『イナズマイレブン・ザ・ムービー 2025』

（12月27日公開）の先行上映と舞台挨拶イベントが2024年12月23日、東京・グランドシネマサンシャイン 池袋で開催。先行上映の内容に加え、声優の竹内順子、木間萌、小村将、吉岡茉祐、総監督・脚本の日野晃博氏が登壇した舞台挨拶の模様をお届けする。 　舞台挨拶では、キャストたちの熱いトークに会場は盛り上がり、映画先行上映にて感動と興奮の渦に包まれ涙を流すファン続出！　さらには映画の内容からも、体験版ではわからなかったストーリーの重要な演出や今後の展開が垣間見えるファン必見の内容となっていた。

映画で明らかになる、重要な最新作の演出意図と今後のストーリーへのヒントとは？

12月27日に公開となる、映画

。初代『イナズマイレブン』の物語を振り返る

『映画 イナズマイレブン総集編 伝説のキックオフ』

と、シリーズ最新作『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』（以下、

『劇場版 イナズマイレブン 新たなる英雄たちの序章』

が“2 in 1”の二本立てで描かれる本作の先行上映イベントが去る12月24日に開催され、舞台挨拶も併せて行われた。 　気になる映画の内容はネタバレになるので詳細は伏せておくが、実際に映画を最後まで鑑賞すると、日野氏の語るとおりに

主人公・雲明にとって、円堂ハルがどのような意味合いを持っている存在なのかを描いているかのような、とある“

らしい重要かつ衝撃の物語表現”に気付かされる。配信中の

体験版のストーリーモードをプレイした人なら、マップ上に点在する光るボールのようなものを蹴ってアイテムを入手するアクションを体験したかもしれない。映画を観た後では、きっとあのシステムにはストーリー上も非常に重要な意味があったのかもしれないと感じるようになるだろう。 　その一方で、配信中の

体験版などを通じて、物語はこれまでのシリーズ作品よりも、よりシリアスなドラマが展開していくかのような印象を受けた人も多かったかもしれない。だが……この後半の演出をひと目見れば、最新作にもしっかりと“超次元サッカー”の矜持とでもいうべき“

らしさ”の遺伝子が受け継がれていることを痛感させられるはず。 リーズ最新作のストーリーにおける重要な要素も明らかに。

主役が集った舞台挨拶に感涙。今後、忍野来夏が迎えるとある展開のヒントも？

舞台挨拶は、進行を担当する忍原来夏役の吉岡茉祐さんの声掛けで幕を開けた。

の主人公となる笹波雲明役の（ささなみ うんめい）⼩村将さんは、青緑色の衣装で登場。初代作の主役にしてシリーズを象徴する円堂守を演じる竹内順子さん、そして最新作で円堂の息子となる円堂ハル役を演じる木間萌さんは、円堂家を象徴するかのようなオレンジが映える印象深い衣装でそれぞれ登壇し、シリーズ総監督・脚本の⽇野氏も参加。 　今回、久しぶりに円堂守役を演じた感想を求められた⽵内さんは「率直な感想をここで⾔うと、（観客の）みんなが涙流しちゃいそうで⾔えないんですけど（笑）、みんな集まって、楽しくて、幸せでした」と吐露すると、イナズマファンで埋め尽くされた客席からは拍⼿が。⽇野氏から「今回、全部収録し直しですから」と、総集編でありながらも、なんと全シーンが再録されていることを振られると、竹内さんは「日野さんが考えたんじゃん！」と気の合ったツッコミを入れ、会場の笑いを誘った。

そんな中、日野氏からは、じつは吉岡さんは、来年1⽉に“とある難儀な収録”が待っているという急なカミングアウトが。吉岡さんも「ふつうは、なかなか聞かないようなスケジュールが⼊っておりました（笑）」と激白。さらに⽇野氏からは、「吉岡さんがどんな収録をするのか……今⽇の映像の中にヒントがありますので、しっかりチェックしている方なら、“あのシチュエーションを演じるんだな、きっと”というのがわかります」と打ち明けると、吉岡さんは「（まだ先の展開なのに）けっこう⾔っちゃいましたね（笑）。びっくりしました」と目を丸くしていた。 　いったいどんなシチュエーションがあるのだろうか……これから映画を観る方は、映画内でヒントを探してみては？

