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全国大会優勝者に弟子入り!? トッププレイヤー+家族に聞く『ガンダムトライエイジ』情勢 後編

公開日時:2016-06-20 18:01:00

●親子でゲームに取り組む楽しさ

 全国大会の優勝者&準優勝との対戦&デッキ解説に続きお届けするのは、プレイヤーのお父さんも交えたインタビュー。最近の『ガンダムトライエイジ』の対戦情勢や、ほかのゲームではあまり見られない、親子でゲームに取り組む楽しさについて語ってもらった。

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▲左から、コウタ選手の妹さん、コウタ選手のお父さん、コウタ選手、ユウチカ選手、ユウチカ選手のお父さん。

■ガンダムとの出会いはお父さんの英才教育!?

――まずはおふたり(コウタ選手、ユウチカ選手)の『ガンダムトライエイジ』を始めたきっかけを教えてください。

コウタ 『ガンダム』が好きだからです。

ユウチカ 最初は別のカードゲームを遊んでいたんですけど、それが終わっちゃったのでいろいろなゲームをやってみて、『ガンダムトライエイジ』がけっこうおもしろいなって。それで始めました。

――ユウチカくんはアニメの『ガンダム』は?

ユウチカ 小さいころから見せられていました(笑)。

ユウチカ父 (笑)。

――では、ふたりとも『ガンダム』自体は知っていると。ちなみに、最初に見た『ガンダム』のシリーズは?

コウタ父 『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』ですね。『00』のセカンドシーズンをテレビで見て「おもしろいな」ということで、ひと通り見て。そこからつぎとなると、『機動戦士ガンダムSEED』が入りやすかなと思ったので、全部見せました。

ユウチカ父 ウチの子はあまりアナザー系は好きじゃなくて。宇宙世紀が好きなんですよ。最初に見たのは『機動戦士ガンダムZZ』で、そこからさかのぼっていった感じです。

――英才教育ですね(笑)。では、お父さんがファンで、そこから『ガンダムトライエイジ』をやってみた、というのが共通した流れなんですね。お父さんの影響で『ガンダム』を知ったわけだけど、どんなところが好きなのかな?

コウタ モビルスーツが戦っているところとか……。

ユウチカ ぼくは人が消えていくところです。

全員 (笑)。

ユウチカ父 散るところにドラマがあるみたいな話は、親子でしていましたね。

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▲“第5回精鋭小隊選抜計画 最強小隊決定戦”のヤング&ミドルエイジ部門の優勝者、コウタ選手とそのお父さん。ちなみにどちらのお父さんもファーストガンダムの再放送で『ガンダム』にハマったとのこと。

――『ガンダムトライエイジ』の話に移りますが、『ガンダムトライエイジ』の楽しいところは?

コウタ やっぱり対戦しているのがいちばん好きですね。デッキを考えたりとかも。自分はカードは集めないです。

ユウチカ父 親父が勝手に集めてきちゃう(笑)。

ユウチカ ぼくは対戦中にいろいろ考えること、「こうなったらつぎはどうする?」、みたいなことを考えるのが楽しいです。

――ユウチカくんもカードを集めることでは、どんなところが楽しいのかしら?

ユウチカ ちょっと前は新弾が出たら朝早くから行って、いっぱいカードを出すのは楽しかったです。

――対戦はどういう環境でやっているのでしょうか?

コウタ父 コロニー大会(店舗大会)ですね。(※『ガンダムトライエイジ』に力を入れている店舗で行なわれる大会。詳細はこちら)

ユウチカ父 コロニー大会の存在は大きいですね。私とコウタくんが大会で当たったのっていつだっけ?

コウタ父 初めてウチの子がコロニー大会で決勝までいったときの相手がユウチカくんのお父さんなんですよ(笑)。ウチは小さいころは年齢制限のある大会がメインだったんですけど、ユウチカ家は親子で出るのでフリー大会が多い。

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▲“第5回精鋭小隊選抜計画 最強小隊決定戦”のヤング&ミドルエイジ部門の準優勝者、ユウチカ選手とそのお父さん。親子ともに『ガンダムトライエイジ』のやりこみプレイヤー。

――では、ユウチカ家は親子で対戦したりもするのですか? どちらが強いんですか?

ユウチカ父 めちゃくちゃ対戦しますよ。いまのところ私のほうがちょっと勝ち越しているかな。僅差ですね。

――さっき対戦させてもらいましたけど、防御のときのボタン入力であんなに50%カットを出せるものだとは思っていませんでした(笑)。

ユウチカ父 その辺はやっぱり切磋琢磨していますね。さっき対戦環境を聞かれたんですけど、大会だけでなくウチは親子でも対戦しています。「どうせやるならふたりで対戦したいよね」ということがあったので。大会も楽しいですけど。

――親子で対戦したいっていうのがまずあったんですね。

ユウチカ父 そうです。

――ちなみにユウチカ父さん対コウタくんはどっちが勝ったんですか?

コウタ父 コウタが負けました。

ユウチカ父 そのときはICカードのレベル差がかなりあったので。

コウタ父 こっちは最初からバリバリで。ウチは新参者で、最初は大会をどう勝ち抜くかをわかってなかったんです。好きなカードと育っているカードをとりあえず並べてという感じでしたね。いま考えると大会では使わないようなカードが入っていたりとか。あのころは、大会には素人でした。

――ということは、ある意味ユウチカ親子が目標で……?

コウタ父 そうなんですよ。『ガンダムトライエイジ』の大会結果は毎週公式サイトに結果が載るので、誰が大会で勝っているかがわかるんです。だからそういう相手とコロニー大会で当たると楽しい。勝てばうれしいし、負けても「じゃあつぎは!」ってなりますし。神奈川は大会数も多いですし、強い方もいっぱいいらっしゃるので。

――負けるのはやっぱり嫌?

