シリーズ最新作『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』（パイレーツ イン ハワイ。以下、龍が如く8外伝）。その試遊を含めたイベント“「龍が如くスタジオ」真島のマジ祭り”が全国6都市で開催され、1月25日にその締めくくりとなる東京会場でのイベントが、東急プラザ銀座にて行われた。

『龍が如く』“真島のマジ祭り”札幌会場リポート。会場はまさに“真島吾朗のテーマパーク”！ ゲスト＆開発陣へのインタビューもお届け

セガは『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』の発売に先駆けて、全国6都市をめぐるイベント“「龍が如くスタジオ」真島のマジ祭り”を開催中。その第1回として2024年12月1日に開催された札幌会場のリポートをお届け。

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　会場では『龍が如く８外伝』の試遊のほか、スペシャルゲストである宇垣秀成氏や松田賢二氏とのフォトセッション、龍が如くスタジオメンバーとの交流会、グッズ販売コーナーなど、さまざまなコンテンツが用意され、イベント開始時から多くのファンが行列を作る様子が見受けられた。

　ここでは会場のフォトリポートのほかに、ゲストである宇垣秀成氏（真島吾朗役）、松田賢二氏（ジェイソン・リッチ役）と、龍が如くスタジオ代表の横山昌義氏、『龍が如く8外伝』プロデューサーの堀井亮佑氏へのインタビューをお届け。本イベントや、発売1ヵ月前となった『龍が如く8外伝』についてお話をうかがった。

全国6都市の会場を巡った、等身大真島吾朗フィギュア。東京でもフォトスポットとして大人気！

『龍が如く8外伝』ディレクターの上原氏を始めとする、龍が如くスタジオのメンバー5名との交流会も。

会場で配布された2種のお面は、イベント開始まもなく配布完了になるほどの人気ぶり（写真は札幌会場のもの）。お面の裏にはご当地スタンプを押すこともできた。

『龍が如く8外伝』の先行試遊では、東京ゲームショウ2024の試遊と同様、ハワイの街やマッドランティスでのバトルやアクティビティを体験できた。

ゲストとのフォトセッションの背景に使用された屏風は、歴代の登場人物の刺青をモチーフにした豪華仕様！

『龍が如く8外伝』のパッケージ限定版である“真島吾朗コンプリートボックス”の特典グッズや、セガストアで予約受付中のDXパックに付属するグッズの展示も。

2月21日から順次発売予定のセガラッキーくじの景品も展示。また今回のイベントで販売されたグッズの多くは、セガストアで予約購入が可能だ。

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『龍が如く8外伝』の出来栄えには自信あり！　“真島のマジ祭り”東京会場インタビュー

左からプロデューサーの堀井亮佑氏、真島吾朗役の宇垣秀成氏、ジェイソン・リッチ役の松田賢二氏、龍が如くスタジオ代表の横山昌義氏。

――全国を巡り最後の東京開催となった“真島のマジ祭り”ですが、いまの感想をひと言ずついただけますでしょうか。

東京会場ではいままでの会場以上にすごくたくさんの方に来ていただけて、本当にうれしいです。

どこの会場も、いいお客さんに温かく見守っていただいて……。ましてや今日の東京はすごい人数のお客様に来ていただき、本当にありがたい気持ちです。 　ちなみに今回の“マジ祭り”では、どの会場に行っても天気がよくて、雨になることが1回もなかったんです。それを見て「この作品は必ず成功する」という確信に満ちております！

　本作の顔のひとりとして、全国6ヵ所をまわれたことをすごく光栄に思います。じつは今回、全国をまわるのと並行して『龍が如く』のシリーズ作品をずっとプレイしていました。ですから最後のほうは、お客さんと同じ気持ちでゲームのファンになっていましたね。

　今日はタクシーで10分前ぐらいに着いたのですが、タクシーを降りた瞬間からお客様が並んでいるのを見て驚きました。今年からオペレーションを変えて、お客様が行列しないで見られるようしたつもりだったのですが、それでも行列ができているのを見て、お客さんの熱気を感じましたね。あとは、銀座で『龍が如く』のロゴを見る日が来るとは思っていませんでした。神室町からスタートして、ついに銀座まで来たんだ……と感慨深くなりました（笑）。

――『龍が如く8外伝 Pirate in Hawaii』の発売まであと1ヵ月となった、いまの心境をお聞かせください。

渾身の作だと思っていますし、体験版をプレイしていただいた方ならわかると思いますが、アクションはシリーズ屈指の爽快感をお届けできるものになっていると思いますので、ゲームには自信があります。 　海賊船で戦う海賊バトルなどの新しい要素も入れていますが、そこを含めて、この会場に来ているお客さんや、全国でお待ちいただいてる方々に絶対満足いただけるものになっていますので、「早く皆さんに届けたい！」という気持ちでいっぱいです。

　全国をまわっていろいろなお客さんに体験版の感想を聞いたら、「本当に楽しいです！」と言っていただけて、こっちもうれしく思いました。本作は“外伝”と付いていますが、けっしてシリーズの外側の作品ではなく、『龍が如く8』から続く真島の物語として、すごく楽しんでいただけるのではないかと感じています。体験版に収録されていない部分もスペクタクルで壮大ですので、プレイしていただければ絶対おもしろいと感じていただけるのではないでしょうか。

　今回、全国6ヵ所を巡って密かに楽しみだったのが、来場されるファンの方が身に着けている過去作品のグッズでした。ですから『龍が如く8外伝』の発売後は、本作のグッズを身に着けた方々に出会えたらうれしいですね。

