●モンスターを最終形態まで進化させたときの喜び！†

　週刊ファミ通のレビュアーとしてもおなじみのブンブン丸による『EVOLVE（エボルブ）』のプレイインプレッションをお届けする！　FPSやTPSに目がないブンブン丸だが、本作はタイトルが発表された段階から、興味を持っていたとのこと。ブンブン丸の目に、非対称型対戦アクションという新しいジャンルはどう映ったのか!?

※本記事は週刊ファミ通3月19日号（3月5日発売）の記事の再録となります。

■レビュアー ブンブン丸
アクションやFPS、シミュレーション、アドベンチャーなど、どんなジャンルのゲームもプレイする超雑食ゲーマー。
イラスト/荒井清和

　ドーモ！　ブンブンです。俺は『EVOLVE（エボルブ）』を開発したタートルロックスタジオが以前に作った『レフト 4 デッド』というゲームが大好きでした。生存者4人対感染者4人という、性能差の異なるチームでの対戦が楽しめたゲームで…… それはそれは、どハマリしまして。友人たちと14時間ぶっ続けで対戦し続けたくらいです！　いやー、我ながら無茶苦茶なハマリっぷりでしたね。で、『レフト 4 デッド』には“タンク”という凶悪な感染者が存在していて、その圧倒的な能力から誰もが使いたいと思っていたわけです。だけど、このタンクは、どのプレイヤーが操作できるかは基本的にランダム。操作できなかったときは少し寂しい気持ちになったりもしながら、ほかの感染者を操作していました。

　それから数年が経ち……タートルロックスタジオが新たに送り出す対戦特化型のアクション。それが『EVOLVE（エボルブ）』でした。ハンター4人に対して強力なモンスターをひとりのプレイヤーが操作して対戦する、4対1の非対称による特殊な対戦形式……まるでタンクで戦っているようなシチュエーションです！　とはいえ、モンスターは最初から強いわけではなくて、むしろ狩られる側。まるで猟師から逃げ回る野生動物のごとくマップ中を逃げ回り、付近の野生生物を捕食して少しずつ力を身につけていく……。みずからの足跡を消し、ときには水の中を通ってその痕跡を消すなど、まさに弱者としての行動を強いられるんですよ！　そんな苦難を乗り越えて最終形態まで進化したときの喜びたるや、まさにモンスター！　『レフト 4 デッド』でタンクを操作したときのあの狂気的な快感が蘇る! !　うおおおおお！　ハンターども、ブチ殺してやんぞおおおお！

　と、少し言葉が荒くなったけど、最終段階まで進化したからといって闇雲にハンターに襲いかかって
もダメで、むしろハンター側のチームワークが優れている場合、最終段階まで進化したモンスターをもってしても逆に狩られちゃうんじゃないかな。戦うにしても、バラバラになった瞬間を狙う。万が一まとめて戦うにしても、残しておくと戦況を立て直されやすいメディックから倒す……といったことを意識しておかないとダメ。もちろん一気に攻めきれるならいいけど、そうじゃないなら冷静に一度離脱したり、エリートと呼ばれる野生生物を狩ってさらにモンスターを強化したりと、勝利するためにすべきことはいくらでもある！　これらがうまくハマってハンターどもをクッチャクチャにしたときの喜びといったらね……もう言葉にできないものがあるんだよなあ……。

　とまあ、気づけばモンスター側の魅力についてたっぷりと語らせてもらいました。というのも、今回は先行で海外版をプレイさせてもらったんだけど、まだまだ海外の方とうまく連係が取れないからついついモンスターを選択しちゃうんだよね！　べ、別にビビってるわけじゃないし！　むしろハンターサイドは日本語版が発売したときのお楽しみだと思ってるし! !　というわけで皆さん、日本語版が発売されたら、俺と狩ったり狩られたりしましょう！

【プチ攻略指南】

▲囲まれて不利な状況でも、高所を有利に使えば形勢逆転することも可能。

　本作では、ハンターならジェットパックエネルギー、モンスターならスタミナを消費して高速移動や高所への移動を行うのだが、移動に関してはモンスター側のほうが優れている。ジェットパックの性能的に、ハンター側は頻繁には高台に上りにくいのだ。モンスターは、高台に上ることでハンターたちを立体的に分断した状況が作りやすくなる。ハンターが個別に上ってくるようであれば攻撃してしまえばいいし、まとまってくるなら高所からジャンプで一気に逃亡してしまえばいい。