コウタ そのときはそんなに……。いまは負けたら悔しいですけど。始めたころはなんにもわかんなかったです。

ユウチカ 嫌なときとそうじゃないときがあります。自分がミスって負けたときは嫌です。

ユウチカ父 相手がうまくて負けたときはしょうがないよね。

――コウタくんとユウチカくんがお互いを知ってライバルとして意識し始めたのは?

コウタ父 対戦中は負けたくないと思ってはいるんでしょうけど、たぶんそこまで強いライバル意識は……。“ライバル”となると、ふだんから話をしないような雰囲気がありますが、ふたりともとても仲がいいので。

――お子さんは負けず嫌いな感じではない?

コウタ父 どっちかというと負けず嫌いだと思いますよ。

ユウチカ父 うちはそうじゃないですね。わりとおっとりしています(笑)。ただ『ガンダムトライエイジ』だけはちょっと違うというか……。あまり表には出さないので親ぐらいしかわからないでしょうけど。後から「あれはすごく悔しかった」って言われたりします。『ガンダムトライエイジ』で「この子にも負けず嫌いなところがあるんだな」というのが見えた感じですね。

■親子二人三脚でレベルアップ

――どういう風に全国大会に出られるぐらいまで強くなりましたか?

コウタ父 あんまりわからないんじゃないですかね。(全国大会で対戦する)いまのレベルにいる子はICカードも育っている、モビルスーツカードも揃っているっていう環境は同じなので。あとは試合前のデッキや対戦中の読みあい、それと運になっちゃうんですよ(笑)。運の要素をどれだけ減らしていくかっていうのもおもしろいんですけど。

――まあそのレベルまで持っていくということが、なかなかできることではないとは思いますが。

コウタ父 (大会に積極的に参加している子の)勝率って、通算で見るとそんなには変わらないと思うんですよね。全国の決勝もウチじゃなくてユウチカくんが先攻だったら、結果はまったく逆になっていたと思うんです。全国決勝のデッキを見てもらうとわかるんですけど、ミラーデッキなんですよ。デッキの用途がほとんど一致していたんです。

――『ガンダムトライエイジ』を突きつめると似た構成になるものですか?

コウタ父 いや、それは相手がどういうアビリティのモビルスーツを出してくるかを予測して、それで対策が変わってきます(ひとつのデッキが突出して強いわけではない)。決勝だから「このデッキでいきたい!」って気持ちは本人の中であったでしょうけど、そこでたまたまデッキがかぶっていた。

ユウチカ父 お互い1回戦も2回戦もまるで違うデッキを使っていて、意表を突いたつもりだったんだけど、同じことを考えていたという。あれ?って(笑)。

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――決勝はそれぞれのお子さんが思うお気に入りのデッキを使った感じですか?

コウタ父 ウチに関してはそうです、というか、ふだんからつねにこの子のほうがしっかりしてるというか、自分で考えているので。無理に難しいことをやらせると逆に……。ウチは第4回の全国大会にも出させてもらっているんですけど、そのときは2回戦でふだんやらないことをやって負けているんです。それが相当自分の中で悔しかったみたいで。

――ユウチカ選手のほうは?

ユウチカ父 うちは違いますね(笑)。

コウタ父 ユウチカ選手のほうは事情が違って、決勝大会の2回戦(準決勝)で当たった子のデッキが相当トリッキーだったんです。あれを子どもひとりで対策するのは難しい。エリア大会の結果が出た時点で、決勝大会に出場が決まったみんな、そのデッキに対しては対策を練っていたと思います。

――お話をうかがっていると、大会で上位進出する子はだいたいが親子二人三脚で勝っていくって感じですかね?

コウタ父 初めはどの子でもそうだと思います。いっしょに相談するというか、親が見てて気付くこともあるし、子どもが対戦中に気付くこともある。その辺の考えをすり合わせることはやっています。そこも楽しいところですね。

――親子のコミュニケーションにもなりそうんですね。

コウタ父 コミュニケーションというかケンカだよな?(笑)。

ユウチカ父 コウタ親子は有名ですよ(笑)。『ガンダムトライエイジ』界の巨人の星的な。

――もしかして優勝してお父さんのほうがうれしかったり?

コウタ父 もちろんうれしかったですよ。どんなことにしても日本一になれるということはそうそうないですからね。しかし全国の決勝でユウチカくんのところと当たるとは思わなかった。

ユウチカ父 ほんとにそう。

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▲開発のワコーさんへは大会への要望だけでなく、アビリティの発動率や“鉄血の5弾”のカードなどへの質問も飛んでいた。

――本当に親子で楽しんでいるんですね。

コウタ父 ある意味『ガンダムトライエイジ』は子どもに向けただけのものではないんですよね。そうじゃなければこんなに大人もやらないと思うので。

ユウチカ父 『ガンダムトライエイジ』をやっていると小学校低学年のころからけっこう計算をするようになりますよね。スピードの数値がスピードバーストで200%になったらいくつになるのか、200だったらいいけど180は難しいよね……とか。それを20秒の間で考えるのは(笑)。

――今後の『ガンダムトライエイジ』でなにがやりたいことはありますか? たとえばコウタくんは全国大会の連覇とか。

コウタ ……。

コウタ父 また大会があるならねえ。(ワコーさんの方を向いて)ありますよね?(笑)。

コウタ あったら(2連覇を)やりたいです。

ユウチカ つぎは優勝したいです!

(一同から歓声)

――おお、頼もしい! 本日はありがとうございました。

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