台北ゲームショウの主要ブースを総まとめ!
2014年1月23日から27日にかけて台湾の台北で開催された、2014台北ゲームショウ(TAIPEI GAME SHOW)。本記事では、まだお伝えできていなかった、台北ゲームショウ全体について触れつつ、これまでのリポートをまとめたいと思う。
台北ゲームショウは、例年PC系のメーカーが大きく出展しているイベントだが、ここ数年はソニー・コンピュータエンタテインメント傘下のSony Computer Entertainment Taiwan(以下、SCET)が非常に力を入れており、かなりの大きなブースを出展している。数年前はマイクロソフトも出展していたが、2013年、2014年と出展を見送っているほか、任天堂も出展していないため、家庭用ゲーム機業界では、SCETのみが出展している状況だ。
台湾では、2013年12月にプレイステーション4(以下、PS4)が発売され、欧米同様に完売が続いている状況。SCETのブースでも、PS4のソフトの試遊に大行列が発生していた。SCETでは、PS4を40台、PS3を33台、PS VitaとPS Vita TVで48台の試遊台を出展しており、サードパーティー製のソフトも含めた、PSハード全体のゲームをアピール。これまでリポートしてきたステージイベントでも、SCEJA(SCEジャパンアジア)のソフトだけでなく、サードパーティー製のソフトについても、クリエイターを招いた大規模なステージを展開するなど、台湾市場への力の入れ具合が伝わってくる。
<SCETブースステージイベントリポート一覧>
・『俺の屍を越えてゆけ2』、桝田省治氏が実機プレイ&インタビューで本作を語る!
・『ダンガンロンパ』イベントで緒方恵美さんにも寺澤Pにも歓声の嵐!
・『SOUL SACRIFICE DELTA(ソウル・サクリファイス デルタ)』を台湾でお披露目! 予約特典にはVOFAN氏が参加!
・『フリーダムウォーズ』アジア地域による都市国家対戦が発表!
・『YAIBA: NINJA GAIDEN Z』、中文版の発売も決定! ヤイバが世界を駆け巡る!
・『機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク』のコミカライズが決定! バンダイナムコゲームスステージリポート
・『ウルトラストリートファイターIV』、YouTubeアップ機能、配信日など新情報満載! 第5の新キャラも!?
・『初音ミク -プロジェクト ディーヴァ- F 2nd』中文版が発売決定! インタビューではPS4の話題も!
ちなみに、台北ゲームショウの特徴と言えるのが、ブース内にハードやソフトなどが買える販売所があるということ。SCETブースにも販売所があり、PS4やPS3、PS Vitaなどのハードと、対応ソフトが販売されていた。また、会場限定のソフトセットなどもあり、つねに行列が絶えないほどの人気っぷり。なお、PS4は連日即完売していた。
会場イチの巨大なブースを出展していたのは、iOS&Android用アプリ『神魔之塔』を配信しているMad Head。Mad Headは、その巨大なブースのすべてを『神魔之塔』だけに使い、ソフトの試遊やステージイベントのほか、関連グッズ販売などを行っていた。ちなみに、ご存知の方もいるかもしれないが、『神魔之塔』は『パズル&ドラゴンズ』に非常に似ているとして、日本でも話題になったゲーム。台湾では、本家『パズドラ』のAndroid版が、2014年1月23日にサービスが始まったばかりで、iOS版はまだサービスが始まっていない。『神魔之塔』のクオリティーはわからないが、ブースの盛り上がりはすさまじく、日本人から見ると、ちょっと複雑な気持ちになる。
日本でも人気の『World of Tanks』を展開しているWargaming.netや、台湾を始め、マレーシアやフィリピンといったアジア圏で『League of Legends』を配信しているGarenaも大きなブースを構えていたメーカー。Wargaming.netブースが『World of Tanks』一色ならば、Garenaはe-Sports一色。プロゲーマーが活躍している台湾らしく、大きな対戦用のステージを設け、多くの来場者が観戦していた。
<Wargaming.netブースリポート>
・『World of Tanks』一色のブースに、『ガルパン』声優・渕上舞さんと中上育実さんが登場!
そのほかには、PCパーツ系のメーカーや、台湾のゲーム総合サイトであり、動画配信サービスを手掛けるBAHAMUTなどが密集。とくにBAHAMUTでは、日本のクリエイターを招いた生配信を行っており、SCETブースに登壇したクリエイターが、そのままBAHAMUTの番組に出演するという流れができていた。ちなみに、ほかのリポート記事などでも書いてきたが、台北ゲームショウの特徴として言わずにいられないのが、来場者にプレゼントをぽんぽん投げる光景(記事はこちら)。イベント前に司会者が登場すると、つぎのイベントやゲームなどの説明をしながら、グッズやプレゼントを来場者に見せつけて、煽る煽る。無造作にどんどんグッズを投げ、それに飛びついていくファンの姿は、ちょっとしたカルチャーショックを受ける。
日本の東京ゲームショウに比べると、会場の規模などはまだまだ小さいが、来場者の熱気は非常にすごい。とくにファンの歓声や盛り上がりは、欧米のイベントを彷彿させるものがあり、日本のクリエイター陣の多くが「ファンの熱意を感じる」と口にしていた。日本のアニメ、ゲームといった文化に傾倒するファンの熱意の高さから、彼らがゲームや関連グッズなどを多く購入する確率は高く、日本のゲームメーカーから見ても無視できない市場になっていると思われる。SCETブースで行われたイベントを見ても、日本版と中文版(中国語版)の同時開発、同時発売といった発表は確実に増えており、今後より大きな影響力を持つ市場に育っていくのかもしれない。スマートフォンの普及やSteamなどの躍進により、世界で市場の垣根がなくなってきた昨今。アジア市場のひとつとして、台湾の動向は見逃せない。
……というマジメな話はさておき、こういったショウの華と言えば、コンパニオンさん。現地で撮影したコンパニオンさん写真を一挙掲載し、本記事の締めとさせていただこう。