大幅に向上したKinectの性能を、文字通り身をもって実感できる。ただ、競技の種目によっては、Kinectでの操作感やゲームのクオリティーにバラつきが感じられたのがちょっと残念。比較的なじみ深いテニスやボウリング、水上バイクを操るウェイクレース、シューティングはストレスなく遊べる。一方、“蹴る”アクションのサッカーや“つかむ”アクションで岩壁を上るクライミングは、入力に難あり。

週刊ファミ通1344号より

いずれの種目もシンプルな操作でとっつきやすく、動かした全身が画面内に投影されるのは楽しい。クライミングは、ライバルを引っ張って妨害するなど、現実では危なくてできないようなこともできるのが愉快。ウェイクレースは、波打つ海の表現が非常に綺麗で、水上を疾走するのは爽快感がある。各種目の開始前のロードがちょっと長め。キャラの見た目にクセがあるのは、人によっては若干気になりそう。

週刊ファミ通1344号より

おもにひとりプレイで、個性的なAIキャラクターと競い合うというのが、スポーツゲームとしては新鮮。好みが分かれるかもしれないけれど、合間にちょっとした寸劇が入るのもユニーク。Kinectが、Xbox 360のときよりも動きを細かく検知してくれるため、手を握る動作も取り入れられているのも目新しい。種目によっては、ゲームならではの仕掛けやルールがあって、攻略法を探る楽しみもありますね。

週刊ファミ通1344号より

遊べる競技は6種類と少なく感じるかもしれないが、演出やミッション等は多彩で、プレイヤーを飽きさせない。蹴る、つかむ、投げるなど、操作感は非常に心地よく、進化した新型Kinectの性能を十分に味わえる。とくに“シューティング”は、仮想スポーツとしての完成度も高く、やり込み甲斐がある。ライバルとの勝負がテーマになっているだけあり、臨場感のある駆け引きの妙が楽しめるのもポイント。

週刊ファミ通1344号より