リオレイア希少種が登場して、夫婦が揃った!

 2012年7月19日(木)、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて”モンスターハンター・ザ・リアル2012”の前夜祭が開催された。今回はその様子をお届けしよう。

 “モンスターハンター・ザ・リアル 2012”はカプコンの人気アクションゲーム『モンスターハンター』シリーズをテーマとしたスペシャルイベント。昨年開催された“モンスターハンター・ザ・リアル”は、来場者が20万人を突破(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン調べ)した人気イベントだ。2回目の開催となる今年は、昨年登場して話題になった等身大の“リオレウス希少種”に加え、ファンの熱い要望に答えて新たに“リオレイア希少種”も登場する。開催は2012年7月20日(金)から2012年9月30日(日)まで。本アトラクションは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの入場券さえ持っていれば無料で体験できるので、夏休みの思い出作りに行ってみてはどうだろうか。

 記者が“ステージ18”に到着した時展で、既にリオレウス希少種・リオレイア希少種のまわりにはたくさんの人だかりができていた。あまりの人に近づくことも困難だったのだが、そこはさすがリオレウス希少種とリオレイア希少種。ひと目で見つけられる圧倒的な大きさ(全長20m超え)と、抜群の存在感を発揮していた。人混みをかき分けて近くで見ることで、今度は造形のリアルさにも驚かされる。昨年展示されていたリオレウス希少種は見たことのある人も多いとは思うが、固い鱗に鋭い牙、そこからのぞく舌の機微まで実によく再現されており、像の前に立っただけで圧倒されるのだ。これをゲーム内でハンターたちが狩っているのかと思うと、改めて彼らの身体能力に感心してしまうのだった。

 一方、今年からの新登場となるリオレイア希少種は、リオレウス希少種と対になるメスのモンスター。頭を下げている体勢のためリオレウス希少種よりもやや小さめに見えるが、こちらも全長約20mの等身大サイズとなっている。銀色のリオレウスに対し、リオレイアの全身は金色。それも、本物の金が持つ落ち着いた高貴な輝きを思わせる色だ。低姿勢からのぞき込んでくる瞳は鋭く、獰猛な気性を感じさせてくれる。

 前夜祭では、『モンスターハンター』おなじみの“受付嬢”の衣装を着たパークエンターテイナーとともにアイルーが登場! 今回登場したアイルーは、グッズなどによく登場する2頭身のデフォルメではなく、ゲームを忠実に再現したリアルな“ほぼ等身大アイルー”。青い“パークオリジナル衣装”を身にまとい、透き通ったブルーの瞳が印象的だ。そしてこのアイルー、手になにやら賞状のようなものを持っているのだが、なんとこれはギネス世界記録の認定賞。実は、“リオレウス希少種”が世界でもっとも大きいビデオゲームキャラクターの像として、ギネス世界記録に認定されていたのだ。

▲微笑んでいて、とてもかわいい。
▲きゅっと丸まった手が、とにかくかわいい。
▲『モンスターハンター』プロデューサー 辻本良三氏(右)

 アイルーが駆けつけ、ギネス世界記録認定のサプライズが発表されたところで、スペシャルゲストの辻本良三氏(『モンスターハンター』のプロデューサー)が登場。本番まで見ないと決めていたという“リオレイア希少種”を前にして、「かなりリアルに作られているので、真ん中に立つのが怖いですよね」と感想を述べた。また、“モンスターハンター・ザ・リアル 2012”については「みんなでひとつになって作り上げた世界観。今年は去年よりもっとすごいものを見せたいです」とコメントした。

 続いて、“モンスターハンター・ザ・リアル 2012”の開幕宣言も実施。司会者の「“モンスターハンター・ザ・リアル 2012”、みんなでひと狩り~」の掛け声に合わせて来場者全員で「行こうぜ!」と決めセリフを叫んだ。宣言後、すぐにスモークが立ち込めたかと思うと、金色の紙吹雪がリオレイア希少種の体から噴出。リズミカルで力強いBGMとともにリオレイア希少種が動き始めたのだ。最先端のアニマトロニクス(自然な動きをするロボット製作技術)を使用した、違和感をまったく感じさせないしなやかな頭の動きは、恐ろしくも優雅なリオレイア希少種そのもの。あちこちから歓声が漏れたのも当然と言えるだろう。宙に舞った金色の紙吹雪とともに、開幕にふさわしい華やかな雰囲気を演出していた。

 その後、“モンスターハンター・ザ・リアル 2012”が開催されている“ステージ18”内にある展示コーナーに訪問。入ってすぐの座席にはたくさんのニンテンドー3DSが設置され、ソフトを持っていなくても『モンスターハンターポータブル 3(トライ)G』のタイムアタックやクエストに挑戦できるリアル集会所が設けられていた。

