往年の見下ろし型2Dアクションアドベンチャーにおける、ダンジョン部分に特化したゲームデザインが特徴的。バトル、謎解きともに基本を押さえたオーソドックスな体裁で、大きな驚きこそないけれど安心して遊べます。構造的にフロアが似通ってしまうため、階層やワープゾーンのつながりがわかりづらく、後半以降は同じ場所を行き来することもしばしば。探索の導線がもう少し親切でもよかったかな。

週刊ファミ通1633号より

2Dの『ゼルダの伝説』シリーズのフォロワー作品で、謎解き要素のあるダンジョンに挑むのが好きな人なら楽しめるかと。ブロックを押して目的の位置に運ぶという昔ながらのパズルや、パターンを見極める必要があるボス戦など、歯応えに関してもレトロゲーム風なのは、人によってはきびしく感じそうなところか。地図は、現在いる階層もわかるとよかった。ゲームのスピードを調節できるのは、いい機能。

週刊ファミ通1633号より

この価格ならアリ！　一撃離脱のハラハラする戦闘、マップ踏破とアイテム収集の充実感、謎解きのおもしろみ。往年のダンジョン探索型ゲームのエッセンスを、サクッとカジュアルに味わえちゃう。コンパクトなボリュームも、気軽に遊ぶにはむしろプラスに作用。画期的なアイデアがあるでもなく、全編にわたってどこかで見たようなシーンが続きますが、パロディーとしてうまくまとまっています。

週刊ファミ通1633号より

固定画面内での戦闘やパズルをこなしつつ、複数の画面にまたがる因果を解き明かしていくゲーム性は、短期集中で攻略するのに向いています。敵が攻撃を仕掛けてくるテンポが総じて早く、連続ダメージを受けやすいものの、配置面などにおける理不尽さはなし。セーブポイントからのリスタートがスムーズに行える点もいいですね。プレイしている最中だけは楽しい、コンパクトにまとまった良作です。

週刊ファミ通1633号より