『Car Park Capital』住人たちをクルマ依存にして駐車場だらけの街を作り上げる、邪悪なシムシティ的街づくりゲーム

『Car Park Capital』住人たちをクルマ依存にして駐車場だらけの街を作り上げる、邪悪なシムシティ的街づくりゲーム
 『Car Park Capital』は、『シムシティ』や『ローラーコースタータイクーン』などの古き良きシミュレーションゲームを彷彿とさせる、ドット絵スタイルの街づくりゲーム。日本語対応のPC版がアーリーアクセス実施中で、価格は2400円。10月24日まで10%オフの2160円となっている。
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 しかし本作、レトロでかわいい見た目に騙されてはいけない。地上げからの強制立ち退きから洗脳まであらゆる手を使って街を駐車場だらけのクルマ依存社会に改造するという、いわば邪悪なシムシティ的作品なのだ。

あらゆる手を使ってクルマ依存社会を作り出せ!

 超巨大クルマ会社に雇われたというプレイヤーの目的は、住人たちのクルマ依存を極限まで高めること。まずは街の住人たちを強制立ち退きで徐々に郊外に蹴り出して巨大駐車場を作りまくり、プロパガンダで人々を“クルマ脳”にして、メシもトイレも娯楽もわざわざ郊外からクルマでやってきて済ますようにしていくのが基本的な流れだ。
クルマ脳って勝手に言ってるんじゃないですからね。公式用語だから。
開発は駐車需要のヒートマップを見ながらやっていく。公共交通機関があるブロックの買収は高いけど効果も抜群なので、お金に余裕ができ始めたら徐々にやっていきたい。
 その過程では、当然反対勢力も出てくる。住人の立ち退きを続けたり、クルマ需要が高まるように土地買収で周囲の地下鉄駅やバス停などを廃止したり、強引な石油採掘などのせいで自然破壊が進んだりすると不満が高まり、抗議活動や大規模デモなどが発生する。

 なので電波塔からのプロパガンダ放送でヘイトの高まりを抑えたり、警備隊を送り込んでデモ隊を鎮圧したりするんだけど、そんな中で終盤に突然登場する最終兵器的システムが、余った石油で作った“プラスチックの木”を街に植えると騙されてヘイトが下がるというもの。そんなバカな。黒い、黒すぎるよ。
抗議活動には機動隊を送ってシバこう。ボコボコにやり返された時はボタン連打で人員補充だ。
中盤から出てくる電波塔は、大規模な立ち退きや自然破壊の前に発動しておきたい。
 ちなみに、街の改造をどうやればいいかは画面の端っこに出てくるサポートキャラの“ハンドルくん”が教えてくれるんだけど、コイツもなかなか腹黒い。序盤から邪魔なバス停をさっさと消してしまおうと言い放ち、クルマ脳の人々から少しでも金を巻き上げようとして駐車料金の値上げを迫ってくる、クルマ至上資本主義の申し子だ
バス1台で移動してた人たちがクルマ40台で移動するようになるのは良いこと、という思想。
それなりの金額に設定してるのに、資本主義の申し子すぎるよ、ハンドルくん

街づくりゲームとしても普通に面白い

 昔の街づくりゲームのある意味能天気な部分をそのままひっくり返してパロディにしたような本作なんだけども、肝心の街づくりゲームとしての出来はギャグじゃなくて普通によくてプレイしやすい。

 グラフィックは当時の解像度感のドット絵を保ちつつ、当然のように現代的な解像度にも対応。ズームイン・アウトもクウォータービューのカメラの角度変更(4段階)もスムーズで、立体的な地形変更や建築も結構作り込める。
ぐっちゃぐちゃの世界だけど、箱庭的な愛着が湧いてくる。ちなみに巨大な立体駐車場は一発で設置できるブループリント機能が用意されているので、作り込みがめんどい人はそっちを使えばオーケー。
ドライブスルー系の施設はパーツの組み合わせで作れる。ドライブスルートイレに一回転ループがあってもいいよね?
 アーリーアクセス開始時点では、アメリカ風の都市以外に、島が点在するフロリダマップ、ピラミッドがあるエジプトマップの3種類がプレイ可能。2027年夏の正式版移行を目指しており、今後はパリマップや災害要素などの追加を予定しているほか、要望次第でSteam Workshopを介したMod機能(プレイヤーコミュニティ作成の拡張)の対応も検討しているとのこと。