ウインドバウンド(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
力尽きるたびに変化する島々を巡るローグライクな大海原の冒険を、現地調達した材料で武器や道具、そして移動手段の船を作るDIYが、刺激的かつ手応えあるものに。波のうねり、遠くに見える島影など海の表現もステキで、美しさと神秘さを併せ持つ島々が探索を後押し。くり返しプレイが前提のため、風の力を活かした帆船移動、オールこぎなど、マップの大半を占める海上移動を楽しめるかどうか。
週刊ファミ通1659号より
海原を航行し、島々を巡る冒険にロマンを感じる。神秘的な雰囲気やBGMも魅力的。クラフトやサバイバル要素にローグライクも組み合わせたような作りはいいのだけれども、食料が入手しづらいためにスタミナの最大値が減り続けることに苦しめられがちだったりして、バランスがいまいちに思える部分がちらほら。船をグレードアップしていく要素もおもしろいけど、帆船の操作性に手こずらされたりも。
週刊ファミ通1659号より
小舟で大海原に漕ぎ出し、少しずつ改造して、探索範囲を広げていく過程に心が躍る。風向きによっては思うように進めない仕組みにも、納得させられる作品世界が構築されています。ただ、空腹の概念があり、食料の入手や保存も難しいため、航海を満喫できないのは残念。とくに序盤は戦闘や資源の確保がきびしく、生き残るのがやや困難でしたが、ミステリアスな物語や演出が再挑戦のモチベーションに。
週刊ファミ通1659号より
潤沢とは言えない素材をやりくりして文明の利器をクラフトしつつ、空腹をしのぎながら大海を放蕩……という、サバイバルものとしての魅力は十分。帆で風を捕まえる感覚もわかりやすく、異世界の旅情に浸れます。地形移動や戦闘などのアクション面は、意図しない動作が発動しやすく、地味にストレスが溜まります。ゲームのテンポや物語世界の密度が、くり返しプレイ向きでない点も気になりました。
週刊ファミ通1659号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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