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『うたわれるもの 偽りの仮面』でクオンとネコネを演じた種田梨沙さん&水瀬いのりさんインタビュー

公開日時:2015-10-08 12:00:00

 話題の声優さんの声をお届けする“音どけ”。週刊ファミ通2015年10月1日発売号の“音どけ”では、アクアプラスを代表する人気シミュレーションRPGの最新作『うたわれるもの 偽りの仮面』(以下、『偽りの仮面』)で、主人公を支えるクオンとネコネを演じた種田梨沙さん、水瀬いのりさんへのインタビューを掲載した。そのインタビュー完全版を写真多めでお届け!

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<写真左>
種田梨沙/Risa Taneda
7月12日生まれ。東京都出身。『食戟のソーマ』(薙切えりな役)、『空戦魔導士候補生の教官』(ユーリ・フロストル役)、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』(ミーティア役)など、多数の作品に出演。(文中は種田

<写真右>
水瀬いのり/Inori Minase
12月2日生まれ。東京都出身。『世紀末オカルト学院』のゲストヒロイン・岡本あかり役で声優デビュー。代表作は『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(ヘスティア役)、『がっこうぐらし!』(丈槍由紀役)など。(文中は水瀬

大人びた性格に隠されたクオン&ネコネの素顔

――おふたりが演じられたキャラクターについて、どんな人物なのか教えてください。

種田 クオンは、明るくて品のある意志の強いヒロインです。若いけれど懐が深く、主人公のハクの保護者を自称するだけあって面倒見がよく、頼りがいのある女の子ですね。物語の序盤は「クオンがヒーローなのかも?」と思えるようなシーンも満載です。

―― ハクをグイグイと引っ張っていきますし、女の子なんですが、すごく強いですよね。

種田 そうなんです。序盤のハクは怠け者で力も弱く、主人公っぽくないところが目立つので、クオンがやたらカッコよく見えます(笑)。

―― 確かに(笑)。ネコネはどうですか?

水瀬 ネコネは、かわいい見た目に反して、大人びた性格の女の子です。難しい試験を最年少で突破した才女なだけあり、しっかりとした口調なので、見た目は妹キャラクターなんですが、中身はお姉ちゃんみたいですね。

――ふだんはしっかり者ですが、兄のウコンなど、心を開いた相手には、歳相応の妹らしい一面を見せるのが印象的でした。

水瀬 ネコネはすごくお兄ちゃん子で、ウコンが大好きですからね。ネコネなりの接しかたが人ぞれぞれあって、大人ぶったり、子どもっぽくなるのが、かわいいなと思いました。

―― やはり、クオンのカッコいい姿やネコネのかわいい姿が、印象に残っていますか?

種田 カッコいい姿もそうですが、とくに印象的だったのは、前作とのつながりや伏線を感じさせるシーンです。たとえば序盤にクオンが記憶喪失の主人公に、“ハク”と名づけるシーンがあり、そこで「うたわれし御方の名からいただいた名前なんだから」と言うんです。前作をプレイしていた方は、「前作の主人公のハクオロからいただいたのかな」と想像されると思いますが、意味深な感じがして、演じていて非常に楽しかったのを覚えています。

水瀬 私はストーリーがラストに進むほど、印象的なシーンが増えていきましたね。まだクリアーしていない人が大勢いると思うので具体的にお話しできないのですが、胸にグッとくるセリフが数多く用意されています。ネコネがハクやクオンたちと接して成長していく姿も印象に残っていますので、ネコネのセリフと合わせて、楽しみにしてもらえたらと。

――なるほど。では、演じるうえで、とくに気をつけたところやこだわった部分は?

種田 クオンのお芝居でいちばん気をつけたのは、気品のよさを感じさせる演技をすることでした。スタッフさんに、「育ちのよさみたいなものを要所要所で感じさせたいです」と
言われたので、ふつうの女の子にはならないようにしました。あとは、ご飯とお風呂シーンですね。クオンは食事と入浴が大好きなのですが、「ご飯とお風呂のときは壊れてください」とスタッフさんから言われて(笑)。そのギャップが、演じていても楽しかったですね。

水瀬 ネコネは、相手にムッとしながら話すセリフが多いのですが、そのときどのくらい感情を表に出すのか、注意して演じました。凛とした態度で静かに相手を制しますが、子どもらしくムキになることもあるので。あと、説明を行うシーンでは、ちょっとだけドヤ顔でしゃべっているネコネを意識しました(笑)。

――印象に残っているセリフや場面はありますか?

