会場にひっそりと異質な空気を放つブースを発見! そこは懐かしさに満ち溢れていました【TGS2011】

ハイクオリティCGの作品が、所狭しと立ち並ぶTGS2011開場に、ひっそりと異質な空気を放つブースを発見! ちょっとお邪魔してみましたよ〜。

●レトロ感溢れるゲームを遊びたいなら『チョイズコンピュータTouch

 ハイクオリティーCGの作品が、所狭しと立ち並ぶ東京ゲームショウ会場に、ひっそりと異質な空気を放つブースを発見! スマートフォンというハイテク機器をプラットフォームにしながらも、あえて8ビット風、レトロゲームテイストなゲームアプリを展示していたのだ。展示されていたアプリ名は『チョイスゴコンピュータ Touch』(以下、チョイコンTouch)』。『チョイコンTouch』を開発したワンナップゲームズに、アプリの詳細を伺ったところ、「まさかそこまで」と思えるほどのこだわりを教えてくれた。ファミリーコンピュータ世代なら、ノスタルジーに浸れること必至なこだわりは以下のとおりだ。

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▲カートリッジ式の携帯ゲーム機で遊ぶという設定のアプリ。電源ボタンからボリュームコントロール、カートリッジ挿入部まで、細かく作りこまれているぞ。

●レトロゲームへのこだわりを見よ!

【こだわりその1・バグる】
 昔のゲーム機といえば、掃除機の振動でバグる。ゲーム中、強引にカートリッジを抜くとバグる。よくわからないけど、起動したときからバグってる。と、バグの宝庫! カートリッジ式ゲームソフトの宿命でもあった、バグを完全に再現!

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▲ゲーム起動中に"EJECT"ボタンを押すと、ご覧の通り。謎の文字列と、かすかに残ったグラフィック。確かに、無理矢理カートリッジを抜くと、こんな感じになった!

▲一定の確率で、何もしていないのに起動時から画面がおかしくなっていることも。このバグの有無は、設定からオン・オフの切り替えも可能だ。

【こだわりその2・カセットふーふー】
 カートリッジ式のゲーム機を遊んだ人なら、100%経験しているはず。バグったときは、とりあえず一回カートリッジを抜いて、金属端子部分に息をふーふー吹きかける。実際には、これは金属端子を錆びさせる原因になり、よろしくない行為らしいのだが、当時はそんなことも知らず、とにかく吹きまくった記憶がある。"ふーふーするのが上手い"という謎の称号を持ったヤツもいた。

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▲ソフトを挿入する前に、画面右下の"吹く"ボタンを押せば、懐かしのふーふーが出来るぞ。このアプリでは、起動時からゲームがバグっていたときは、ふーふーすれば完全に復帰できるらしい。

【こだわりその3・黄ばむゲーム機】
 ゲーム機は、雑に扱っていると、日焼けや埃でどんどん黄ばんでいく。そんなところも再現しているという。しかし、アプリ内のゲーム機を日焼けさせることはできないので、正しく電源を落とさなかったり、無理にカートリッジを抜いたりしていると、ゲーム機が傷み、黄ばむように設定されているそうだ。

【こだわりその4・なつかしのデザイン】
 ファミリーコンピュータの名作タイトル『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』の原画を担当した漫画家・イラストレーター、荒井清和氏デザインのゲームが遊べる! その名も『肥後連環殺人 迷宮のブロードウェイ』。荒井氏が自らドットを打ち込み、作成したというゲームキャラクターは、まさに当時の質感そのもの! ネーミングセンスも、1980年代を彷彿とさせるものになっており、尋常ならざるこだわりが感じられる。リリースは、2011年秋が予定されているので、近々ダウンロードできるようになるかも!? ちなみに、こちらの作品には、"ゲードル"ことゲームアイドルの杏野はるなさんが登場! かわいらしい容姿が、そのままイラスト化、ドット絵化されているので、これは必見!!

 このように、レトロゲームへのこだわりが満ち満ちた。いや、レトロゲームに対するこだわりの塊が形となった『チョイコン Touch』は、現在App Storeでも、Android Marketでも販売中! アプリのダウンロードはどちらでも無料、アプリ内で課金をすれば、プレイできるタイトルを増やすことも可能だ。

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