『ドットハック セカイの向こうに』の魅力に迫る【第1回】――『.hack』最新エピソードの秘密

ゲーム アニメ
2012年1月21日より、いよいよ劇場用3Dアニメーション『ドットハック セカイの向こうに』(以下、『セカイの向こうに』)が全国劇場公開スタートとなる。公開に向けて、知っておくとより映画が楽しくなる情報をお届けしよう。

●シリーズ最新エピソードがついに公開!

 2012年1月21日より、いよいよ劇場用3Dアニメーション『ドットハック セカイの向こうに』(以下、『セカイの向こうに』)が全国劇場公開スタートとなる。本作は、『.hack』シリーズ初の劇場用3D(立体視)アニメーション映画だ。

 本作は全国劇場用映画ということで、『.hack』シリーズを知らない人が見ても楽しめるオリジナルストーリーとなっているが、同時に、『.hack』シリーズで描かれてきた大きな流れの中で、重要なエピソードを描く物語でもある。さらに、本作に続き、2025年の世界を舞台にした最新ゲーム作品も製作中であることも、すでに発表されている。

 本稿では、おもに『.hack』シリーズを追いかけてきたゲームファンのために、『セカイの向こうに』の『.hack』シリーズ内での位置づけを解説していこう。


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●『セカイの向こうに』が『.hack』3rdシーズン第2幕の幕を開ける!

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 ゲームを中心に、アニメ、漫画、小説など幅広いメディアミックスで物語世界を広げてきた『.hack』シリーズ。上の画像は、その大まかな構成をまとめたもので、『セカイの向こうに』は、『.hack//Link』から始まった3rdシーズンにおける最新エピソードにあたる。

 『.hack』シリーズは、天才プログラマーのハロルド・ヒューイックが、エマ・ウィーラントが遺した“黄昏の碑文”を元にして基本システムを作り上げたネットワークゲーム“The World”を舞台に、ゲーム内世界とリアル世界の二面を描いてきた物語だ。この大きな流れの中でカギを握る存在が、究極AI“アウラ”で、『.hack』の歴史はアウラの歴史だと言っても過言ではない。ここで、アウラを巡る動きを中心に、『.hack』の歴史を解説しよう。


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■1stシーズンのアウラ――誕生、覚醒
(2007年~2015年)

"The World"の基になるシステムを開発した天才プログラマー、ハロルド・ヒューイックの手により、アウラが誕生。アニメ『.hack//SIGN』の中で、彼女とリンクしたPC・司の精神的な成長を受け、アウラは“光り輝く子”として目覚める。その後、PS2用ゲーム『.hack//感染拡大 Vol.1』から始まる4部作の中で、一度は追い詰められ、分解されてしまうが、最後は"自己犠牲"の心に目覚めて、究極AIとして完全覚醒を果たす。


■2ndシーズンのアウラ――消失
(2016年~2018年)

「人間の問題は人間によって解決されるべき」と考えたアウラは、デジタルの海へと溶け込み、姿を消してしまう。しかしその後、大規模なネットワークトラブルが発生。PS2用ゲーム『.hack//G.U.』では、危機に立ち向かうハセヲたちの前に姿を現し、彼らに世界の未来を託す姿が描かれた。


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■3rdシーズンのアウラ(2020年~)――破壊
精鋭ハッカー集団“シックザール”に捕獲されたアウラは、洗脳ウィルスによって"終焉の女王"となってしまう。PSP用ゲーム『.hack//Link』では、トキオに破壊されることで洗脳から解放されたが、大半の力を失ってしまう。


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映画『ドットハック セカイの向こうに』(2024年)
――復活?
ゲーム『???????』(2025年)
――???



●映画に続くゲーム最新作とは!?

 ここからは、週刊ファミ通2012年1月5・12・19日合併号にて掲載した、『.hack』ゲーム最新作の画像と、サイバーコネクトツー・松山洋氏のインタビューを改めて紹介しよう。これを読めば、『セカイの向こうに』が、『.hack』ファン、ゲームファンにとって必見の映画であることがよくわかるはずだ。


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――今回公開された画面写真は、イメージ画像なのでしょうか?

