ブルームーン2(Wii U)のレビュー・評価・感想情報
前作を踏襲した作りで、“歩く”、“走る”、“止まる”の3アクションだけで進行し、条件を満たすとイベントが発生する独特のシステムも同様。シルエットで再現されたグラフィックは、相変わらず幻想的な雰囲気を醸し出している。やはりイベントが漠然としていて、わかりにくいところもまだあるが、操作キャラを男女で選べるようになって物語に深みが増した点と、ヒントの表示が可能になったのは○。
週刊ファミ通1463号より
ヒントのオン/オフが可能になったのは、前作からの大きな変化。これに加えて、エンディングで表示されるリストなどからも推察し、月夜の下を歩きながらイベントを探すのは、なかなか楽しめる。最初に男性か女性かキャラを選んで異なる道を進み、次回のプレイで相互に影響し合う仕組みも興味をそそる。その反面で、くり返しプレイして仕掛けを解く、複雑さとわずらわしさも内包してしまった印象。
週刊ファミ通1463号より
月明かりに照らされ、静寂に包まれた空間で、何が起こるのか、あるいは何も起きないのか。予想もつかないプレイ体験に、想像力を大いに刺激されます。それぞれが反対の方向へと進んでいく男女を待ち受ける出来事が連動し、控えめな演出によって運命が示唆されるのもロマンティック。同じ道のりをくり返し歩き、小さな変化を見つけていく過程は、退屈さをともなうものの、独特の趣きがあります。
週刊ファミ通1463号より
ゲーム性は非常に薄く、フラグを探し続けるといった内容だけど、独特の世界観と雰囲気が合わさり、クセになる作品に仕上がってます。プレイヤーの想像力をかき立てるタイトルなので、それ次第で、楽しめるかどうかが決まるのかな。価格は非常に安いので、試しに購入してみる、くらいの気持ちでもよいかと思います。もちろん、前作が好きだった人にはオススメできるゲームに仕上がってます。
週刊ファミ通1463号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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