Code:Realize(コード:リアライズ) ~創世の姫君~(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
主人公たちが心を通わせていく過程がとても丁寧に描かれるので、恋愛に無理がなく、主人公を含めた全員に愛着が湧きました! キャラが過去を語るシーンでは、ウルッとくることも多く、思わず「みんな、幸せになれ!」と熱くなります。個別ルートに入る前に、各攻略キャラがメインとなるチャプターを用意しているところも好印象。そのおかげで、より自然に、キャラたちに対して興味を持てました。
週刊ファミ通1355号より
美しいグラフィックは切ない雰囲気の物語にマッチしており、背景などのスチルも繊細で、スチームパンクの世界観がしっかり味わえる。恋愛要素だけでなく、ハラハラする冒険譚のような部分があるストーリーも魅力のひとつ。ボイスの音量が小さめな気がするが、B G MやS Eなども含めて個別に音量を設定できるので調整は可能。通過済みの章からプレイできる機能もあって、周回プレイも快適に遊べる。
週刊ファミ通1355号より
資料を裏打ちにして作り込んだ物語や絵が秀逸。そのこだわりが説得力を生み、考証的に無理のある点も違和感なく没入できます。インタラクティブ性は低めでも、作戦や恋の行方を大きく左右する場面での選択はスリル満点。記憶のない主人公とのプラトニックな展開が、感情移入を増幅。共通ルートでの、恋愛対象ひとりひとりとの濃密な時間に気持ちが揺れて、全キャラ攻略せずにはいられません。
週刊ファミ通1355号より
ジュブナイルな冒険活劇を軸に展開する物語が、各登場人物に宿るイノセンスを引き立てます。各個別ルートに複数用意されたバッドエンドは、“物語のひとつの結末”として余韻を残すものが多く、イベント回収プレイも作業感なく楽しめるでしょう。背景やキャラの衣装グラフィックの鮮やかさ、ゲーム全体の操作性……というか、画像や音のレスポンスを含めた心地よい“ギミック感”も、大きな魅力です。
週刊ファミ通1355号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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