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【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第80回

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第80回

結局また戦争が始まるのかよ

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 この悔しそうな表情のカイルと、このセリフ自体がゲーム版には存在しません。

 マンガ版のオリジナルのセリフとなります(プロット構成の時点で私が追加しました)。

 ゲームとは違ってマンガは常に読者視点で物語が進行しますので、こういった熱を意図的に入れるようにしています。

(あくまでゲームの進行とその熱量はプレイヤーが握るコントローラーに委ねられているという意味ですよ)

 そしてプロットに書かれたその熱を受け取ってこうしてちゃんと大ゴマでカイルの悔しそうな表情を作画していただいているという点が、「やはりさすがは足立先生!」と、私がいつも感じている部分です。

 やっぱり足立先生は少年マンガの熱量に対する理解度が非常に高いです。

 ネーム(マンガの設計図)が上がってきた時から既にこうなっていて見た瞬間に「さすがです!」と、思いました。

左に進むタラニスと右へ進むフラムたち

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 前回もお伝えしましたが、マンガは右めくりですのでつねに右から左方向へと物語が進行していきます。

 だからガルガンチュアは左に向かって進んでいきますし、それを追うタラニスも左へと飛行を開始しました。

 一方で、ここで別れてタラニスの子どもたちとは違う行動をすることになったフラムたちは右方向へと進んでいます。

 これもやはりマンガとしてはお約束の文法というか、ある意味での視線誘導的なテクニックとなっているわけです。

 こういった文法的な話も足立先生とは特にすり合わせることもなく、自然と一発目のネームの段階でこの図があがってくることがうれしいですね。

 ここからは別行動だ、ということが一発で理解できるレイアウトになっています。

廃教会の外で待つアッシュの作画意図

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 これもマンガのテクニック的な話になりますが、これまでは廃教会の中にいたアッシュたちですが今回はわざわざ外で待っています。

 本作の連載は毎話13ページという決められたボリュームの中で描かれています。

 だから場面を何度も変えるとページ内に収まらない、なんてことも起きてしまいます。

 ラストに巨大な兵器のシルエットを見せる、ということがプロットに書かれていましたので、それを成立させるためにはアッシュたちをあらかじめ外に立たせていて、合流したサイク&ティーレとの会話の後に廃教会の裏にいる巨大な兵器のシルエットをそのまま見せることができるというわけですね。

 だから10ページの最下段のコマの廃教会の左側には樹木が配置してあって、この段階では巨大兵器は隠れているという視線的なテクニックも使用されています。
 
 今回はどれもマンガの演出的なテクニックの解説になってしまいましたが。

 13ページのマンガの中にもこんなにも色んな演出とテクニックが使われている、というお話でした。

編集部コメント

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 マンガ版だけのオリジナル演出、カイルの悔しそうな表情が最高に熱いですよね。

 ゲームとはまた違う、マンガならではの熱量がこれからどう爆発するのか、ワクワクが止まりません。

 次回、第81話は、2026年2月3日(火)に掲載予定です。

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