円堂守の息⼦・円堂ハル役の⽊間さんは、役を演じた際の⼼境を聞かれると「まずはすごく光栄ですね。⻑く続いている作品で、しかもこんなにたくさんのみなさんから愛されている作品に出させてもらえるだけでもすごく光栄なのに、まさかの主⼈公を任せてもらって、最初はマネージャーさんといっしょにポカーンって感じでした。しかも絶対的主⼈公の円堂守の息⼦ということで、重みがあるなって思いました」と恐縮すると、⽵内さんは「気にしなくていいよー︕」とにっこり。 　加えて、⽊間さんは「とくに⽇野さんから“遺伝⼦を感じるんだよ“って⾔われて、意識はさせてもらっているんですけど、⾃分じゃわからないところがあって……」と困惑すると、⽵内さんは「遺伝⼦を感じるなら、きっといいことだよね」と木間さんとお互いに笑顔で語り、「⽇野さんもたまにはいいこと⾔うんですね」との発言に日野氏も苦笑いを浮かべ、来場者を和ませた。 　ファンの前に、円堂親⼦を演じたふたりが揃って登場するのは今回が初めてとなったが、⽗から⼦へメッセージを求められると、⽵内さんは「私は⼥だし！　なんかこういうの多いんだよなあ（笑）」と茶⽬っ気たっぷりに笑いつつ、「⽗から⼦にというか、サッカー⼤好きな男として、サッカーに携わっている男に対して⾔うならば、“⾃由にやれ！“ですね」と円堂守の声色で力強くコメント。メッセージを受け取った木間さんは「めちゃくちゃやりたいように、やらせていただきまーす！」と呼応して拳をかかげ、ハルそのもののような自由さと晴れやかな表情を浮かべた。

イナズマ好きのサッカー少年が主人公役になった想い

シリーズで4⼈⽬の主⼈公となる笹波雲明役の⼩村さんは、「僕⾃⾝、

という作品がドンピシャの世代で、⼦どものころにテレビから⽵内さんの声を聞いていたんですよ！　憧れてサッカー少年になり、MFとかをやっていました」と打ち明けた。 　⽵内さんからは、「MFって真ん中だよね」と投げかけられると、⼩村さんは「そう、真ん中です！　でもサッカーの練習とかで“ファイアトルネード”を練習して、その度にコーチに怒られていたんですけど（笑）」と子どものころのエピソードを披露。「それくらい

は僕の⼩さいころからの作品で、そんな作品の主⼈公を任せていただけるということで、たいへん光栄に思っております」と感慨深げに語った。初代

最新作の物語を紡ぐ主人公として熱く思い出を語る様子に、会場も魅入られていた。 　「PVではしょっぱなから“サッカーなんて無くなってしまえばいい“というインパクト強いセリフから⼊るキャラクターで、みなさんどんなキャラクターなのか気になっていると思うので、映画を⾒ていただいて、雲明くんの始まりの物語はどういうものなのかを、楽しんでいただければなと思います」とアピールした。

また、同イベントのMCを務めた吉岡さんも、日野氏からコメントを求められる一幕も。「ここにいらっしゃる吉岡さんは、ヒロインの忍原来夏を演じていただくことになっておりまして、今⽇どれくらい登場するのかはここでは⾔えませんけど……どうですか︖」と振られると、「この先⾏上映に私も参加させていただけてすごくありがたい気持ちと、これからのワクワクにぜひ期待していただければなと。これはあくまでも始まりに過ぎないので、この先の展開にも注⽬していただけるようになったらうれしいなと思います」と期待に胸を躍らせているようだった。

音響にもこだわりあり、涙腺崩壊待ったなし

光田康典氏が手掛けた初代

の音楽も、すべて今回の映画のためにフルオーケストラで再録されたという総集編。⽇野氏が「いまの時代に、

シリーズをもう1度再⽣するという感じで、すごくなかったですか︖」とコメントすると、⽵内さんは「⾃画⾃賛みたいな会話になっちゃうかもしれないんですけど、観ればわかります。新しく録り直したんだけど、より⼀層よくなっているのをみなさん肌で感じられると思いますので、ぜひ⾒てください。そのあとに感想をXに書いてくださいね」と力強く話し、⾃信をのぞかせた。

入場時に受け取れる先行上映特典のユニフォーム形のうちわ（背番号は10）を振るファンを見た竹内さんは、「いいね～」と笑顔を見せると、会場では一斉にうちわを振る様子が見られた。 　また、12月27日からの入場特典第一弾となるトレーディングカード、そして2025年1月3日から配布開始となる入場特典第二弾のミニ色紙について、日野氏より「全部で16種類ありますからね」という情報が公開。これに対して小村さんは「全部集めるには16回観なきゃいけないですね」と反応。日野氏は「16回観てください」と力強く応えた。舞台挨拶前には入場特典を見せ合うファンたちでにぎやかな雰囲気に包まれていた。

