アンビションレコード(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報
ファンタジーRPG全盛期の“あのころ”を思い出させるクラシカルな見た目やシステム、物語の冒険を、倍速戦闘やアイテムガチャなどで現代的な遊びやすさにチューンアップ。フィールド移動がなく、マップ上の各エリアを訪れる探索スタイルなので、サクサク進められます。似たような階層構成のダンジョンに、控えめなスキルや魔法、ボス戦や通常戦闘時の演出など、冒険の盛り上がりに欠ける部分も。
週刊ファミ通1731号より
フィールドやキャラのグラフィックが3DなのがケムコのRPGでは珍しく、ほかの作品と比べて時代が新しめのレトロ感。ヒロインがかわいらしく描かれているのがいいね。システム面は、よくあるものが揃えられている印象だが、ジョブの変更による戦いかたの変化や、装備を合成や改造で強化するのは楽しみになる部分。イベントシーンは、ちょっと間延びしたようなテンポに感じられるのが惜しい。
週刊ファミ通1731号より
各キャラの性格付けとその描きかたが巧みで、すぐに感情移入できるほど。ダイナミックな作戦を駆使した戦闘が描かれる物語も興味を引きますが、実際に体験するバトルとのギャップが激しく、少し残念な気持ちに。ただスケール感はともかく、バトルは戦術的にもオートでも楽しめて、武器の強化もクセになります。PS4版で遊びましたが、移動の際に背景の動きがややギクシャクするのが気になりました。
週刊ファミ通1731号より
敵の攻撃力が総じて高い戦闘パートは、装備強化などの準備段階を含めて一定の緊張感を得られます。堅実なレベル上げ作業や宝箱探しが好きな人であれば、新しいエリアが解放されるごとにテンションが上がるでしょう。サブクエストなどの寄り道ややり込み要素も充実しています。壮大な世界設定と、イベントデモで描かれる矮小な人間模様のアンバランスさは、“そういう芸風”と割り切るしかない?
週刊ファミ通1731号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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