本日よりゲームアプリの事前登録がスタート

 子ども向けトレーディングカードなどを展開するバンダイ カード事業部が全8社と共同で展開する、“2.5次元アイドル応援プロジェクト”『ドリフェス!』が、2016年2月より本格始動。同社で『アイカツ!』などを手掛け、『ドリフェス!』でもプロジェクトの中心となるゲームアプリ&カードを統括する原田真史氏と、プロデュースを担当する猿舘修氏にインタビューを実施! 女性のハイターゲット(大人向け)プロジェクトを展開する理由や、『ドリフェス!』プロジェクトの特徴を訊いた。

 また、本日2月22日よりゲームアプリの事前登録が開始されたことを記念して、読者10名に、抽選で『ドリフェス!』特製缶バッジ全6種セットをプレゼント。応募方法などは記事の最後でチェック!

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▲写真左:バンダイ カード事業部 デピュティゼネラルマネージャー兼事業開発チーム マネージャー 原田真史氏(文中は原田)
写真右:バンダイ カード事業部 事業開発チーム リーダー 猿舘修氏(文中は猿舘)

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 インタビューの前に、まずは『ドリフェス!』プロジェクトの軸となる3つの要素をおさらいしておこう。

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◆『ドリフェス!』とは
 『ドリフェス!』は、二次元の男性5人組アイドル“DearDream”と、実際のキャストが連動したプロジェクト。新人アイドルの成長ストーリーが描かれ、10代~30代の女性をおもなターゲットとして、アプリゲームやCD、グッズ、イベントなど、多彩なメディアで展開予定。ファンは、二次元と三次元をまたいで展開する“2.5次元”アイドルと一丸となり、彼らを一人前のアイドルへと導いていく。バンダイナムコグループにランティス、アミューズ、ビームスなどが参加する全8社共同企画。

【参加企業】バンダイナムコピクチャーズ/バンダイ/バンダイナムコライツマーケティング/ランティス/アミューズ/バンダイナムコエンターテインメント/バンプレスト/ビームス

◆(1)ドリフェス!カード
 プロジェクトのメイン商材は、公式応援アイテムとして2016年春発売予定の“ドリフェス!カード”(通称“ドリカ”)。表面はキャラクターのイラスト、裏面はトップス、ボトムス、シューズなどの衣装が描かれており、ゲームアプリとの連動では、裏面の二次元コードをアプリに登録することで、カードの衣装がゲームに反映。キャラクターの衣装を変更できる、特別な演出が現れるなどの効果を発揮する。ちなみにこの“ドリフェス!カード”はアイドルのブロマイドをイメージしており、サイズも一般のトレーディングカードより大きめ。イラストはすべて新規描き下ろしのキラ仕様で、コレクションカードとしても楽しめる。

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◆(2)アプリゲーム
 “ドリフェス!カード”の発売に併せ、2016年春配信予定のゲームアプリは“アイドル応援型ライブリズムゲーム”。全楽曲で、3DCGのキャラクターが最大5人で同時にステージパフォーマンスをくり広げる。スコアに応じて特別演出が発生するほか、プレイ回数が増えると新たなエピソードが開放。“ドリフェス!カード”の組み合わせによって、ライブのスコアが変化することもあるという。キャストが歌う楽曲は、すべてランティスが制作したオリジナル。アプリは2月22日より事前登録が受付中だ(詳細はこちら)。

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◆(3)キャスト“DearDream”
 作中の新人アイドル“DearDream”のキャストを務めるのは、アミューズ所属の5人の若手タレント、石原壮馬、溝口琢矢、富田健太郎、太田将熙、正木郁。ゲームでは声優を担当し、5人組ユニット“DearDream”として歌やダンスを披露する。3月16日、ランティスよりデビューシングル『NEW STAR EVOLUTION』が発売予定。二次元と連動する“2.5次元ユニット”として活動を行う。詳細は『ドリフェス!』公式サイトへ。

※第3弾PVは2月26日(金)公開予定

イケメンと恋をする乙女ゲームではありません

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――まずはカード事業部が主導で『ドリフェス!』を立ち上げることになった経緯を教えていただけますか。
原田 もともとのきっかけは、2014年秋ごろに行われた社内の企画コンテストで、若手社員が提案した企画から始まりました。カード事業部としてIP(知的財産)を活用した展開をやらせていただいているなかで、二次元コンテンツが好きな女性が多くいることはわかっていたものの、バンダイは子ども向けがメインの会社ですので、なかなか意識的に向かうことができていませんでした。そこで、カード事業部として挑戦しよう、というところから始まった企画です。カード事業部が展開するプロジェクトですので、もちろんカードを商品展開の軸と位置づけました。いかにカードという商品の魅力が伝わる女性向けの世界観を作れるかをチームメンバーと考え、『ドリフェス!』の“アイドルをカードで応援する”という形が生まれたのです。そのなかで、カードは“オフィシャル応援アイテム”という位置づけになります。

――まずは実際のカードありきで、アイドルをテーマにした世界観が生まれたのですね。
原田 女性ユーザーが魅力を感じるキャラクターがいる、カードという商品の魅力が立つ、というふたつのパズルをどう組み合わせるかを突き詰めた結果、男性アイドルになりました。『アイカツ!』はアイドルが自分でカードを使う物語ですが、『ドリフェス!』はカードを使って応援する物語です。実際にアイドルを応援している女性の話を聞くと、見返りを求めているのではなく、純粋にアイドルを応援をしているんですね。たとえば「あの高校のバスケ部にかっこいい男の子がいるから、放課後見にいこう」というような気持ちの延長線上に、アイドルを応援することがあるんだろうな、と。ですので、『ドリフェス!』は男性キャラクターと恋愛をする“乙女ゲーム”ではありません。