※第一弾特典のトレーディングカードは全8種類のランダム配布予定。

そして、あっという間に舞台挨拶も締めのメッセージに。吉岡さんからは「“このあと楽しんでください”のひと⾔に尽きると思うんですけど、年始も引き続き

の歴史は続いていきますので、これからの展開に期待してください、私もがんばります！」と⼒強く語り、⽵内さんは「新たな伝説が今⽇からスタートします。ぜひ、この新しいメンバーを応援してください。お願いします！」とコメント。 　⽊間さんは「今⽇を迎えられてすごくうれしいですし、みなさんに観ていただけるのがすごくうれしいなと思います。⽗さんの活躍や、雲明くんの熱いシーン、そしてハルのあのシーンとか見所がたくさんですので、噛み締めながら観ていただけたら、うれしいです」と力強く語った。 　⼩村さんは、「お客様の中でもゲームの体験版を触った⽅もいるかと思うんですけど、映画とゲームだと⾳響効果が変わったり、それぞれの演出があると思うので、ぜひ⾳もチェックしてください」とおすすめ。 　ちなみに⽇野⽒からも、「挿⼊歌が3曲ほど⼊っているんですけど、全部新録なのでアピールしておきますね」との情報を付け加え、「聞いたことがある曲だけど、新たなアレンジになっているみたいな仕上がり」と胸を張ると、⽵内さんも「⾃分でハードルめちゃくちゃ上げますよね（笑）。最⾼！」と声を弾ませた。 　加えて⽇野氏は「フルオーケストラで、いわゆる円堂編も雲明編もすべて⾳楽を録り直しております。ゲームで⾒たシーンも、映像がバージョンアップしているところもありますし、かつ⾳楽も映画の7.1ch で聞くとぜんぜん違うので、⽿を澄ましてください」と、音響の注目ポイントをアピールすると、⽊間さんからも「すごくないですか？　⾳にやられちゃうこと間違いなしですし、⾳でやられちゃって涙腺崩壊待ったなしの作品になっておりますので、ぜひみなさん観ていただいて、感想を投稿していただけたらと思います」とお願いした。

そのほかにも、関係者試写で「円堂編、泣ける」という感想が多かったことを明かし「円堂編、熱いんですよ。円堂守は伝説だったんだなって感じ…まっ、過去形ではないですけど（笑）」と苦笑すると、⽵内さんは「聞きそびれた。なんか悪⼝⾔ってた︖」と問いかけて笑わせ、⽇野氏が「今⽇は7割くらい⽵内さんのセリフですから。声を枯らしていましたもんね」と明かすと、⽵内さんは「そういう情報はいいんだよ！（笑）　楽しんでください！」と、これまた息の合ったかけあいでまとめた。 　舞台挨拶では、映画の感想の投稿ルールについても語られていたのが印象的だった。日野氏からは「最後に、ネタバレルールについて。今⽇は後半、おもしろい展開が待っていて、最後のシーンをネタバレしていいかという話なんですが、基本的には⾃⼰判断にお任せします」とのこと。「ただひとつだけ、楽しみに待っている⼈に、楽しみを残すくらいのネタバレにしていただければなと思います。簡単に⾔うと、とくに規制はないんですが、後半が⾮常にぶっ⾶んでいまして、やっぱり

だったんだというラストシーンになっていると思います」と、最新作の展開は

シリーズらしい展開になっていることまでも合わせて暴露した。 　ちなみに、現在登場選手たちが映画館で映画の鑑賞マナー講座についての動画が公開中。こちらの内容もシリーズならではかも？

イベントでは、2025年1⽉3⽇からTOKYO MX にて

『イナズマイレブン 脅威の侵略者編』

が放送されることが発表された。じつに10年以上ぶりの地上波再放送となり、会場からは喜びの声があがった。日野氏は「そんなに？」と会場の反応に驚いた様子も。 　舞台挨拶後には、先行上映が行われた。上映終了後の会場には、涙して鼻をすする音がそこかしこに。昔から

が好きだった人はとくに映像や音響が胸に響き、当時の思い出が蘇るのではないだろうか。ぜひ往年のファンは厚手のハンカチなどを忘れずに、12月27日からの上映となる、次世代に繋がる新たな

の伝説を見届けてほしい。

映画『イナズマイレブン・ザ・ムービー 2025』公式サイト

映画『イナズマイレブン・ザ・ムービー 2025』（12月27日公開）の先行上映と舞台挨拶イベントが2024年12月23日、東京・グランドシネマサンシャイン 池袋で開催。先行上映の内容に加え、声優の竹内順子、木間萌、小村将、吉岡茉祐、総監督・脚本の日野晃博氏が登壇した舞台挨拶の模様をお届けする。

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