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多数の人気声優が演じる“声優キャラクター”を、さまざまな作品にキャスティングしていくゲーム『CV 〜キャスティングボイス〜』。本作には、『テイルズ オブ』シリーズ作品の名シーンの台本(シナリオ)が多数収録されている。

インタビュー企画第2回となる今回は、『テイルズ オブ』シリーズのプロデューサーであるバンダイナムコスタジオ馬場英雄氏に、『テイルズ オブ』シリーズの台本を使ってキャスティングモードとアフレコモードをプレイしていただいた。本作だからこそ実現できるキャスティングや、馬場氏の渾身の演技に注目してほしい。

――初めに、『CV 〜キャスティングボイス〜』という、声優さんを題材にしたゲームが登場したことに対する印象を教えてください。

馬場 最初に『CV 〜キャスティングボイス〜』の話を聞いたときは、声優さんの演技を聴きたい方々、声優さんのファンの方々をターゲットに、ピンポイントに展開していくタイトルなのかな、と思いました。ですが、いろいろなコンテンツを題材にした台本(シナリオ)が収録されるということを聞いて、“声優さんの演技を聴く”というおもしろさはもちろん、“プレイヤー自身が、好きなコンテンツに取り組む、演じる”というおもしろさもあるんだな、と感じましたね。

――ただ受動的に演技を聴くのではなく、プレイヤー自身も作品に関与できる、というおもしろさがありますよね。

馬場 そうですね。しかも、すべての役を緑川光さんが演じるなんていう、ふつうではありえないシチュエーションも実現できたりしますから、おもしろいですよね。このゲーム、アーケードでも出たらおもしろいのにな。ゲームセンターの1階の、プライズのコーナーのそばに置くんです。そうしたら、女の子どうしやカップルでも気軽にプレイできますし。

――インタビュー中に、新たな企画が生まれてしまいました!(笑) ゲームセンターで、友だちとワイワイやるのも楽しそうです。

馬場 おもしろいと思いますよ。どうです?(と、インタビューに同席していた『CV 〜キャスティングボイス〜』プロデューサーに問いかける)

――(笑)。ところで、『CV 〜キャスティングボイス〜』のプロデュースモードでは、プレイヤーは声優プロデューサーとなり、さまざまな作品のキャスティングを行うことになります。馬場さんもゲームのプロデューサーとして、『テイルズ オブ』シリーズのキャスティングに毎回携わっていらっしゃいますよね。

馬場 はい。毎回、大変なんですよ。僕たちはまず、キャラクター設定を作るところから始めます。年齢だったり、口調だったり。口調によってキャラクターの印象は変化していくので、セリフのサンプルを作りながら、キャラクター像を固めていくんです。それから、既存のアニメやゲームを参考にして、「こんな声が合いそうだな」と考えつつ、オーディションを行います。これが『テイルズ オブ』シリーズの、基本的なキャスティングの流れです。

――オーディションは必ず行うのですか?

馬場 よほどのことがない限りは行います。そのキャラクターに声が合うかどうかだけではなくて、その方が安定して出せる音域の中で演じられるか、という点についても確認します。『テイルズ オブ』シリーズは、収録が長期にわたりますから。

――そうですよね。『テイルズ オブ』シリーズは、本編のボリュームもさることながら、スピンオフ作品や、ドラマCDもありますし。

馬場 はい。ですので、声がキャラクターに合っていて、かつ安定感がある演技ができる方を選びますね。もちろん、いま流行しているアニメに出演しているか、などということも考えなくはないのですが、そのような基準だけで選ぶと、それぞれのキャラクター像に当てはまらないキャスティングになってしまいますので。

――その声優さんがゲーム好きかどうか、という点については気にされますか?

馬場 ゲームがお好きかどうか、ということは、キャスティングのうえでは考えません。ただ、ふだんからゲームを遊んでいる方ですと、ゲーム内のシーンをイメージしやすいので、収録がスムーズに進むということはあります。イベントシーンのあいだに、プレイヤーが操作する場面が挿入されるので、一度間が空くとか、そういったことをすんなりと理解していただけるんですね。たとえば、アルヴィン(『テイルズ オブ エクシリア』、『テイルズ オブ エクシリア2』)を演じた杉田智和さんは、とてもゲームが好きな方なので、我々の説明がなくとも、すぐにそのシーンの状況を理解してくださいました。

――声優さんが、“テイルズ オブ フェスティバル”を始めとするイベントに出演されることについては、考慮されますか?

馬場 演技がキャラクターに合うことがいちばん大事なことですので、その点についても重視していません。イベントについては、むしろ僕たちが声優さんに驚かされることのほうが多いですよ。キャラクターをモチーフにした衣装を着てくださったりして。そこまでファンのことを考えていただけて、本当にうれしいですね。『テイルズ オブ ゼスティリア』のキャストの皆さんも、「来年は(テイルズ オブ フェスティバルに)出たい!」とおっしゃっていますので、ご期待ください。

――来年を楽しみにしています。では続いて、『CV 〜キャスティングボイス〜』に収録されている『テイルズ オブ』シリーズの台本についてお聞きしたいと思います。本作には、『テイルズ オブ デスティニー』(PS2版)、『テイルズ オブ デスティニー2』、『テイルズ オブ シンフォニア』、『テイルズ オブ ジ アビス』、『テイルズ オブ ヴェスペリア』、『テイルズ オブ ハーツR』と6作品の台本が収録されていますね。

馬場 はい。『テイルズ オブ ジ アビス』については、最初からゲームに収録されている“typeA”に加えて、ダウンロードコンテンツとして“typeB”の台本が配信される予定とのことです。すごいボリュームですね。

――ここでぜひ、馬場さんに、『テイルズ オブ』シリーズの台本を使ってキャスティングモードをプレイしていただきたいのですが……テイルズ オブ フェスティバルで流れたPVにも登場した、『テイルズ オブ デスティニー2』の台本はいかがでしょうか?

