ステージ攻略 編

STAGE7 暗黒の魔塔セーブルタワー

 セーブルタワーの中に入るとラストのボスまで、あまり体力が回復できない。そのため継続なしで進むためには、とくに慎重なプレイが必要になる。幸い、ここからはタイムボーナスはないので、じっくり敵と戦っていこう。

セーブルタワー1F

 吊り天井があるが、ジャンプしない限り当たらないので、さほど怖くない。むしろ敵が当たってくれることに期待ができる。
 敵はノール(弓)とヘルハウンド。弓を使うノールは一定時間で逃げていくので、それまで待ったほうが安全だ。ヘルハウンドにはエルフのポリモルフアザーズの魔法を使っていこう。

↑ノール(弓)、ヘルハウンドが2体ずつ登場。ヘルハウンドはさらに1体追加される。ポリモルフアザーズの魔法はここで使うとよい。

セーブルタワー2F

 2階に到着したら、先に奥の隠し部屋に入って宝箱からアイテムを回収しておき、部屋を出てから、コボルドやノールと戦おう。2体ほど敵を倒すと、オーガとコボルドが追加される。ここはオイルを有効に使いながら戦っていこう。
 エルフの場合は、オーガが出てきたらクラウドキルを使い、ノールもろとも倒すのがよい(オーガにはポリモルフアザーズも有効)。クレリックの場合は、ホールドパーソンを使おう。
 敵を倒したら、ふたつ目の隠し部屋に入る。ここは吊り輪が3つあるが、最初にサソリがいるところの吊り輪が正しい。残りふたつはトラップだ。この吊り輪を引いておくと、3階の隠し部屋に入れるようになる。

←オーガまで追加で登場し、きびしい戦いになる。しかしエルフなら、クラウドキル一発でオーガとノールを倒すことができる。

→最初にサソリがいるその上の吊り輪が正解。トラップの吊り輪は引かずに、宝箱の中身を回収する。

セーブルタワー3F

 2階と同様に、最初に隠し部屋に入ること。宝箱の中身を回収したら、少し歩いて敵を無視し、もうひとつの隠し部屋に入る。そこには大きな宝箱があるが、この中に魔法の武器が入っている。ただし、宝箱を横から斬って壊すと消えてしまう。必ず下から開けるようにしよう。
 3階に登場する敵は非常に多く、以下の構成となっている。

  • 第一群:ヘルハウンド×1、スケルトン×3
  • 第二群:ヘルハウンド×1、スケルトン×2
  • 第三群:ノール(弓)×2、スケルトン
  • 第四群:スケルトン×3

 それぞれの一群が残り1体になると、つぎの一群が出現する。ファイターなら最初はスケルトンを倒し、残りが2体になったらヘルハウンドを倒すのがよい。ヘルハウンドを2体出してしまうと危険だからだ。エルフなら逆に、スケルトン3体を倒してヘルハウンド2体の状況を作り出し、そこでクラウドキルを使ってまとめて倒すとよい。画面の右上奥が比較的安全な場所になっているので、ここで敵が逃げるのを待ったり、おびき寄せてオイルで燃やしたりできる。

←最初にふたつの隠し部屋に入り、魔法の武器を取れば、威力が上がって戦いやすくなる。宝箱は必ず下から開けよう。

→クレリックなら、右上の地形の陰に隠れれば、ターニングアンデッドを安全に使用できる。そのほかのキャラはこの場所で待ち、敵をおびき寄せてオイルでまとめて燃やすとよい。

セーブルタワー4F

 ここはスケルトンとノール(斧)が大量に出現する。オイルが有効なので、すべて使いきるつもりで使っていく。隠し部屋の中にはプロテクションリング+2があるので、必ず取っておこう。

↑オイルを使い、慎重に戦えばほとんどくらわないはず。敵の数だけは多いので、集中力が問われる戦闘となる。

セーブルタワー5F

VSザイード

 ザイードの能力は、以前に戦ったときとそれほど変わらない。しかし最初からスケルトンが出現しているので、きびしい戦いになるだろう。
 最初に持っているコンティニュアルライトをすべて使い、斬りつけるとよい。エルフならマジックミサイルも使う。アイスストームはラストのデイモスにも効くが、ここで使うのもあり。凍えているところに斬りつけること。インビジビリティは、ザイードがヘイストを使ったときのためにひとつ残しておこう。
 基本の攻略法は以前と同じで、ザイードが大ジャンプしてきたら前に進んでやり過ごし、着地したところを背後から斬るというもの。これをひたすらくり返す。
 ヘイストを使われた場合は、大きく縦に動いてかわそう。クレリックならジャンプ攻撃を高確率でガードできるので、画面端でガードするとよい。エルフは、インビジビリティの魔法で時間稼ぎをする。

