デモプレイを披露しながら作品の魅力をプレゼンテーション
2012年2月26日に東京・秋葉原で開催された“Xbox 360 感謝祭 in AKIBA <CAPCOM × Microsoft 新作体験会>”のステージイベントのなかから、カプコンの『ドラゴンズドグマ』と『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』ステージの模様をリポートしよう。
自由度の高さを誇るオープンワールドの世界が広がる『ドラゴンズドグマ』
『ドラゴンズドグマ』ステージでは、プロデューサーを務める小林裕幸氏が登壇。本イベントに出展された試遊台は、プロローグにあたる部分がプレイできたが、ステージではその続きにあたるオープニングからキャラクターのエディットを中心にプレゼンされた。キャラクターエディットでは、東京ゲームショウ2011のステージなどでも披露されたが、声や髪型、顔の形、体型、さらには耳の形や筋肉量、姿勢、動き(男らしさ女らしさ)など、詳細なエディットができることが改めて紹介された。
エディットが完了すると、ドラゴンと対峙することになるのだが、戦いの中でプレイヤーキャラクターである主人公がドラゴンに心臓を奪われてしまうというショッキングな展開に。しかし、蘇った主人公は“覚者(かくしゃ)”として竜を倒す運命を課せられることとなる。
この後、プレイヤーは職業を選び、冒険へと旅立つことになる。ちなみに、職業は最終的に9つが用意されているという。
デモプレイはここまでとなり、次にこのXbox 360 感謝祭で初お披露目となる最新PVが公開。映像には新モンスターや職業ごとに異なるアクションなども盛り込まれ、さらに「本作は、ハイファンジーの世界でのアクションゲームですが、映像を見ていただておわかりの通り、RPGのような成長要素」(小林)も紹介されるなど、やり込み甲斐のあるゲームであることもアピールされた。
また、主題歌をB'zが担当することや、先着特典、数量限定で『バイオハザード6』体験版のダウンロードコードが特典として同梱されるなどのさまざまなプロモーション情報も紹介。さらに、小林プロデューサーが「変わった映像を紹介します」と述べ、プレイヤーキャラクターが木に実ったリンゴを撃って取ったり、家畜と戯れたり(捕まえたり、乗ろうとして落ちたり)、屋根の上に登って屋根伝いに移動したりといった自由度が高いゲーム内容であることを伺わせる映像も公開された。
最後に小林プロデューサーは、発売日が2012年5月24日に決定したことに触れ、開発は佳境に入っていると述べ、また、Xbox 360ユーザー向けに「近々、新たな発表をします」と語り、ステージを締めくくった。
いままで以上にダーティーで血生臭い『バイオハザード ORC』
カプコンから2012年4月26日に発売が予定されている『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』(以下、『バイオハザード ORC』のステージには、プロデューサーの川田将央氏が登壇。『バイオハザード ORC』は、ウィルス感染によるアウトブレイク後のラクーンシティを舞台としたサードパーソン・シューティングで、主人公はこの大災害を巻き起こしたアンブレラ社の先鋭舞台“U.S.S”。シリーズの悪役たちの視点で描かれる物語は「いままで以上にダーティーで血生臭い」(川田)仕上がりになっているという。操作方法も一新されている。従来までの『バイオハザード』と比べて、すべての動きがスピーディーになり、移動しながらの銃撃や遮蔽物越しからのカバーリング射撃、CQC(近接攻撃)なども搭載。さらに、シリーズ初となるチーム戦を採用しており、プレイヤーは“U.S.S”のメンバーのひとりとなって、ゾンビやタイラントを始めとしたクリチャーで溢れるラクーンシティに、ある目的達成のために潜入することとなる。また、オンラインのマルチプレイ対戦では政府直属の舞台“SPEC OPS エコー6”も参戦。U.S.S、SPEC OPS エコー6、クリチャーという三つ巴の戦いがくり広げられることになるのだ。
ステージでは実機デモプレイも行われ、本編のミッション1を使って各種アクションを披露した。このミッションでは『バイオハザード2』でも描かれた、T-ウィルスによって変貌した“ウィリアム・バーキン”との戦いが展開。圧倒的な力を持つクリチャー化したバーキンから撤退しつつ、U.S.Sを包囲したSPEC OPS(エコー6ではない通常の部隊)とも戦わなければいけないという場面は、非常にスピーディーかつスリリング。上で紹介した各種アクションはもちろん、U.S.S隊員たちが持つ特殊能力も活用しなければ、生き延びることは困難なように感じられた。ちなみに、本作はひとりでプレイする場合、ほかの隊員たちはAIで行動する仕組み。その場合ルールは若干変更され、プレイヤーがやられない限りほかの隊員が死亡してしまうことはないとのことだ。
デモプレイ終了後には川田氏から気になる発言も。『バイオハザード ORC』はXbox 360とプレイステーション3のマルチプラットフォーム展開だが「Xbox 360ユーザー向けに、何かアピールできることがあればいいと思います」とのことで、Xbox 360だけの何かしらの要素が用意されるようだ。
なお、イベント会場には『バイオハザード ORC』の体験コーナーも用意されていた。場面はデモで観たバーキン、SPEC OPSの猛攻からなんとか離脱した後と思われ、薄暗い建物の中からスタート。さきほどのデモには登場しなかった、ゾンビがおもな敵として配置されており、暗がりの中からつぎつぎと襲いかかってくる様子は非常に恐ろしい……。建物の中庭らしきところでは全方向から大量のゾンビが襲いかかってくるため、隊員どうしお互いの背中を守るようなフォーメーションを取らなければ、あっという間にゾンビの餌になってしまうだろう。ゾンビの群れをなんとかやり過ごしたあとは、広めのホールでSPEC OPSと衝突。彼らは数、火力ともにゾンビ以上に手強い存在で、カバーリングをしつつ対処しなければあっという間にやられてしまう。また、さきほどのデモとは違って今回は人間どうしのマルチなので、誰かがやられてしまった場合は救助に向かう必要も。記者はSPEC OPSとの戦いで早々に蜂の巣にされてしまい、ひたすら救助を待っていたのだが、誰もそんな余裕はなかったのか、あえなく全滅という結果になってしまった……。ぜひリベンジしたいと思ったのだが、本作は日本国内初プレイアブル出展ということもあって、体験コーナーには長蛇の列が。イベント開始早々に整理券の配布も終了。残念ながら2度のプレイが叶うことはなかった。