●高校時代にこんな恋がしたかった!
最初にプレイした恋愛シミュレーションゲームは、1999年にプレイステーションで発売された『ときめきメモリアル2』だった。当時、私は思春期まっただなかの中学生。リアルでまともな恋愛をしたことがなかったので、ヒロインたちのイベントにドキドキしっぱなしだったことを覚えている(ちなみに、当時の脳内彼女は一文字茜ちゃんでした)。あれから12年。数々の恋愛シミュレーションゲームをプレイしてきた私にとって、今回紹介する『スノーレーン』は、学生時代を思い起こさせてくれる、どこか懐かしい雰囲気のゲームだ。
本作の主人公は高校生の松本雄一。彼に扮するプレイヤーは、高校生活のなかで5人のヒロインたちと交流し、意中の相手と恋を育んでいくことになる。本作の物語は48週間の期間で構成されており、1週間はヒロインたちとの日常的な会話が楽しめる“会話イベント”、主人公を能力を鍛えられる“平日モード”、ヒロインをデートに誘ったり、バイトに行ったりできる“週末モード”をこなすと経過。成長させた能力によってエンディングを迎えたときの主人公の職業が変化するほか、デートに誘ったヒロインと親密な関係になれば、彼女を中心とたストーリーが展開されていくようになる。恋愛シミュレーションが好きな人はピンと来たかもしれないが、本作のゲームシステムは、わかりやすく言うと『ときめきメモリアル』シリーズ(以下、『ときメモ』シリーズ)に似ているのだ。そのため、シリーズ経験者はもちろん、とっつきやすいシステムなので初心者にもやさしい作りになっている。
▲通常のグラフィックのほかに、シナリオへの没入間を高めるためにコミック調のグラフィックが挿入されることも。ちなみに、彼女は私のイチオシのヒロイン、金野里美ちゃん。クラスの委員長を務める寡黙なメガネ少女だが、メガネをとってもとってもキュート。親しくなるうちに、彼女の抱える悩みを解決したいと思うようになりました……。 |
よくも悪くも、『ときメモ』シリーズに似ていたから、当時プレイしたという懐かしさを感じたというのは正直ある。ただ、それ以上に、ヒロインたちとのやり取りが、“学生時代に自分が体験したかもしれない身近な内容”だったからこそ、懐かしさを感じたんだと思う。ヒロインたちも、幼馴染の明るい少女、日本人とアメリカ人のハーフの女の子、頑張り屋の後輩、寡黙なクラスのメガネ委員長など、もしかしたら現実世界で出会えていたかもしれない女の子ばかり。私にも小学校から高校までがいっしょで、幼馴染に近い女友だちがいた。自分の学生時代とリンクすることもあり、それも当時を思い出すきっかけとなっている。本作は、純粋に学園を舞台にした恋愛シミュレーションが遊びたいという人はもちろん、学生時代のノスタルジーな雰囲気に浸ってみたいという人も十分楽しめる内容だ。ボリュームがありながら、85円という低価格さも大きな魅力なので、興味のある人はぜひお試しあれ!(ジャイアント黒田)
【スノーレーン】
メーカー:gameday inc.,
配信日:配信中
価格:85円[税込]
対応機種:iPhone/iPod touch