新サクラ大戦(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
ゲーム全般に溢れるシリーズ愛。キャラデザが変わっても、世界は確かに『サクラ大戦』です。1話に占めるアドベンチャーパートの割合が大きくなり、ヒロインたちとの距離がすごく縮まった感じ。一方で、アクションになったバトルは、爽快感が段違いにアップ。ただ、花組として隊員とともに戦っているという一体感は薄めかな。リアルに再現された帝劇に感動するも、ショートカット機能は欲しかったなあ。
週刊ファミ通1618号より
3Dで描かれる帝劇や銀座の街、各場面を彩る音楽、随所のアニメーションにテンションが上がる。時間制限のある選択肢“LIPS”による会話シーンは、臨場感がありつつ、ヒロインたちの反応がかわいくてニンマリ。ストーリーにも惹きつけられるが、それだけにフルボイスで堪能したかったという欲も。戦闘は定番的なシステムでとっつきやすく、合間に入るイベントや通信のおかげで、またまた気持ちが高まる。
週刊ファミ通1618号より
“少女歌劇団”や“太正浪漫”など、数々の魅力的な題材が織り込まれた独自の作品世界は健在。3Dモデルで表現されたヒロインたちとのコミュニケーションは、よりドキドキ度が増した印象です。演出やシステムの一部は、シリーズのイメージを守っているがゆえか、若干古風に思える部分もありました。アクションバトルは新鮮ですが、仲間との連携が感じられにくいなど、作品性との相性には“?”な面も。
週刊ファミ通1618号より
立体感が丁寧に再現されたゲーム世界は、フォトリアルとは別方向の臨場感を喚起。本拠地である帝劇に、自然と愛着が増します。シリーズ過去作に対するリスペクトを滲ませつつ、各キャラが輝く瞬間に焦点を当てた物語展開は、SF設定+日常系アニメのノリが肌に合う人であれば、ゆったり楽しめるでしょう。戦闘パートも僚機とのドラマが中心ながら、連続攻撃をくり出す爽快感を手軽に味わえます。
週刊ファミ通1618号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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