Observation(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
ライティングから小物に至るまで、細部まで作り込まれた宇宙ステーションのリアルな映像美と存在感。そして、自身がAIとなって船内カメラやロボットを行き来し、探索するシステムが、オーソドックスなアドベンチャーのスタイルに新鮮さをプラス。UIや、途中で挿入されるパズルも、世界観を崩さないよう洗練されていて、没入感を後押し。物語を進めるごとに深まる謎も絶妙で、先に進めたくなる。
週刊ファミ通1608号より
宇宙ステーションが舞台のサスペンスという、宇宙好きならかなりそそられる題材。プレイヤーが宇宙ステーションのAIとして、各区画のカメラやスフィアの映像を通し、乗組員のエマを手助けしていくといったゲームシステムも新鮮味がある。一方で、リアリティーを持たせるためとも思うが、操作性があまり快適ではないほか、何をすればいいのかわかりづらい場面がちらほらあるのも若干のストレスに。
週刊ファミ通1608号より
物理的に脱出が困難な密室で、事故や怪現象が続き、ヒロインの恐怖や焦りが息苦しいくらい伝わってきます。それだけに、システムやカメラを通して彼女をサポートする、AIというユニークな立場がとてもしっくりきました。反面、ボタン入力が続くシーンでは、若干の作業感を覚えることも。唐突に挿入されるパズルは、高難度ということもあり、シナリオから浮いてしまっている感じもするのが惜しい。
週刊ファミ通1608号より
宇宙ステーションで発生したトラブルの状況を把握しながら進める、序盤の張りつめた空気に、一気に惹き込まれます。文字の特大表示や、機械の調子が悪い感じの演出に関しては慣れが必要ですが、ミニゲーム形式のシンプルな作業を淡々とこなすことで、シチュエーションの異常性がじわじわ伝わる、ナラティブなゲーム体験を満喫できます。各場面の静けさが眠気を誘いがちな点は、覚悟のうえで。
週刊ファミ通1608号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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