ゲーム紹介部分でもお伝えしたとおり、我々ファミ通ミス研が、8月6日にUstreamで配信された“よしもとミス研vsミステリ作家へ逆挑戦”に参加してきました! 参加したメンバーは、世界三大三代川と、週刊ファミ通編集長のカミカゼ長田。……ってカミカゼ長田ってファミ通ミス研のメンバーだったの!? 何を隠そう、ファミ通ミス研の3人がいちばん驚いた事実だったりします。そんな裏話はさておき、今回はドッキドキで挑んだ“よしもとミス研vsミステリ作家へ逆挑戦”の舞台裏、そして最終回にふさわしい会員どうしの対談をお送りしますよ。
←↓まだ本番前なので誰もいない舞台。じつは体育館の壇上を教室風にしています。
↑→番組スタッフさんとまじめに打ち合わせ。台本を読んで流れを確認した後、長田と三代川はそれぞれの推理を言い合って相談したり、雑談したり。「出しゃばり禁止!」とか。
←ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンさんの差し入れであるスイカをほおばる三代川。お前への差し入れじゃねえから!
↑この日の出演者は、あべこうじさん、ピースさん、はいじぃさんにマネージャーのそらのさん。出番を待つのに慣れっこの長田と、急に緊張して凶悪な面構えになっている三代川が奥に見えます。
←ファミ通ミス研としてしゃべるのは、基本的に長田。テキパキとしゃべります。
→しゃべらないのに、なぜかカメラ目線の三代川。目つき悪すぎです。
←あべちゃんのボケに本気で笑う三代川。お客さんかよ!
→延長しても時間が足りず、中途半端な推理で番組は終了に。
↑最後の最後、時間ぎりぎりで犯人を決めたため、それまでの推理と関係ない犯人に。調書の中で推理矛盾が起こっています……。
←番組終了後、みんなが自然とホワイトボードに集まり、推理の続きを話し合うことに。全員本気です。
←番組が終わり、みんなで記念撮影。いろいろなポーズをしてもらって……って、あべちゃんよそ見してる!

もっとも好きなアカシャは?

世界三大三代川(以下、三代川) というわけで、ファミ通ミステリー研究会を立ち上げてやってきたわけですが、ここらで総括したいと思います。『Season2』も含めたすべての総括は発売前で無理なので、今回のテーマは『Season1』の総括で。まずはみんなの結果を振り返りましょうか。事件ファイルNo.1〜4の結果を順に言うと、僕はASAAでした。

ロマンシング★嵯峨(以下、嵯峨) 私はAAASです。

キモ次郎(以下、小竿) 僕はASACですね。

三代川 事件ファイルNo.4のCは難しかったから?

小竿 じっくりやればよかったんですが、仕事の合間にやっていて、時間がなくてギブアップしちゃったんです。でも、考えていた犯人じゃなかったからどっちにしても解けなかったですね。

嵯峨 事件ファイルNo.4は難しいですよねえ。

三代川 そう言いながらS取ってるじゃん! あの話は、どうしても兄弟に対しての思い込みが捨てきれなかったんだよなあ……。ちなみに好きなアカシャはどれですか?

嵯峨 事件ファイルNo.3か4ですね。No.1は題材が窃盗だから迫力が……。ってこれマズイ発言ですかね!?

小竿 僕はNo.1です。誰も傷つかないお話ですから。

三代川 何、その優等生発言!?

小竿 わー、すみません!

三代川 で、本当に好きなのはどれなの?

小竿 やっぱりNo.4ですかね。解けなかったんですけど、バラバラ殺人って推理小説っぽくていいなって。

三代川 さっきと言ってること真逆じゃん!(笑)

嵯峨 三代川さんはどれが好きなんですか?

三代川 僕もNo.4だなあ。解決の糸口見ちゃったんだけど、心底「やられた!」って気持ちを味わった物語だった。本当にすごいトリックなんだけど、すごく手の平で遊ばれた感覚もあってイライラした(笑)。

小竿 トリックはわかってるんだけど、どのキーワードを選べばいいかわからないときもちょっとイライラしますよね。

嵯峨 でも、私も「絶対にトリックはこれだ!」と思っていたら、じつは的外れだったってことがありました……。

三代川 トリックがわかってるっていう気持ちはわかるんだけど、本当に論理立ててトリックを見抜いていたら、キーワードもかなり絞れて見つけやすいと思うんだよね。だから、「トリックがわかった!」って言っても、一部があやふやで順序立てて説明できないうちは、正しいキーワードを選び切れなくなっちゃうのかなと思った。で、嵯峨ちゃんは好きな事件ファイルはNo.3か4?

