より
悪魔召喚、恋愛感情の利用、裏切り、殺し、死者の蘇生。カルト宗教にマッドサイエンティスト。常時、禁断の領域に足を踏み入れているような背徳感がたまらない。基本的に文字のみで露骨な描写はないものの、アダルトな表現もかなり刺激的で、ほの暗い欲望が画面を覆います。育成面はあまり多様ではありませんが、サキュバスの種類や異なる結末が多く用意され、別の可能性を試したくなる構成が巧み。
週刊ファミ通1750号より
“サキュバスは惚れさせてから殺す”などといったハードな倫理観に晒され続けるうちに、一回性の生死を超えた愛情と損得勘定に目覚めていきます。コントローラ、タッチ操作のいずれにしても、リアルタイム操作に適したUIとは言えませんが、効率よくリソースを稼ぐ作業自体の充実感は高めです。ゲーム内で確認できるデータベース要素の貧弱さを自主的にカバーできるマメさor情熱は、最低限必要。
週刊ファミ通1750号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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