千の刃濤、桃花染の皇姫(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
物語の舞台や登場キャラの設定の緻密さに強いこだわりが感じられる。シリアスなストーリーの中に、適度にくだけたノリが混ざり合い、全体的に重くなりすぎていないのがよかった。ヒロインの個別ルートは短めで、各イベントをもう少し掘り下げてもよかったかと。ラスト直前の展開は、ちょっとご都合主義的な印象も。クリアー後のアフターストーリーで、サブヒロインのシナリオが読めるのはいいね。
週刊ファミ通1515号より
ボリュームのあるひとつのシナリオを軸にした構成は、読み応えがあり、メインヒロインの朱璃も魅力的に描かれている。本筋から各キャラのルートへ枝分かれする仕組みはいいのだが、朱璃以外のキャラの個別ルートが短くて、あっさりした内容に感じられるのはちょっと残念。爆発のエフェクトや戦闘時の表現など、力の入った演出面は臨場感があるし、スチルの見せかたなどが凝っているのもナイス。
週刊ファミ通1515号より
古今東西の文化が入り混じった世界観が魅力的。CGを使ったエフェクトが随所で見られたリ、背景も細かく描かれていてキレイです。ただ、シリアスな戦争ものでありながら、主人公たちは現代の学園にも通っているというのは、ちょっと盛り込みすぎという気もするかな。選択肢は個別ルートに入るときのみ。共通ルートやメインヒロインの朱璃ルートに比べると、それ以外はあっけなく感じられました。
週刊ファミ通1515号より
大国の統治下に置かれたオリエンタルな国家で、呉越同舟の学園生活を送り……という舞台設定は、いささか盛りすぎの感が。しかしながら、羽多野渉さんが声を務める、朴訥としつつも主張すべきところはする武人が主人公の物語としては、十分に魅力的でした。クリアー後の、ふつうの恋愛ゲームらしい(?)おまけシナリオも、よいアクセントに。操作性は総じて良好で、シーン送りの速度も快適です。
週刊ファミ通1515号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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