“進撃の巨人・ザ・リアル”、“エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4-D”の模様もお届け

 大阪・ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、2015年1月23日~5月10日の期間限定で“ユニバーサル・クールジャパン”を開催する。

 これは、『エヴァンゲリオン』、『進撃の巨人』、『バイオハザード』、『モンスターハンター』という日本が誇る4つのブランドについて、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが圧倒的なスケールのアトラクションをお届けするというビッグイベントだ。ここでは、“モンスターハンター・ザ・リアル”の体験リポートと辻本良三氏へのインタビュー、さらに“エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4-D”、“進撃の巨人・ザ・リアル”の模様もお届けしよう。

 今回で4度目の開催となる“モンスターハンター・ザ・リアル”で登場するのは、等身大の“セルレギオス”と“ジンオウガ”だ。特筆すべきは、巨大なジンオウガの動きと、光を駆使した特殊効果が融合していることだろう。

USJに『モンスターハンター』の“ジンオウガ”が等身大で登場! 辻本良三氏へのインタビューをお届け_27

 会場に入ると、ジンオウガはゲームに登場する“天空山”をバックにその姿を見せた。リアルな環境の中、ジンオウガは4分に1回、咆哮とともに雷をまとうという“超帯電状態”になる。その臨場感と迫力は見てみないとわからない、想像を絶するものだ。

USJに『モンスターハンター』の“ジンオウガ”が等身大で登場! 辻本良三氏へのインタビューをお届け_28

 会場の外に展示されているセルレギオスは、大きな翼、“刃鱗(じんりん)”と呼ばれる刃物のような鱗、巨大な脚爪に至るまですべてがリアルに表現されている。まるで空から降り立ってきたばかりのような、圧倒的な迫力をみせていた。

USJに『モンスターハンター』の“ジンオウガ”が等身大で登場! 辻本良三氏へのインタビューをお届け_14
USJに『モンスターハンター』の“ジンオウガ”が等身大で登場! 辻本良三氏へのインタビューをお届け_16

 ここからは、『モンスターハンター』シリーズのプロデューサーである辻本良三氏へのインタビューをお届けしよう。

USJに『モンスターハンター』の“ジンオウガ”が等身大で登場! 辻本良三氏へのインタビューをお届け_12

――“ユニバーサル・クールジャパン”にご参加いただいた意図や、クール・ジャパンに対する想いをお聞かせください。
辻本良三氏(以下、辻本) ユニバーサル・スタジオ・ジャパンには、世界各国からたくさんの方が来られていますし、僕自身、大阪という場所でコンテンツをアピールしたいという気持ちもありました。この場で海外に日本のいろいろなコンテンツをお届けできるということを、うれしく思っています。

――“モンスターハンター・ザ・リアル”の見どころを教えてください。
辻本 今回は室内ということで、雨の心配をすることなく等身大のジンオウガを観ることができます。過去3回では大きな造形物を作って動かしていたのですが、今回は“モンスターハンター・ザ・リアル”初の光の特殊効果の演出が加わっています。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンさんの素晴らしい技術による、圧倒的な臨場感をぜひ体感してください。

USJに『モンスターハンター』の“ジンオウガ”が等身大で登場! 辻本良三氏へのインタビューをお届け_02

――ジンオウガの背景に天空山を選ばれたのには、何か理由があるのでしょうか。
辻本 ゲームにおいて、ジンオウガがあの場所で出てくるというのが理由のひとつです。新作の『モンスターハンター4G』の背景にジンオウガはぴったり合うということもあり、天空山を選ばせていただきました。

――女の子たちがジンオウガを見て「デカい!」「ヤバい!」といったリアクションをされていましたが、やはりそういうリアクションを求めていましたか。
辻本 僕たちスタッフが初めてきたときも同じ感想でしたね。「でけえ!」「ジンオウガってこんなにしっぽが太いのか!」って(笑)。ここまで大きなものを作って、しかも動かせるということは、なかなかできることではありません。しかも、光の特殊効果や映像もついているので、実際に見て驚いてもらえるという自信は持っていました。

――セルレギオスは見る時間によって見えかたが異なるとのことですが、どのような違いがあるのでしょうか。
辻本 僕は専門的なことはわからないのですが、日の当たる加減によって質感が変わるという塗装をしていただいています。午前と午後、違った天気のときに見て、違いを楽しんでみてください。そうそう、夜にライトアップされると、また違った感じで見ることができるかもしれません。

USJに『モンスターハンター』の“ジンオウガ”が等身大で登場! 辻本良三氏へのインタビューをお届け_01

――今後の辻本さんの展望をお聞かせください。
辻本 『モンスターハンター』はゲーム以外でもいろいろな展開をさせていただいたおかげで、よりたくさんの方に興味を持っていただいています。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンさんには、ほかにはできないことをさせいただいていますので、今回の“モンスターハンター・ザ・リアル”が好評をいただきましたら、ぜひ次回もさせていただきたいです。

――世界に向けての展開はどのように考えていらっしゃいますか。
辻本 『モンスターハンター』は日本に比べると、世界ではユーザーがさほど多くはありません。しかし、昨年より海外のほうにも出向くようにさせていただいていますし、海外でも『モンスターハンター』のコミュニティーはすごく強くなってきています。まずはゲームを支えてくださる方に口コミのように広めていただきたい、海外のコミュニティーを大切にしながら、『モンスターハンター』の輪をつなげていきたいと考えています。

USJに『モンスターハンター』の“ジンオウガ”が等身大で登場! 辻本良三氏へのインタビューをお届け_13

――“モンスターハンター・ザ・リアル”でつぎに登場させたいモンスターや、こういうシチュエーションを実現したい、というものはありますか。
辻本 じつは、開催中のみなさんの反応を見ながら次回の展開を決めていくというところが大きいんです。今回の展示が終わってから、検証をしつつ今後について決めていきたいです。

――『モンスターハンター』のほかにも、カプコンのさまざまなゲームについて、さらにこういうことを実現したいという展望はありますでしょうか。
辻本 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンさんあっての話であるので、簡単に「これが実現できる」とは言えないところがあります。しかし、コンテンツの幅が広がるということは僕自身も見てみたいところですので、今後も驚いてもらえるようなさまざまな展開をしてみたいですね。

――ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとコラボレーションしたことについて、こういう点がよかった、というポイントがありましたら教えてください。
辻本 2点あります。まずひとつは、熱心に『モンスターハンター』プレイされている方たちが、ゲーム以外でもその世界観を味わっていただくことで、より深く『モンスターハンター』に関心を持ち、好きになっていただけるのではないか、ということです。もうひとつは、『モンスターハンター』を知らない方へも、世界観から知っていただける機会になっているのではないか、ということです。「こんなに格好よくて、怖そうなモンスターがいるんだ」というところから、「ハンティングしてみたいな」など、興味を持つきっかけになればいいなと思っています


 なお、このほかにも“モンスターハンター・ザ・リアル”では、“世界観展示”と“リアル集会所”で、『モンスターハンター』の世界観がリアルに再現されている。ゲームのファンのみならず、その世界観を知るという目的で来てみるのもいいだろう。

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