@SIMPLE DLシリーズ Vol.36 THE 密室からの脱出 〜旅は道連れ!鉄道編〜(ニンテンドー3DS)のレビュー・評価・感想情報
特急電車を貸し切るという、いきなり唐突なシチュエーションですが、総当たりではなく、観察と思考で解にたどり着ける設計は○。“THINK”ボタンでヒントが聞けたり、メモとして写真を撮れるなど、かゆいところに手が届く仕様でストレスが軽減されているのもいい。謎解きには、マイクやジャイロ機能などの活用も盛り込まれ、工夫されている。ただ、謎解きが得意な人にはボリューム不足かな。
週刊ファミ通1376号より
タッチ操作で調べたい場所を直接選べたり、メモ代わりに写真を撮れたりするのが便利。初心者モードでプレイすれば、各場面でのヒントを確認できるのも親切でいいね。アイテムを組み合わせて使う仕掛けや、3DS本体を傾けたり、息を吹きかけて解くギミックがあるなど、システム的には前作までと変わらない作り。謎解きも理不尽さはなく、比較的サクサク解けるが、もう少し悩む場面も欲しかった。
週刊ファミ通1376号より
パズル雑誌を買う感覚で付き合える、価格とボリュームが気に入ってます。本作の舞台は脱出イベント会場ということで、不自然な状況に納得させられつつ、それでもツッコミを入れたくなる、ユーモアのさじ加減が絶妙。とは言え、謎解きの小道具にはやや無理矢理感があり、特徴的な舞台との関連性をもっと感じたかった。3D Sならではの仕掛けも採り入れたパズル要素は、バラエティーに富んでいます。
週刊ファミ通1376号より
パートナー役の、関西弁のおっちゃんがいい味を出しています。ちょっと強引なヒントも、彼に指摘されることで、たちまち和み系に……。謎解き部分は、視点移動にクセがある、このシリーズでおなじみの仕様。伝統(?)のおとぼけギミックのインパクトが薄れた一方で、難易度がやさしめになった印象。きめ細かく再現された舞台グラフィックは、鉄道ファンならずとも胸ときめくものがあるでしょう。
週刊ファミ通1376号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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