The Medium -霊-(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報

卵を守る雨宮
progress
9

画面を分割してふたつの世界を同時に表現するシステムが、王道設定のホラーアドベンチャーの探索に新鮮さをもたらし、物語の“謎”とともにゲーム進行を強力に後押し。ふたつの世界をまたぐ謎解きがシームレスに展開したり、画面分割の形がシチュエーションで変化することにPS5の地力を感じる。作り込まれた廃墟や、執拗に追って来る謎の敵の恐怖を味わうためにも、大画面でプレイしたい1本。

週刊ファミ通1739号より

ジゴロ☆芦田
progress
9

分割された画面に、現実世界と霊界を同時に映し出す“二重現実”の見せかたが秀逸。また、グラフィックもすばらしく、とくに、不気味であり美しくもある霊界の光景は、思わず吐息を漏らしてしまうほど。物語の世界に引き込んでくれる音楽も見事。ギミックの解きかた自体は古典的だったりするところもあるけど、相互に干渉するふたつの世界を探索し、先へ進んでいくのは、好奇心が刺激される。

週刊ファミ通1739号より

くしだナム子
progress
8

肉体のある現実と、霊体として存在できる精神世界、ふたつの空間を同時に見ながら進むシステムが独創的。片方での行動が、もう片方に影響を与える謎解きも興味深いです。心霊現象と政府による隠蔽、2種類の恐怖に襲われながら真相を追う、謎めいた物語にも引き込まれました。不気味なアートやサウンドも雰囲気満点。海外版に比べ、少し手を出しづらい価格ですが、吹き替えがドラマを盛り上げています。

週刊ファミ通1739号より

戸塚伎一
progress
8

最低限の情報量で廃墟を巡るゾクゾク感を味わいつつ、いろいろな幽霊との“交流”を図れます。恐怖演出、謎解きの難度ともに、雰囲気を味わえる程度の水準で抑えられているため、二重世界を行き来する不思議さに集中できます。欲を言えば、現在の状況を見失うほどの“目まい”の感覚がもっと味わえればと思いました。操作はおおむね快適ですが、急な視点切り換え時の移動方向入力にはやや戸惑いました。

週刊ファミ通1739号より

ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和

ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。

レビュー

平均

progress
8.5

画面分割で表示されるふたつの世界の主人公を同時に操る、三人称視点のホラーゲーム。怪物との接触を回避しながら現実世界と霊界を同時に探索し、恐ろしい物語の謎に迫る。

発売日
2022年3月10日
価格
7,800 円+税
ジャンル
アドベンチャー
メーカー
ナツメアタリ
詳細を見る