　発売まで1ヵ月を切った『龍が如く8外伝』ですが、もうすでにつぎの作品のことを考えていたりもするので、なかなか気が休まる時期がなかったりします（苦笑）。本作については海での海賊バトルなどの要素を最近お見せし始めましたが、あのあたりの遊びやグラフィックについては、これまでの『龍が如く』とはまったく違う広がりのある作品だと思っているので、シリーズの中でもかなり実験的な1本になるのではないでしょうか。

ですから発売後は、プレイヤーの方がどの部分に夢中になるのかが気になります。それは今後の僕らのクリエイティブにも絶対影響を及ぼすと思いますし、1～3年後にはその結果が出てくるかもしれません。

　ちなみに『龍が如く7外伝 名を消した男』のときは、「絶対プレイヤーの方に感動してもらえるだろう」というポイントがわかっていました。ですが、今回は読めないですね。そのくらいチャレンジをしたタイトルだと思うので、その反響を受けた先の1～2年後がすごく楽しみです。なお、作品内容については自信があるので、そこは安心しています。

――今日の会場で大勢のファンの方の様子や表情をご覧になっての感想をお聞かせください。

真島を始めとして、いろいろなコスプレをしてくださっている方が多く、驚いている一般のお客さんも多かったのではないでしょうか。銀座でのイベント開催にあたり、インパクトは残せたのではないかと思います（笑）。

ちなみに今回の東京に限らないのですが、僕は各会場で喫煙所に行くことが多く、そこでグッズの袋を持った人や、真島のお面をかぶった人に会うことが多いです。でも、意外と誰も話しかけてこないんですよ。それはきっと、僕たちの日常の会話を聞いてくれているのだと思います。ですから人の悪口は言わないように気を付けています（笑）。

　会場の人を目の当たりにして思いを新たにしたのは、「ここの誰よりも僕は『龍が如く』オタクになってやろう」っていうことですね（笑）。

――会場ではファンの方にどのようなことを話しかけられたりしましたか？

頻繁に話しかけられることはなかったのですが、「あのシーンのセリフをしゃべってください」とリクエストされることはありました。でもいろいろなシーンがありすぎて、覚えていないセリフもたくさんあるんですよ。「桐生ちゃん」というセリフひとつをとっても、リクエストごとにどのようなニュアンスで話したらいいのか悩むことがありましたね。

ある意味、“ファンの皆さんの知識との戦い”なんですよ。こっちは忘れていることだらけなのに、ファンの人は好きなキャラクターのことだったら誰よりも詳しいじゃないですか。たとえば「冴島の誕生日は、たぶんこの時期からこの時期のあいだです」といった考察資料を持ってきてくれたりするんですよ。ですからこっちも負けてられないと思って、一生懸命頭を回すことが多いです。

実際にゲームをプレイしたいまでは、そういった人たちの気持ちはよくわかりますね（笑）。

――宇垣さんにうかがいます。今回は真島吾朗初の単独主人公作品ということで、改めて真島を演じてきた感想をお聞かせください。

　最近『龍が如く7　光と闇の行方』や『龍が如く8』をプレイした松田さんから、「真島の兄さんって、作品によってはちょっとしか出てないんですね。それなのにこんなに人気があるの？」と言われることがあって、改めて多くの方に真島吾朗のファンになっていただいて、本当にありがたいことだと思いました。それはやっぱり、作り手の皆さんが「おもしろくしよう」としてくださった結果ですし、僕もそれに対して「演技をがんばらなければ！」とやってきた結果ではありますが、約20年経って今回“真島のマジ祭り”まで開催していただいて、舞い上がりたい気分です。

　ちなみに2年前の東京ゲームショウで、横山さんたちと“出張！神室町RADIO STATION”のステージに出演したときに、「今後どうしていきたいか」という話題になったんです。そのとき、僕は「今度は『龍が如く』ではなくて『般若が如く』にして、真島が主役になるのは……？」と言ったのですが、言っている最中に横山さんが「それはない」と言ってガッカリしたのを覚えています（笑）。でもその言葉とは裏腹に『龍が如く8外伝』が制作されることになって、さらに『龍が如く』の20周年ロゴに龍だけでなく般若が大きく描かれていて、真島吾朗を演じてきてよかったなと感じましたね。だから本来であれば、今回来場したファンの皆さんには、ひとりひとり御礼を言いたいです。

――宇垣さんから見た、本作の真島の見どころをお聞かせください。

まず、コスプレが完璧ですね。本作では真島が春日一番や桐生一馬の服を着ることができるのですが、全部似合う男なんですよ。ほかにも海賊船での戦いのシーンなどは、爽快感たっぷりだと思います。あとは少年ノアとの触れあいなど、とにかく全部が見どころですね。

余談ですけれど、じつは脚本段階だと真島ってあまりおもしろくないんですよ。でも宇垣さんの声をのせて動きを付けると、「こんなにおもしろいシーンだったんだ！」と気づくんです。そういう意味では真島は不思議なキャラクターですね。

――今回、呪神楽器でサメを召喚するといった驚きの要素がありますが、それにあたってこれまでと違う演技をしていただいたことはあったのでしょうか。

いえ、バイオリンを弾いてサメを召喚する、といった具体的な内容は宇垣さんには説明していないですね。言葉でお伝えしても絶対伝わらないだろうと（笑）。ですから演技のイメージだけ伝えていろいろなボイスを録音させていただいて、それを当てはめていくという形で制作しました。

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