トルコ取材
『アサシン クリード リベレーション』メディアツアー映像 前編
『アサシン クリード リベレーション』メディアツアー映像 後編
※インタビューの全文は、“開発者インタビュー”のコーナーに掲載しています。
第1回
第2回
第3回
イスタンブールのランドマーク巡り
 前回の更新では、『アサシン クリード リベレーション』(以下、『ACR』)の開発スタッフとともに、ゲームの舞台となったトルコ・イスタンブールを巡るメディアツアーの様子をお届けしたが、ここからはファミ通.com取材班が後日訪れたイスタンブールの名所名跡を紹介しよう。記事のラストで、各所の映像も公開するので、お見逃しなく!
トプカプ宮殿
 オスマン帝国を治める“スルタン”とその家族、そして奴隷たちが住まうトプカプ宮殿。ここはプレスツアーでも訪れた場所だが、時間の都合でゆっくり回れなかったので、再度足を運ぶことに。注目は、数百人以上の女性が生活していたというハーレム。中門を通り抜けて左奥にある建物がハーレムで、内部は通路が複雑に入り組んでいる。闖入者を阻むため、また女奴隷の逃亡を防ぐため、窓は鉄格子でふさがれている。
▲スルタンの精鋭部隊“イェニチェリ”が駐留していた第1庭の先に中門がある。
▲ミニチュアのトプカプ宮殿。敷地面積は皇居のおよそ2倍となっている。
▲ハーレムの中は、豪奢な内装で彩られている。ここで多種多様な人が暮らしていた。
▲第4庭からは、イスタンブールのボスフォラス海峡を見渡すことができる。
アヤソフィア大聖堂殿
 トプカプ宮殿からほど近いアヤソフィア大聖堂の外観を撮影。中央のドームの隣りに建っている4本の尖塔は“ミナレット”と呼ばれている。それぞれ別のスルタンが建設したため、微妙にデザインが異なっているという。大聖堂のドームは高さ56メートル、直径31メートルで、教会としては世界最大級の規模を誇る。ちなみに、“アヤソフィア”はギリシャ語で“聖なる叡智”という意味。
▲石造りの巨大ドームのまわりには、4本のミナレットがそびえ立っている。
▲アヤソフィアの近くには“ブルーモスク”が。この建造物は1616年に完成したので『ACR』では登場しない。
ヒポドゥローム
 アヤソフィア大聖堂の南にはブルーモスクがあり、さらにその隣りには、3世紀初頭に建造された“ヒポドゥローム”がある。ヒポドゥロームとは“競技場”を意味する言葉で、かつてこの地では戦馬車によるレースが行われており、3万人を超える観客を熱狂させたという。現在は、390年にテオドシウス1世がエジプトから持ち帰った全長20メートルの記念碑“オベリスク”が残っているのみである。
▲オベリスクの台座には、競技を見物する観客とテオドシウス帝の姿が刻まれている。
グランド・バザール
 グランド・バザールも前日に訪れたが、再度来訪。現在はみやげもの屋の巨大な集まりだが、以前は奴隷や宝石を始めとする、さまざまな物品がココで取引され一大交易地として栄えていた。グランド・バザールの中は迷路のように入り組んでいて、中心部にはもっとも古い区画の“オールド・バザール”がある。この場所から徐々にマーケットが増築されていったという。
▲グランド・バザールの外周も多くの人で賑わっている。入り口には警備員が立つ。
▲内部には4000軒以上もの店がひしめき合う。商品の陳列のしかたはかなり豪快!
バヤズィト・モスク
 スルタンのひとりバヤズィト2世が1506年に建造したモスク。アヤソフィア大聖堂のように、巨大なドームとミナレットの組み合わせとなっている。なお、バヤズィト・ジャミィの目の前にはイスタンブール大学があり、昼間は多くの学生で賑わっている。
▲1501年から1506年にかけて作られた建造物。外見はアヤソフィア大聖堂と似ている。
ヴァレンス水道橋
 4世紀のローマ帝国時代、ヴァレンス帝がコンスタンティノープル郊外から宮殿に新鮮な水を引き込むために建造したと言われている石造りの橋。橋にはゆるやかに傾斜がついており、水が流れるようになっていた。かつては全長1キロメートルほどあったが、いまは一部分を残すのみ。橋の下には大通りの“アタテュルク通り”があり、日夜多くのクルマがくぐり抜けていく。
▲ヴァレンス水道橋の下には大通りが。さまざまなクルマが行き交う。
▲水道橋の高さは約20メートル。エツィオならたやすく上れるかも!?
ガラータ塔
 1348年、コンスタンティノープルの北側にあるガラータ地区に暮らしていたジェノヴァ人が作った高さ67メートルの塔。ガラータ地区のランドマークとして知られている。『ACR』では、コンスタンティノープルのアサシン、ユスフからフックブレードを譲り受けたエツィオがガラータ塔を上るエピソードが用意されている。現在は内部にエレベーターが設置されており、誰でも気軽に塔の頂上に上ることができる。ガラータ塔の上から見下ろすイスタンブールの街並は、じつに美しい。
▲ガラータ地区のシンボルとして有名なガラータ塔。かつては見張り塔として機能していた。
▲イスタンブールの街並を一望できる、ガラータ塔の頂上からの景色は格別だ。
 以上で、『ACR』トルコ取材リポートは終了。下にイスタンブールのランドマークをマップにまとめたので、興味がある方は確認してみよう(※ランドマークの名称をクリックすると、その場所の映像を閲覧できます)。今回現地を取材してみて、とくに印象に残ったのが、イスタンブールの街が醸し出す独特な雰囲気だ。街の中にはヨーロッパとアジアのテイストが複雑に入り交じっており、唯一無二の空気感を織り成している。『アサシン クリード』シリーズ最新作で、ヨーロッパ出身のエツィオと中東アジア出身のアルタイルの運命が交錯する場所として、これほど適した場所もないだろう。『ACR』の舞台であるコンスタンティノープル(イスタンブール)で、エツィオとアルタイルのふたりを何が待ち受けるのか? そしてエツィオの最後の戦いは、どのような決着を迎えるのか? その答えは、本日(2011年12月1日)発売の『ACR』を手に入れて、ぜひ自分の目で確かめてほしい!
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※画面は開発中のものです。
※本ソフトはCEROにより"18歳以上のみ対象"の指定を受けておりますが、掲載にあたっては、ファミ通.comの掲載基準に従い考慮しております。