シンプルなドット絵や、つぎつぎに登場する奇妙なステージ、難度高めの仕掛けが独特な雰囲気を醸し出していて○。電話番号によってステージが生成されるシステム自体はおもしろいものの、ヒントを表示する“カテゴライザー”の入手後も、移動先の情報量が少なく、ステージ内をさまようこと多し。もう少し探索の手掛かりがあれば。数少ない情報である、文字のフォントが見づらいのも気になりました。

週刊ファミ通1614号より

6桁の電話番号によって生成される世界を探索する構造がおもしろく、夢の中のような不思議な空気感もうまく表現されている。最初は困惑しながら進めることになるが、勝手がわかってくると、適当に番号を入力して探索を行ったり、手探りで新たな発見をしていくのが楽しみに。ただ、どのオブジェクトに対してどのアイテムを使えばいいか、というところで悩みやすいので、総当たりになりがちな部分も。

週刊ファミ通1614号より

知らない番号に電話するドキドキの後に待っているのは、異次元とのコンタクト。そのSF的表現が好きです。奇妙な世界を延々とさまよい続けるうち、たまにアイテムを手にし、何かと出会い、目が覚めるような変化を目撃することも。筋道立てた謎解きではなく、偶然性や不条理を楽しむタイプの作品で、性に合わないというゲーマーも少なくないはず。それだけに、1000円以下で試せるのは良心的。

週刊ファミ通1614号より

無限に広がっているようで、それでいてミニマルなような、ゲーム世界の独特の空間感覚が特徴。モチーフが印象的なドット絵と、圧倒的多数のつれないリアクションの中に、オアシスのように点在する“変化の兆し”を楽しみながら、ゆったりとした気持ちでさまよえるのが魅力です。コントローラでの操作にも対応していますが、携帯モードでの直感的なタッチ操作のほうが、世界のムードに浸れます。

週刊ファミ通1614号より