ザ・パーク(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
アクションや大きな謎解きなどは必要なく、ステージを移動しながら物語を体験するタイプ。昭和を感じさせる“遊園地”のロケーションは抜群で、徐々に明らかになる主人公や遊園地のエピソードが、夜の闇とともにじわりと不安を高める。主観視点もあり、巨大なオバケ屋敷を探索するような気分。物語自体がダウナー系な話のうえに、怖さからの解放というゲーム的爽快感も薄いので、人を選ぶ作品。
週刊ファミ通1663号より
不気味な雰囲気の遊園地を歩き回るのは、非日常的な体験でホラー感を味わえる。調べるべき場所を教えてくれるヒント機能があり、不要なストレスを感じずに進行できるのも好印象。音や演出でビックリさせる仕掛けもあるけど、インパクトはあまり強くないかな。暗い物語が徐々に明らかになる構造は先を知りたくなるが、ボリュームは少なく、くり返し遊びたくなるような要素も希薄なのが残念。
週刊ファミ通1663号より
土地にまつわる事件の真相と、主人公が抱える闇と、二重の謎が興味深い。短編ホラーを映画の約半額で楽しめ、コスパにも満足です。乗り物と物語の進行が紐付けられているのもナイスアイデア。ただ、発生するイベントは冗長的な面もあり、中断できなくて苦痛に感じる場面も。一部のオブジェクトを判別するため、あまり重要でなさそうなエリアを注意深く探索しなければならないのも少しキツかった。
週刊ファミ通1663号より
ところどころで「ヒェッ……!!」となる驚かせ要素はあるのですが、それよりも何よりも、夜の廃遊園地の各アトラクションの存在感に圧倒されます。無人で高速回転する巨大観覧車の真下に立っているだけで「もういやだ!(=最高!!)」という気になれました。ストーリーは短めですが、プレイヤーの“気づき”を主体とした動線の構成が見事で、意に反して深みにはまっていくデストルドーを存分に満たせます。
週刊ファミ通1663号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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