これまで紹介してきたように、“ルークアイランド”には危険がいっぱいだ。だが、我々はこの土地で生き抜く必要がある。やっぱ、諦めたらゲーマーとして悔しいじゃないッスか! というわけで今回のリポートでは、サバイバルに役立つ情報をタップリ紹介していきたい。
 第一に欠かせないのが“シリンジ”だ。いわば注射で、島のいたる場所に生えている草花を入手し、調合することで作成できる。使用すると体力がモリッと回復するスグレモノで、とくに序盤では常時携帯しておきたいアイテムだ。
 本作のおもしろいところは、体力回復以外にもさまざまな効果を持つシリンジを作成できること。炎のダメージを軽減するもの、動物に発見されなくなるものなど、多彩な種類が存在する。状況に応じてシリンジを使い分けられるようになったら、この島に馴染んできた証拠だろう。
フリーライター。逆境でもたくましく成長していく主人公を見習って、2013年を生き抜いていきたいと思います!
←ルークアイランドにはさまざまな種類の植物が自生している。これを採取し、調合することでシリンジを作成できる。
→一定時間動物から攻撃されない、ニオイで敵を探知するなど、多彩な種類が存在するのがシリンジの特徴。状況にあわせて使い分けよう。
 主人公ジェイソンは武装犯罪集団から脱出した直後、デニス・ロジャースに助けられる。このときデニスに入れられたタトゥーにより、ジェイソンは身体の内に秘められた“スキル”(特殊能力)を徐々に開花させていく。
 ジェイソンは、敵を倒したり、敵の基地を開放すると経験値を入手でき、一定まで溜まるとレベルアップ。新たなスキルを覚えられる仕組みだ。スキルはサギ、サメ、スパイダーの3系統が存在し、下位のスキルから徐々に覚えていくというツリー形式になっている。その内容も、バトルに役立つものからサバイバルに活用できるものまでバラエティー豊かだ。好みの順番でジェイソンを強化していく、成長要素も楽しめるというわけだ。
↑サギのスキルツリー。さまざまな状況からのテイクダウンや射撃の命中率といった能力を獲得できる。
↑サメのスキルツリー。シリンジの効果上昇、炎や爆発のダメージ軽減といった能力が集う。
↑スパイダーのスキルツリー。アイテムの入手量増加、ステルステイクダウンなどの能力を開花させられる。
 スキルは、メインクエストを進めると徐々に新しいスキルがアンロックされたり、レベルアップ時に得られるスキルポイントを振り分けることで増えていく。ただし、一部のスキルを取得するには、さらに特別な条件を満たす必要がある。
→たとえば“デュアルデスフロムアバブ”という、舌を噛みそうな名称のスキルをアンロックするには、下位スキルのこれまた舌を噛みそうな名前のスキル“デスフロムアバブテイクダウン”を1回成功させる必要がある。
 舞台である“ルークアイランド”は、孤島とはいえとても広い。地形はどんな形か、拠点はどこにあるのか、動物の生息地域はどこか……といった情報を把握してなければ、生き抜くことは難しい。
 そこで役立つのが地図だ。ルークアイランドには、犯罪集団がジャミングしている電波塔が多数設置されている。電波塔へ上り、スクランブラーを無効化すると、その周囲の地理が把握できるという寸法だ。
 また有効化した電波塔は住民たちも利用するようになり、新たな武器を主人公に供給してくれるというメリットも発生する。当然、購入するよりもお財布に優しいので、ガンガン活用していきたい。
←電波塔のスクランブラーを無効化すると、その地域の地形や道路、アイテム、生息している動物などが判明する。写真右側の青い部分が、スクランブラーを無効化していないエリアだ。
↑電波塔は大半が崩れかかっており、頂上まで移動するには正しいルートを見つけ出す必要がある。
→【プレイ動画5】ある電波塔を上り、スクランブラーを無効化する一連の流れを紹介。ちょっとだけ、同社の『アサシン クリード』シリーズに似ている気がするのは筆者だけ!?
 ショップには、アイテムと宝箱が記載された地図が売られている。これを購入すると、マップにレリック(収集アイテム)の位置を始め、さまざまな詳細情報が追記される。ルークアイランドを隅々まで把握したい場合は、ぜひとも活用しよう。
→アイテムの地図を購入すると、マップに収集アイテムの場所が表示される。アイテム収集が格段に楽になるため、トロフィー/実績をコンプリートしたい人はとくに役立つだろう。
 だだっ広いルークアイランドを移動するには、徒歩ではいささかきびしい。そこで活用したいのが、さまざまな乗り物だ。オープンワールドではメジャーな自動車をはじめ、海を移動するボートや船、さらには大空を舞うグライダーまでもが登場する。もちろん、犯罪集団が利用している乗り物を奪って使うのもアリだ。

 とくにメインクエストでは遠くまで移動することが多々あるため、まずはこれらの乗り物で移動し、余裕があったら目的地付近の基地を制圧……というサイクルで進めるといいだろう。ちなみにルークアイランドの地形は山道が多く、ちょっと気を抜くとすぐに事故ってしまうので注意。自身のためにも、安全運転を心がけたい。

↑ひとくちに自動車といっても、クーペやトラック、果てはバギーまで、さまざまな種類が存在している。
↑島から島へ移動するにはボートが有効。ただし犯罪集団も海上をウロチョロしているため、景色に見とれすぎないように注意!
←【プレイ動画6】特定のポイントからグライダーに乗ることも可能。陸・海・空すべてを制覇するのだ!
 これまで説明してきたように、本作はサバイバルを楽しめる仕掛けが十二分に用意している。でもサバイバルの連続だと、少し疲れてしまうのもまた事実。そんなときは、さまざまなミニゲーム息抜きしてみるのもいいだろう。
 “投げナイフ”は、お金を賭けて相手とスコアを競うミニゲームのひとつ。慎重に狙いを定め、タイミングよくボタンを離して的を狙うのだ。見事相手のスコアを上回れば、掛け金が2倍になって戻ってくる。
 また各地にある赤い石を調べると、“ラクヤットトライアル”というゲームをプレイできる。敵を倒すとスコアが加算され、制限時間内にどれだけスコアを稼げるかを競う内容だ。ヘッドショットで倒したり、ステルスキルを成功させるとボーナススコアが加算されるため、テクニックがスコアに直結する。オンラインランキングに対応しているため、スコアアタックが好きな人は熱中しそうなミニゲームだ。
 ……というわけで、筆者が気に入った要素を3回にわたってピックアップしてきたが、いかがだっただろうか。これ以外にも古代の財宝である“レリック”の収集、隠されたメモリーカードの発見など、まだまだ紹介できていない要素もたくさん存在する。サバイバルが好きな人、オープンワールドに目がない人、FPS大好きっ子のいずれも、本作をたっぷり楽しめると思うので、ぜひとも発売日を心待ちにしていただきたい。
↑【プレイ動画7】こちらが“ラクヤットトライアル”のプレイ動画。青いタンクを破壊すると制限時間が延びるため、敵にバレないように積極的に破壊していきたい。
←的に向かってナイフを投げ、得点を競うミニゲーム。ボタンを離すタイミングをいかに把握できるかが勝負の決め手。
→“ラクヤットトライアル”では、つぎつぎと現れる犯罪集団を倒してく。高度な倒しかたを行えば、それだけ高得点をゲットできる。
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