アサツグトリ(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
デスゲームを阻止する主人公と、登場人物たちの“魔法”を巡る駆け引きが熱い密室アドベンチャー。タイムリープをくり返すことで行う謎解きと、見えてくる事実が物語を牽引。同じ景色が続く無機質な施設は世界観にマッチして雰囲気こそあるが、入る前に部屋名を確認できない、走れないなど、探索パートを不便に感じる部分も。せっかくの女子だけの共同生活、本編以外のイベントがもっとあれば。
週刊ファミ通1720号より
デスゲームのシチュエーションやタイムループの能力は目新しくはないが、それでも驚かされるところがあるし、ミステリーの要素や、悲劇が起こるのを未然に防ぐために主人公が奮闘するストーリーに引き込まれる。建物内を探索するパートは、やみくもに歩き回ることになりがちだったり、ゲーム内の時間経過をひたすら待つしかないときがあるのが難。せめて、時間のスキップや早送りの機能は欲しい。
週刊ファミ通1720号より
少女たちを見守るうちに、ひとりひとりの性格や事情が少しずつ明らかになり、人物像が浮かび上がるのがおもしろい。デスゲーム的シチュエーションや、時間遡行を使っての事件回避など、非日常的な物語に好奇心がそそられます。同じ日をくり返しての調査は、重要な場面に再びたどり着くまで、とくに変化のない時間を過ごすのをじれったく感じることも。手描きタッチのビジュアルがいいテイストです。
週刊ファミ通1720号より
美少女たちのギスギスした関係を見続ける序盤はなかなかキツいものがありますが、発生する事件を防ぐための調査活動そのものは新鮮。各キャラの認識が第一印象から変化していく過程に引き込まれます。時間がリアルタイム経過する調査パートの時間制限がきびしい点、情報確認系の機能・UIが不親切な点をやり甲斐と感じられれば、同じフラグを何度も立て直す羽目になるループ展開も楽しめるでしょう。
週刊ファミ通1720号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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