↑ジャンプしてきたところを背後から斬りつける。スケルトンが邪魔をするので、慎重な立ち回りが必要だ。

STAGE7 最終決戦

VSマッドゴーレム

 ようやくデイモスにたどり着いたと思いきや、デイモスはマッドゴーレムを召喚してくる。マッドゴーレムの攻撃方法は“殴り”、つかんでからの“さば折り”、地中に潜んでの“握り”の3種類だ。一定の体力が減らされると地中に長く潜り、地面から手を出して握る攻撃を行ってくる。
 ゴーレムに対しては、前を歩いて横切り、殴りを空振りさせ、その隙に背後から攻撃するとよい。ダッシュ必殺技やスライディングをボタンやトリガーに割り振っていれば、正面からダッシュ必殺技、スライディングを出していくのも有効。殴られる前に裏に抜け、背後から攻撃できる。
 ゴーレムが地面に潜って握りの攻撃をしてきたら、一定時間逃げ回るのがオススメ。そのうちゴーレムは地上に復帰する。こうしてダメージを与え続け、できれば1体に攻撃を集中して倒してしまおう。

↑ある程度近づいてからダッシュ必殺技を出すと、殴られる前に背後に回ることができる。そうしたら後ろから斬りつけるとよい。ファイターの場合はスライディングのほうが安全。

VSデイモス

デイモスの性能と特徴

 最初にリッチ・デイモスの基本的な性能と特徴について紹介しておこう。『タワー オブ ドゥーム』と『シャドー オーバー ミスタラ』に共通する特長として、どちらもレベルの低い魔法が無効化される、ということが挙げられる。デイモスに有効なのは、アイスストームとスティックトゥスネークス。とくにクレリックの場合、スティックトゥスネークスはここで使っていこう。
 デイモスはミラーイメージという魔法を使ってくるが、これは自分の分身を作り出すというもの。この分身には本体に効かない、ダガーやファイヤーボールの魔法などが効く。残っていたら使うといいだろう。
 またデイモスには、ハンマーやダガーも通用しない。ただし例外的に、アロー+1は強化の魔法がかかっている設定なので有効だ。うまく使っていくとよい。

←低レベルの魔法や通常のアイテムではデイモスを傷つけられない。しかしミラーイメージの分身なら消すことができる。

→ここまで出番がなかったクレリックのスティックトゥスネークスだが、デイモスには有効だ。

 そのほかにデイモスは、正面に立つとファイヤーボールやスタッフで、体力がなくなるとメテオスォームで攻撃してくる。ファイヤーボールは、上下に軸をずらす余裕がなければジャンプでかわそう。メテオスォームは、ステージの広いほうに向かって逃げるのが基本。地面に映る隕石の影を見ながら、その隙間へと進んでかわすこと。

デイモスの攻略法

 デイモスへの基本的な攻略法は、縦の軸をずらしながらダッシュ必殺技を当てることだ。一度当てたらデイモスは後方に大きく吹っ飛ぶ。追いかけてもう一度ダッシュ必殺技を出してもいいし、画面外から戻ってきたところに再びダッシュ必殺技を当てるのもよい。この戦法は、ダッシュ必殺技を確実に出せるかどうかが大きなポイントになる。ダッシュ必殺技をボタンやトリガーに割り振るとかなり楽になるはず。
 ダッシュ必殺技に限らず、高速で突っ込む技なら、デイモスがスタッフを振る前にくらってくれる。ダッシュ攻撃やダッシュジャンプ攻撃も有効なので試してみるとよい。とくにダッシュ攻撃はデイモスが吹っ飛びにくいので、直後に歩き斬りを仕掛けやすい。

↑遠距離から一気に間合いを詰められる、ダッシュ必殺技が非常に有効。これをミスなく確実に出せれば、十分に勝機はある。グールがいれば、まとめて攻撃しよう。

『タワー オブ ドゥーム』の思い出

 『タワー オブ ドゥーム』がゲームセンターに登場したのは1994年の1月、『シャドー オーバー ミスタラ』が発売されたのは1996年2月です。ちょうどこのころ、筆者はゲーメスト編集部で多忙な日々を過ごしていました。対戦格闘ゲームが大きな盛り上がりを見せていた時期であり、仕事の量も格段に増えてきていたところです。
 自分は、もともと『魔界村』(1985年)のころからカプコンのアクションゲームをプレイし続けてきたので『タワー オブ ドゥーム』には注目していました。ゲーメストでは、エルフの攻略担当としてチームに入り、記事を書いていた記憶があります。
 『タワー オブ ドゥーム』は『シャドー オーバー ミスタラ』に比べると、通常武器の攻撃が弱く、難度が高くなっています。適当にガチャガチャ技を出していても、なかなか先に進めません。しかしそのぶん、戦略を考えて慎重にプレイすれば、やられずに進めるようになります。爽快感は『シャドー オーバー ミスタラ』に劣るかもしれませんが、そのち密さが魅力になっています。
 今回、10数年ぶりにプレイしてみて、細かい記憶が残っていたのは『シャドー オーバー ミスタラ』よりはこちらのほうでした。船上のトログロダイトやトロール、ブラックドラゴンなどには苦しめられましたが、その記憶がより鮮烈な印象になって脳裏に焼きついていたのではないかと思います。苦労したはずのブラックドラゴンですが、やり直してみると意外に楽に倒せるようになっていたりして、また新たな発見があったのが不思議な感じです。
 一般的には『シャドー オーバー ミスタラ』のほうが有名だと思うのですが、ぜひ『タワー オブ ドゥーム』のほうもプレイしてみてください。試行錯誤して攻略するという、アーケードゲームならではのおもしろさは、こちらのほうが色濃く反映されていると思います。