エレメンタル(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
独自性の高い作品。性質の異なる4種類のエレメントに姿を変えながらステージを進んでいくのがおもしろい。幻想的なグラフィックや音楽、とぼけた感じのテキストなど、世界観も魅力的。とはいえ、ゲームバランスがかなりシビアなので、トライ&エラーをくり返すことになる。ミスをしても直前からやり直せたり、お手本プレイが見られるなどのフォローはあるが、途中で心が折れてしまう人もいそう。
週刊ファミ通1396号より
4種類の元素に変化し、それぞれの特徴を活用して先を目指すゲーム性はシンプルながら、自力での移動がほとんどできない中で、慣性を利用して各所を越えていくのはなかなか難しい。うまく進めるようになるには慣れが必要だが、それゆえに進みかたをひらめいたり、思ったように動かせると気持ちいい。やり込み要素はあるけれど、もう少し全体のボリュームやギミックの種類があるとうれしかったな。
週刊ファミ通1396号より
幻想的なビジュアルとサウンドは雰囲気満点。また、キャラクターを直接操作するのではなく、特性をうまく利用して移動していくというアイデアも秀逸です。キレイなお手本を示しつつ、プレイヤーが考える余地を残したヒントも理想的。かなり難しく、何度もくじけそうになりましたが、そんなときに奮い立たせてくれる動機づけが若干弱く感じました。それでも、幽玄な世界への興味は尽きません。
週刊ファミ通1396号より
粒子の粗さが再現された映像世界で描かれる、大自然の荘厳さが宿った“光景”に出会うたびに、謎の興奮と感動を覚えます。元素(プレイヤーキャラの状態)を適宜変化させながらのゲームプレイは、タイミングの微調整に少々の運が作用して、しばしばドラマチックな瞬間を体験できます。元素の切り換えボタンの配置と、切り換え後の挙動が感覚的に結びつきにくい点は、ダメな人はとことんダメかも。
週刊ファミ通1396号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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