嵯峨 強引に話題変えましたね……。No.3は女子寮の話ですよね。私も女子寮に4年間住んでいたので、いろいろと共感できる部分があるんです。

三代川 えっ! あのドロドロした雰囲気が!?

嵯峨 違います! お好み焼きを隣りの部屋に持っていったり、談話室で会話したりっていう仲のいいところですよ!

怪しいヤツは犯人じゃない!

小竿 遊んでいて「俺、天才じゃない!?」って思うときありますよね。

三代川 あるある。ヒラメキが生まれる瞬間の音とかすごく気持ちいいし。

小竿 僕、事件ファイルNo.2の『明かりの消えた部屋で』は、読んだ瞬間にトリックから犯人まですべてがわかったんです。このときは「俺、天才だ!」って思いましたね。

嵯峨 あー、そこまではないですねえ。ヒラメキを見つけながら、その仮説に導かれて真相を見つけていってます。

三代川 僕もそっちなんだよなあ。読んだ瞬間にわかるってことはない。だから、このゲームをすべて本物の小説で読んだときは、絶対に解けない(笑)。

小竿 あ。それはそうですね。……そういう意味で完璧に解いたものはないですね。大きく言いすぎました。すみません……。

三代川 なんでそこまで謝るの(笑)。ゲームとしては完璧に解けたんだからすごいでしょ。このゲームのおかげで、ミステリの読みかたというか、解くコツはわかった気がするんだよね。

嵯峨 あー、そうですね。事件ファイルが進むに連れて、怪しいと思うポイントがわかってきた気がします。

小竿 怪しいヤツは犯人じゃないなって思うようになりました。

三代川 怪しいヤツは犯人じゃないんだけど、怪しいトリックはちゃんと仕掛けがあるよね。そのトリックが解けないんだけど(苦笑)。

嵯峨 そうやってコツがわかると、作家さんのミステリ小説をもっと読んでみたいと思うようになるんです。とくに事件ファイルNo.4の大山誠一郎さんは言葉を使ったトリックがすごいですし。

三代川 確かに読んでみたくなる。アカシャを読むときとか、調書を作るときは、何か自分なりのコツを用意してる?

嵯峨 私は検証で試すのを覚えましたね。

三代川 僕はナゾをけっこう放っておいちゃうんだよね。まずナゾを多く出しておいて、気になるナゾだけ解くからヒラメキの数が少ない。

小竿 僕は気になるナゾをロックして、1ページ目から片っ端に当てはめていきます。

三代川 総当たり方式だ(笑)。それでも、「このキーワードは当てはまらないだろう」って抜いたものが当てはまることあるよね。

嵯峨 意外なものが組み合わさることがよくあります。やっぱり思い込みは敵ですね……。

今後のファミ通ミス研にご期待ください!

三代川 先日、Ustreamの“よしもとミス研vsミステリ作家へ逆挑戦”に出たんですけど、長田さんが出たんですよ。長田さん、じつは我々のボスだったんだなって。

小竿 まさに最後に明かされた真実ってやつですね。

三代川 なんで必ずうまいこと言おうとするの!?(笑)

嵯峨 絶対にこの座談会の最後の一文を狙ってますよね(笑)。

三代川 まだ『Season2』もあるんだから、勝手に終わらせないで!

嵯峨 我々の戦いはまだまだ始まったばかりだってやつですね!

三代川 嵯峨ちゃんまで、最後の一文狙い!?

小竿 あ。すみません。整いました!

三代川 急にねづっち!? 何、この流れ?

小竿 ファミ通とかけまして、『TRICK×LOGIC(トリックロジック)』のトリックを解いた瞬間と解きます。

嵯峨 ……その心は?

小竿 習慣(週刊)になります!

三代川 うまい……んだけど、ファミ通は20年近く前から週刊だけど……。

嵯峨 び、微妙な締めですけど、これ締めでいいんですかね!? 皆さん、また会う機会がありましたら、よろしくお願いしまーす! あ、週刊ファミ通2010年9月9日号(8月26日発売)で本作の開発者インタビューが掲載されますので、ぜひ読んでくださいね!

三代川 Ustream並みに締めが雑!

©Sony Computer Entertainment Inc. ※画面は開発中のものです。