Kinect(キネクト)向けコアゲームの2タイトル

 2012年2月26日に東京・秋葉原で開催された“Xbox 360 感謝祭 in AKIBA <CAPCOM × Microsoft 新作体験会>”のステージイベントのなかから、ここでは日本マイクロソフトが放つ『Crimson Dragon』と『Diabolical Pitch(ディアボリカル・ピッチ)』(制作はグラスホッパー・マニファクチュア)のステージイベントの模様をリポートする。

※カプコンタイトルのステージリポートは→こちら

『Crimson Dragon』、ドラゴン育成の手順などが明らかに

『Crimson Dragon』と『Diabolical Pitch』Kinect向け2タイトルのステージイベントリポート【Xbox 360 感謝祭】_01

 今回のイベントで正式タイトルが決定した、Kinect専用タイトル『Crimson Dragon』。同作のステージには、開発を担当したグランディングの二木幸生氏が登壇し、デモプレイなどを通してゲームの概要を紹介した。

 『Crimson Dragon』は、すでにプレイイリポートなどでお伝えした通り、『パンツァードラグーン』シリーズの流れを汲んだレールシューターとなっている。物語はドラゴンが生息する惑星へ移住した人類を描くSFテイストな仕上がりで、ステージではゲームのオープニングも披露された。その内容は、ドラゴンを操る“ドラゴンライダー”の部隊が赴任地へ向かう途中、プレイヤーたちが乗るドラゴンの数百倍はあろうかという超巨大なドラゴンに襲われてしまうというもの。本作においてドラゴンは、人類の仲間であり敵でもあるというわけだ。

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 二木氏によれば、プレイヤーが操るドラゴンは全6種で、今回はその中から最初に搭乗する赤い外見の“ブラッドスキン”と、たくましい体躯が印象的な“ダークショルダー”、全身に毛の生えた姿が印象的な“スノーウィング”が公開に。ブラッドスキンはオーソドックなタイプのステータスで、ダークショルダーはその姿の通り機動力こそ劣るものの堅い防御力を有し、スノーウィングはスキルに優れているといった具合に、三者三様の能力となっている。この中で二木氏のいちおしはスノーウィング。本作では「あまりドラゴンらしくないドラゴンのデザインを目指した」(二木)とのことで、スノーウィングはまさにそれを体現した外見になっているからだという。また、スキル能力に優れているところも二木氏がオススメするポイント。スキルはドラゴンに餌を与えることで習得が可能で、その数はなんと100種類以上もあり、今回公開された3体のなかではスノーウィングがソレをもっとも活かせるというわけだ。ちなみに、入手するスキルによってドラゴンの外見は変化。育成ゲーム的な楽しみもあるということになる。

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<ブラッドスキン>
<ダークショルダー>
<スノーウィング>

 なお、『Crimson Dragon』はXbox LIVE アーケードのダウンロードタイトルだが、二木氏は「長時間遊べて、マルチも可能な盛りだくさん」な作品であると説明。「非常にお買い得感のあるソフトに仕上がった」と話していた。

 ステージの後半では実機でのデモプレイも披露し、出撃準備のシーンではドラゴンに餌を与えてスキルを覚える手順も紹介。餌にはそれぞれ習得できる能力が設定されているのだが、それを与えれば必ずスキルを習得できるというわけではなく、覚える可能性があるだけなのである。ただし、与える回数が多くなればなるほど習得の可能性は高くなるので、餌は十分用意しておきたいところだ。

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 餌を与えてスキルを覚えさせたところで、“巣別れを阻止せよ”というミッションに出撃。このミッションはプレイリポートでもお届けした、氷河が点在する海上のステージだが、敵の配置や展開は異なっていた。たとえば、ミッション中盤ではステージ内に設置されたマーカーを回収するという場面があり、また3頭のドラゴンと戦うシーンもあった。ミッションの最後ではまるで要塞のような敵の巣が登場し、その中からつぎつぎと敵が出現してくる展開に。攻撃がかなり激しいため、回避しつつ巣にダメージを与えて、なんとか無事ミッションをクリアー。リザルト画面ではプレイ評価に加えて、獲得した餌なども確認することができた。

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 「昔いっしょに仕事をしていたメンバーと、ひさしぶりに組んで楽しく開発しています」と二木氏。開発は順調ですでに終盤に差し掛かっており、配信開始に向けて今後積極的に新情報を出していくことを約束した。

『Diabolical Pitch』のタイトルが記憶しづらい場合は“魔球D”と覚えよう!

 プレイリポート(→こちら)でも紹介した『Diabolical Pitch(ディアボリカル・ピッチ)』のステージイベントでは、本作のエグゼクティブ プロデューサーを務めるグラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏が登壇。本作を「Kinect(キネクト)ユーザー向けのコアゲーム」と紹介し、また、Xbox10周年についてお祝いの言葉を述べるとともに、今後もXbox 360を盛り上げていきたい、と挨拶した。

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▲『Diabolical Pitch』エグゼクティブ プロデューサーの須田剛一氏。

 デモプレイでは、石川周志プロデューサーが解説役となり、プレイに沿って『Diabolical Pitch』の魅力を紹介。本作の舞台は不気味なテーマパークで、登場する敵クリーチャーもマッドなマスコットキャラ。迫り来る不気味なマスコットにボールを投げつけ、倒していく。その際、強く腕を振ると球速がアップするという。ゲージが溜まると魔球を投げることができ、ある魔球ではキャラクターがジャンプしてピッチングをする『侍ジャ○アンツ』ばりのド派手なモーションが! 「魔球のモーションは日本の野球マンガをフィーチャーしています(笑)」(石川)。敵を倒していくことなどでコインが手に入り、クリアー後はそのコインを使って野球カードを入手し、球速やパワーをアップしたり、新たな魔球を習得するなどプレイヤーキャラを育てられる要素もある。

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▲ディレクターの方野裕行氏がデモプレイ。

 また、マルチプレイも披露され、片方が倒れるともう片方が体力を分け与えて復活させたり、ふたりでタイミングを合わせて魔球を発動する様子などが紹介された。

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▲マルチプレイで魔球を発動するときは、ふたりでタイミングを合わせて発動モーションを! 「男性ユーザーは女性といっしょにプレイすると、かなり(心の)距離が縮まると思います。鍋パーティーなどの後に楽しんでください(笑)」(須田)。
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▲ハチャメチャな内容にプレイした人のほとんどが笑顔に。クレイジーテイストな作品だが、女性来場者もかなり楽しんでいた。