かまいたちの夜 輪廻彩声(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
賛否両論あるものの、キャラの表現が“青い影”からイラストになったのは新鮮。あの場面はどんなふうに再現されているのかと、ついプレイしたくなる。声優陣の巧みな演技も好印象です。各シーンの臨場感が増しており、続きが気になる展開と相まって、物語にグイグイと引き込まれた。追加されたシナリオは、竜騎士07節がしっかりと感じられる内容で◎。ハラハラドキドキして、最後は感動しました。
週刊ファミ通1471号より
人物の表示がシルエットではなく、イラストになったことで、登場人物が把握しやすくなったぶん、想像力で補っていた部分が少なくなったためか、不気味な雰囲気やゾクゾクするような恐怖感は若干和らいだ印象も。それでも、ミステリーやサスペンスを軸に、多彩に分岐するシナリオを読むのはおもしろく、引き込まれる。フローチャートから各場面に飛べるのも便利で、分岐を埋めていくのも楽しめます。
週刊ファミ通1471号より
かつての、キャラのグラフィックがシルエットだったころと比べて、想像して楽しむ余地はなくなったかもしれないが、イラストのおかげで人物像がパッとつかめるし、推理もまとまりやすくなった。ただ、人物の動きや立ち位置がわかるようなカットは少し減ったかな。事件現場がありありと描かれ、よりホラー味が増した。主人公を含め、ボイスを個別にオン/オフにできたりと、システムまわりは充実。
週刊ファミ通1471号より
新規層向けのアレンジとしては非常にキャッチーな作り。イラストとボイスが導入されたことで、プレイヤーに与える想像の余地が少なくなってしまっているが、同時に、絵や声の演出によって得られる新しい刺激もある。予想外の方向に展開していくストーリーの醍醐味は変わらず。欲を言えば、タッチパネルへの対応やフローチャートの使い勝手の向上など、インターフェース面もより凝ってほしかった。
週刊ファミ通1471号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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