松山洋氏(以下、松山) 違います。実機です。ハードは言えませんが、開発実機で、リアルタイムで動いているものですよ。

――おお! ちょっといままでのシリーズ作品とは違う印象ですね。

松山 『.hack//G.U.』や『.hack//Link』などでは、アニメっぽいタッチでしたが、今回はもう少しフォトリアルな方向で、リアリティーが上がった感じになっていますね。これから登場するであろうキャラクターたちも、少しリアリティーのレベルを上げています。

――この画面に写っているのはハセヲ(『.hack//G.U.』の主人公)ですよね。

松山 ハセヲですね。

――……あのハセヲですか?

松山 それはまだ言えませんよ(笑)。

――これが実機で動いているものだとすると、仮のイメージとしてハセヲを置いているわけではないのですよね?

松山 はい。まぁ、それについてはそのへんにしておいてください(笑)。

――それでは話題を変えて(笑)。このゲームの開発、企画は、いつごろからスタートしていたのでしょうか?

松山 企画自体は、『セカイの向こうに』と同時にスタートしました。脚本もいっしょに作りましたから……これもずいぶんと長いあいだ作っていることになりますね。

――ゲームの舞台は、『セカイの向こうに』の後の時代ですか?

松山 『セカイの向こうに』は2024年の年末を中心にしたお話ですが、ゲームはその翌年、2025年が舞台になります。

――なるほど。ということは、『セカイの向こうに』と同様に、ゲームも” THE WORLD FORCE:ERA”で展開されるわけですか?

松山 いいえ、”FORCE:ERA”も稼働中ですが、それとは違う、別バージョンの"The World"が舞台となります。

――ということは、ふたつの"The World"が存在するということですか?

松山 それは……まぁ、今回はこのあたりまでで(笑)。いずれ正式に発表をするので、もう少しお待ちください。そもそも今回、こうしてスクープ情報としてお出ししたのは、『セカイの向こうに』について誤解をされている方が多いからなんです。

――誤解といいますと?

松山 『セカイの向こうに』は劇場用映画ですから、よりたくさんの人に観てもらえるように、いままで「誰にでも楽しめる映画です」という部分を強調してお話ししてきました。そのせいで『.hack』シリーズファンの皆さんの中には、「俺たちには関係のない映画だな」と考えてしまっている方もいるようなんですね。

――そうではない、ということですね?

松山 誰が観ても楽しめるように作ってはいますが、『セカイの向こうに』は『.hack』ファンのために作った映画です。『.hack//』3rdシーズンの重要な物語が語られますし、これを観ておかないと、この後のゲームを十分に楽しめなくなってしまいますから。ファンの人にこそ観てほしい映画なんです。

――それでは『.hack』ファンとして、映画で注目すべきポイントを教えてください。

松山 まず『セカイの向こうに』には、アウラが登場します。『.hack』で描かれてきたのは、”The World”の歴史であり、イコール、アウラの歴史なんですよ(※下カコミ参照)。『セカイの向こうに』で起こる事件を経て、さらにアウラがこうなっちゃいます……というのが、今回公開したゲームで語られることになるわけです。

――なるほど。では、まずはアウラに関する描写を押さえるのが基本ですね。

松山 もっと言うと、この映画は『.hack//』3rdシーズン最終章の入り口で、アウラが???する話なんです。

――以前のインタビューでは、”アウラが復活する話”だと仰っていましたよね?

松山 それは表向きです(笑)。実際はそうではなく、とんでもないことになっています。それは映画を観るだけではわからないかもしれませんが、この後に待っている、今回のスクープ写真につながるものを知ってもらうと、「マジで? そういうことだったの、この映画って!?」となるはずです。アウラ自身がどうなってしまうのか……ちょっとね、「やられたー!」ってなると思いますよ(笑)。ひとつ言えるのは、劇場版を観ておかないと、「何がどうなってアウラはこうなったの?」というのがわからなくなってしまうということです。だから、まずは『セカイの向こうに』でアウラがどうなるのか、そこをきちんと押さえてほしいですね。

――それでは最後に、読者にメッセージをお願いします。

松山 ゲームの詳しい情報は、あまりお待たせしないうちに正式発表して、映画からそれほど間をあけずに楽しんでいただけるようにと考えています。なにしろ、同時に企画をスタートさせたひとつのプロジェクトですし、映画といっしょに楽しんでほしいですから。まずは、『セカイの向こうに』を十分に楽しんでください!



第2回では、『セカイの向こうに』で描かれる、オンラインゲーム“The World”の最新の姿に迫る!


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