▲充電が少なくても大丈夫! ニンテンドー3DSの充電器も設置されている。

 そこを過ぎると、“モンスターハンターポータブル 3(トライ)Gテーマコーナー”に突入。ここでは『モンスターハンター 3(トライ)G』をテーマにした展示が行われており、リアルで作り込まれた小物によってゲームの世界観が忠実に再現されていた。案内役を務めた辻本氏は、「このクオリティは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの方が最後までこだわって作ったからこそ実現できたもの。作品そのままの世界が、リアルに再現されています。実際お話しさせて頂いたときも、すごく『MH』が好きなことが伝わって来ました」と明かした。

▲舞台となる“タンジア港”を再現。とにかく作りが細かい!
▲ブラックライトで表現されたラギアクルスの水中戦。立体的に作られているリアルな部分と、ブルーが印象的なアーティスティックな部分が融合した美しい1枚となっている。
▲人気のある“ギィギ”も登場。
▲『MH 3(トライ)G』で新しく登場したブラキディオス。特徴的な攻撃をくり出す“手”が立体的に作られ、爆発性の“粘菌”も、バックライトによって強調されている。
▲“最高のお面”。「『MH』好きのスタッフが作ったからこそ、スポットが当てられた。みなさんの思いが詰まった作品です」と辻本氏が述べた。

 アイルーコーナーでは、2012年7月19日(木)発売のプレイステーション・ポータブル(PSP)用ソフト『アイルーでパズルー』(2990円)のアイルーたちが登場。遊び心満載の魅力いっぱいの展示コーナーとなっている。

 ダウンロードコーナーでは、『モンスターハンター 3(トライ)G』用のユニバーサル・スタジオ・ジャパンオリジナルのクエストが先行配信されている。このクエストをクリアすれば、完全オリジナルとして作ったコラボレーション武器・防具の生産に必要な素材が入手できる。武器“スターライトゲート(太刀)”に関するクエストは2012年7月・8月配信予定、防具“ブルースターシリーズ(防具)”に関するクエストは2012年9月配信予定となっている。

▲ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのイメージカラーである青を基調とした装備一式。象徴的な“ゲート”も武器に組み込まれ、エレガントでありながらワイルドさも入ったデザインとなっている。辻本氏いわく、水系の属性を意識した能力を持ち、スロットが多く空いているため自分好みにカスタマイズしやすいのだとか。
▲プーギーのコラボレーションアイテムはゲーム内には出てこない。ここでしか見られない衣装なのだ。

 また、昨年登場した“モンスターハンターポータブル 3rd テーマコーナー”も再登場。昨年見られなかった人のために再展示されているだけでなく、教官によるアツい説明書きも追加されている。

 最後のブースでは、PSP用ソフト『モンスターハンターポータブル 3rd』の集会所が登場。最初にあったニンテンドー3DS用の集会所と同じく、タイムアタックやクエストが用意されている。また、カーニバルゲーム“ペイントボールで一狩りいこうぜ!”も設置。ペイントボールをぶつけて、“ギィギ”を模した3つの的をすべて落とせば、展示されているぬいぐるみがひとつもらえるという的当てゲームになっている。価格は500円(ペイントボール2個使用)と1000円(ペイントボール5個使用)。

▲ぱっと見ると牛乳瓶だが、上から見ると“ギィギ”になっている。
▲“ギィギ”が重くて、意外と難しい。かと思えば、あっさりクリアする人も。
▲身長120cm以下の人は、難易度が下がった“ボーリング”版が用意されている。ピンクのペイントボールを転がして“ギィギ”を倒そう。
▲フェイスペイント。
メイクキャップキットは2000円[税込]。ハリウッド・ムービー・メーキャップ(カリフォルニア・コンフェクショナリー前)で販売されている。施術時間は、約10分ほどだ。

 展示コーナーは以上で終わりだが、外にもまだまだ仕掛けはある。先ほど紹介した“等身大アイルー”がイベントエリアにて来場者を迎えてくれ、いっしょに記念撮影をしてくれるほか(※ただし、ハンターのオトモに出かけていて登場しない日もある)、約30種類ものイベント限定コラボグッズ、フードを販売する売店の出展、“プーギー”と“アイルー”の可愛いフェイスペイントをしてくれるメイクキャップキットも用意されている。

▲約30種類もの限定グッズが登場。ハンター気分になれる“こんがり肉G~ウルトラ上手に焼けました~”(1980円)は、大きさ・味ともに驚きの大きさ&おいしさ。値段分の価値はあるので、ぜひともおすすめしたい。