The Medium -霊-(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報
画面を分割してふたつの世界を同時に表現するシステムが、王道設定のホラーアドベンチャーの探索に新鮮さをもたらし、物語の“謎”とともにゲーム進行を強力に後押し。ふたつの世界をまたぐ謎解きがシームレスに展開したり、画面分割の形がシチュエーションで変化することにPS5の地力を感じる。作り込まれた廃墟や、執拗に追って来る謎の敵の恐怖を味わうためにも、大画面でプレイしたい1本。
週刊ファミ通1739号より
分割された画面に、現実世界と霊界を同時に映し出す“二重現実”の見せかたが秀逸。また、グラフィックもすばらしく、とくに、不気味であり美しくもある霊界の光景は、思わず吐息を漏らしてしまうほど。物語の世界に引き込んでくれる音楽も見事。ギミックの解きかた自体は古典的だったりするところもあるけど、相互に干渉するふたつの世界を探索し、先へ進んでいくのは、好奇心が刺激される。
週刊ファミ通1739号より
肉体のある現実と、霊体として存在できる精神世界、ふたつの空間を同時に見ながら進むシステムが独創的。片方での行動が、もう片方に影響を与える謎解きも興味深いです。心霊現象と政府による隠蔽、2種類の恐怖に襲われながら真相を追う、謎めいた物語にも引き込まれました。不気味なアートやサウンドも雰囲気満点。海外版に比べ、少し手を出しづらい価格ですが、吹き替えがドラマを盛り上げています。
週刊ファミ通1739号より
最低限の情報量で廃墟を巡るゾクゾク感を味わいつつ、いろいろな幽霊との“交流”を図れます。恐怖演出、謎解きの難度ともに、雰囲気を味わえる程度の水準で抑えられているため、二重世界を行き来する不思議さに集中できます。欲を言えば、現在の状況を見失うほどの“目まい”の感覚がもっと味わえればと思いました。操作はおおむね快適ですが、急な視点切り換え時の移動方向入力にはやや戸惑いました。
週刊ファミ通1739号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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