わるい王様とりっぱな勇者(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
絵本のようなタッチで描かれたビジュアルがすばらしいできばえ。登場するキャラたちもみんな愛らしくて気に入りました。RPGとしては王道タイプといった印象。いろいろな仲間といっしょに冒険するのが楽しかったですね。条件を満たせば走れますが、メインの物語を進めるうえではほぼ歩きになり、広めに作られたエリアの探索が少々おっくう。戦闘頻度も高くオートバトル機能が欲しかったかも。
週刊ファミ通1698号より
手描きのグラフィック、うっとりしてしまう朗読、絵本風の演出によって作られる世界観が最高。“ゆう”のやさしくひたむきな姿と、それを見守り育てる王様ドラゴンの物語に心が洗われます。戦闘はシンプルなターン制で、ゲーム慣れしている人だと少し退屈さも感じると思うけど、まったり遊べる。吹き出しのセリフなどにはボイスがないので、ふりがなを表示できると子どもも楽しみやすかったかと。
週刊ファミ通1698号より
『嘘つき姫と盲目王子』から継承された温かみある手描きグラフィックや、朗読が心に沁みます。何となく想像がつく話運びですが、それでも涙してしまう場面が。心やさしい登場人物が多く、クエストの展開にも泣かされました。そのエリアの敵よりも強ければ走れるというダンジョンのシステムはユニークですが、冗長気味に感じられる面もあるかな。バトルはシンプルですが、特技を駆使する戦略性も。
週刊ファミ通1698号より
RPGとしてはオーソドックスなシステム。革新的な面は薄いが、絵本を読んでいるかのように進行する演出が秀逸で、ドラゴンと女の子の交流を丁寧に描いた物語はおもしろい。温かみがあるグラフィックも見た目に◎。ただ、絵的な魅力はあるが直線構造の2Dエリアを行ったり来たりで、マップ探索の変化は乏しくプレイは平板になりがち。作風的に低年齢でも楽しめるよう、ふりがながあればなおよかった。
週刊ファミ通1698号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。