馬場 バルバトスが登場するシーンですね。

――『テイルズ オブ デスティニー2』は、馬場さんにとってどんな作品ですか?

馬場 バルバトスに泣かされた作品ですね(笑)。

――ちょっとほろ苦い思い出ですね(笑)。今回選んだ台本も、バルバトスが主人公たちを襲うという、ちょっと苦々しいシーンですが。カイル、ロニ、ジューダス、バルバトスの配役が選べます。

馬場 あっ、この鷹城好一さんは、緑川光さんが演じているんですか。じゃあ、カイルは緑川さん。

――あえて、本編で緑川さんが演じているジューダスではなく、カイルに!

馬場 ロニは、菅原よしあきさん(声:三ツ矢雄二さん)にしようかな。ジューダスはクールな感じですから、熱すぎないほうがいいですね……佐藤博一さん(声:松風雅也さん)にします。

――あとはバルバトスですが。

馬場 アイテムなんざ……使ってんじゃねぇ〜!(バルバトスのモノマネをしながら、サンプルボイスを聴いて) では、大貫篤夫さん(声:大塚芳忠さん)に。

――図らずも、4人中3人が、『テイルズ オブ』シリーズに出演したことがある方ですね。まさに『CV 〜キャスティングボイス〜』ならではの、夢のキャスティングです。

↑ここで、映像を見ながら、カイルやバルバトスのセリフを感情を込めて読み上げてくださった馬場さん。すみません、馬場さんに熱演していただきたいのは、キャスティングモードではなくてアフレコモードなんです……!

――聴いてみて、どのように思われましたか? まさか、映像に合わせて、馬場さんも演じられるとは思っていませんでした(笑)。

馬場 サンプルボイスだけを聴くのと、絵を見ながら聴くのとでは、印象が違いますね。ファンの皆さんの中には、好きなシーンの思い出が残っていると思いますが、そのシーンを違う声優さんが演じるというのは、ちょっと新鮮な感じがします。それから、出演者の皆さんが、もとのキャラクターを意識して演じられたんじゃないかな? と感じるところもありました。僕自身、セリフを言いながら意識しましたし(笑)。

――近藤隆さんも、本作の公式サイトに寄せたメッセージで、「テイルズ オブ シリーズのシナリオは本来の演じ手の皆さまに多大な敬意を払いつつ、頑張らせていただきました。(まさかルドガー以外を演じるなんて思わなかったので、すげぇ緊張しましたもの)」とおっしゃっていましたね。続いて、馬場さんにアフレコモードにも挑戦していただきたいのですが……。

馬場 あっ、アフレコモードもプレイするんですね。先走って、演じちゃいました(笑)。

――すみません(笑)。ノリノリで演じられていたので、止められなかったんです(笑)。

馬場 わかりました、ではアフレコモードに挑戦しましょう! じゃあ僕、『テイルズ オブ デスティニー』のシリアスなシーンをやります。ビシッとキメますよ。

――でしたら、リオンの名シーンでいかがでしょう?

馬場 ちょっと、練習させてください。(台本を見ながら)「まだ手はある。向こうを見ろ」、「まだ手はある。向こうを見ろ」……う〜ん、ちょっと違いますね。「僕はおまえのように、能天気で……」、ここは溜めなきゃいけないですよね。「だから……後は任せた」……カラカラカラカラ(主人公スタンたちが乗ったリフトが上がる音を再現)。

――効果音まで、ありがとうございます(笑)。

馬場 リオンは、人気投票の殿堂入りキャラクターですから、半端な気持ちでは演じられません。制作者の思いをぶつけます!

(一度、アフレコモードをプレイして)

馬場 う〜ん、やっぱりプロの真似はできませんね。ぜんぜん違います! もう一度やっていいですか?

(さらに何度か、アフレコモードをプレイ)

馬場 自分で声を入れるのは、おもしろいですね。でも、ダメですね。ダメです。

――でも、最初のセリフが、だんだん緑川さんの演技に近くなってきましたよ!?

馬場 最初は似せられても、途中で声が変わっちゃうんですよ。先ほど、“オーディションでは安定感がある演技ができる方を選ぶ”と言いましたが、安定した演技をするのは、本当に難しいです。プロの方はすごい。もう一度だけ、挑戦してもいいですか?

――はい!

※録音機器の不調により、動画内にノイズが入っております。ご了承ください。

――何度もリオンを演じていただき、ありがとうございました。アフレコモード、いかがでしたか?

馬場 難しくはありましたが、楽しかったです。体験してみないと、わからない楽しさだと思うので、ぜひ皆さんプレイしてみてください。好きなキャラクターになりきる、自分の中にいるキャラクターを声で表現するおもしろさがあると思うので。『CV 〜キャスティングボイス〜』、好評発売中ですので、よろしくお願いします。