DYSCHRONIA: Chronos Alternate - Definitive Edition(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
VR世界ならではの仮想空間の移動は、通常のゲームでプレイすると、移動自体の作業感がアップ。さらにステージ自体も無機質感が強めに。“メモリーダイブ”や“拡張夢”へのアクセスは、事件の捜査と謎解きに厚みを与え、物語を牽引していく魅力的かつおもしろいシステムだからこそ、長めのロード時間が気になった。捜査パート以外は、3Dポリゴンゲーム黎明期の一人称視点のアドベンチャー的なプレイ感。
週刊ファミ通1824号より
しっかり作られたSFの世界観と、ミステリアスで引き込まれる物語が秀逸。過去の記憶を追体験し、ときには干渉することでストーリーを進めていく工程は、興味をそそられます。もとがVR向けの作品であるがゆえの部分も残ってはいるけれど、Switch向けに最適化されていて、追加のシナリオが見られるのもうれしい。ロードがちょくちょく挟まるので、もう少しテンポがよければ、なおよかった。
週刊ファミ通1824号より
過去に干渉する異能や、住人が夢を共有する世界など、興味深い設定の数々が作り上げるSF的な舞台に魅せられます。ただ、もともとVR用に最適化された仕組みや見せかたと、Nintendo Switchとの相性はいまひとつ。自由に動けないように感じる一方で、単調な移動はくり返さなければならないのがツラい。場面転換が多いのに切り換えが遅くてじれったいけれど、シナリオがプレイヤーを牽引します。
週刊ファミ通1824号より
“超能力で知り得た真実をどう実証していくか?”というお題が、魅力的な登場人物たちの相関関係に絡みあっていく過程に惹かれます。やや盛りすぎな印象だったSF設定が徐々に腑に落ちていく感覚もいいですね。シーン遷移時のロード時間が長めで、遷移直後の視点に意図がないこともあり、物語世界への没入感が途切れがちになるのは、少々残念。現場検証時の対象選択のしにくさも、地味にストレスに。
週刊ファミ通1824号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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