ネクロバリスタ: 最期の一杯(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
カット割りの多さと工夫を凝らした構図に驚き、そして感心。ノベルというよりはコミックを読んでいるような感覚で進行していくのが非常にいいですね。店の内外に無数にある“記憶”も読み物になっているほか、サイドストーリーもあるのでボリューム感は満足できると思います。選択肢によるストーリー分岐のようなゲームらしいギミックがないため、純粋に物語を楽しむだけなのは少し残念。
週刊ファミ通1709号より
構造としてはビジュアルノベルなのだけれども、見せかたがとても凝っていて、つぎつぎに切り換わっていくカットシーンとムーディーな雰囲気が相まって引き込まれる。舞台の設定から想像する物語とは、ちょっと違った展開だったけど、それがまた好奇心をくすぐる。本編のボリュームは短めかな。一文ずつボタンを押して進めるのが手間に感じるときがあるので、オートプレイの機能が欲しかった。
週刊ファミ通1709号より
舞台となるカフェの雰囲気や、音楽がすてき。話がつかみにくいところもあるけれど、死後について考えさせられる物語ですね。言葉がウインドーでなく、枠ナシのフキダシのように現れるのもユニーク。ただ、膨大なセリフをひと言ずつボタンで送るため指が辛いし、細切れ感がテンポを損ねている印象。オートプレイ機能が欲しかった。選択肢がないノベルタイプですが、カフェ内を散策するターンも。
週刊ファミ通1709号より
アニメとマンガの中間といった印象のビジュアルノベル。物語の分岐はなくインタラクティブ性もそこまで高くない。基本はボタンを押してセリフを送るだけ。とはいえ映像作品としての完成度は高く、凝ったカメラワークや絶妙に変化するテキスト配置などのこだわりが、独特のプレイ感覚を生み出している。物語は魅力的なのだが、回りくどい会話が続くことも多く、頭に入ってきづらい側面も少々。
週刊ファミ通1709号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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