種田 冒頭のシーンでクオンが、主人公にハクという名前を付けるときに「うたわれしお方の名なんだから」と語るセリフです。前作をプレイしている方は、「ハクオ ロと関係があるのだろう?」と感じられたと思いますが、そういうちょっとした言動の中に意味深なニュアンスが入っているところが印象的でした。

水瀬 物語が進むほど思い入れのあるセリフが多いのでいまはまだ言えませんが、ネコネはいままであまり人と関わらず、勉強に打ち込んでいましたが、ハクたちが現れてまわりが賑やかになってきて、「やれやれ」という言動を取りつつも本当はこの賑やかさが好きだったり、ネコネの成長していく姿がすごく印象に残っています。ラストに近づくにつれてすごく胸にくるセリフばかりなので、楽しみにしてほしいです。

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にぎやかな収録現場、ふたりのツボはマロロの演技!?

――10月3日より、本作のテレビアニメがスタートしましたが、ゲームとアニメでは収録の方法や現場の雰囲気は違いますか?

水瀬 そうですね。ゲームではシーンを想像しながら演じていましたが、アニメでは動いている姿を見ながらお芝居ができるので。

種田 1話のアフレコは、ほぼほぼ絵が入った状態で行えて、「アニメになるとこんな感じで動くんだな」と感動しました。

水瀬 動いている姿を見るのは、すごく新鮮でしたよね。クオンはのびのびと、ネコネはちょこちょこと動いたりして(笑)、キャラクターの個性がしっかり表現されているなって。あと、尻尾の動きがとてもよかったです!

種田 感情によってピクピク動いていたよね。

水瀬 たまに揺れたりして、「すごくかわいいなぁ!」と思いながら、収録に臨みました。

――アニメの収録ならではの醍醐味ですね。

種田 “アニメならでは”という点で言えば、ほかの出演者の方と収録できるのも楽しいですね。ゲームは個別収録なので、アニメで初めて声を聞いたキャラクターもいたのですが、公家様のような口調のマロロのセリフを聞いたときはテンションが上がりました(笑)。

水瀬 「こんな声なんだ!?」ってね(笑)。

――マロロは、本作に登場するキャラクターの中でも、とくに口調がユニークですよね。

種田 マロロを演じている杉山(大)さんがすごく穏やかな方なので、余計におもしろくて。

水瀬 ふだんとのギャップが。

種田 そうそう。スタッフの方に、「遊んでいいですよ」と言われて、杉山さんがすごいテンションでアドリブを入れていらっしゃって。ゲームの収録では体験できないことで、みんなで楽しくアニメの収録を進めています。

――ゲームと同じシーンをアニメで再び演じるのは、難しそうな気もしますが?

種田 ゲームの収録から時間が経っていたので、感覚を思い出すまでは難しかったですね。最初の収録でゲームで演じたときと雰囲気などが違うときは、アクアプラスの担当の方に、細かく指摘していただきました。

水瀬 あと、アニメはゲームと違って尺があるので、キャラクターの口に合わせてしゃべるのがたいへんですね。ゲームは、ある程度自由に間を取ることができたのですが、アニメだとうまく収めないといけなくて。

種田 ほかにも、キャラクターの表情に釣られないように、意識する必要があったり。

―― 釣られないようにすると言うのは?

種田 キャラクターの表情を見ながら演じると、つい気持ちが入りすぎちゃって、演技が過剰になってしまうんです。アニメの収録をしていると、クオンやネコネは元気な女の子になりがちなので、声を抑えめにして。

水瀬 ゲームと同じ声になるように、細かく修正しながら収録を行いました。

――やはり相当な苦労があるのですね……。ちなみに、おふたりは前作のゲームをプレイしたり、アニメを観たりしていましたか?

種田 ゲームは遊んだことがないのですが、アニメはすべて観ていました。

水瀬 私もアニメは拝見しています。ただ、『うたわれるもの』という作品のタイトルだけを知っていたときは、ミュージカルのアニメだと勘違いしていて……(苦笑)。

種田 『うたわれるもの』だから、「歌う人たちなのかな」ってこと?(笑)

水瀬 主人公のためにみんなが歌うのかなと。

一同 (笑)。

水瀬 そういう勝手なイメージを持っていましたが、ネコネを演じることが決まり、改めてじっくりとアニメを観たときに、『うたわれるもの』はすごい作品だなって。世界観や設定が作り込まれていますし、キャラクターも個性豊かで、スタッフさんの愛を感じました。

――ご自身が演じられたキャラクター以外で好きなキャラクターを教えてください。

水瀬 アトゥイですね。しゃべりかたがすごくクセなります。はんなりするあのテンポ感は誰もが出せるものではないと思うので、私の中で気になっているキャラクターです。

種田 主人公っぽくない主人公がすごく好きなのでハクですね。こんなにも頼りない主役が近年いただろうかと(笑)。

――クオンも言ってますよね。

種田 そうなんですよ。ただ、何もできないわけではなくて、算術や頭を使ったことが得意なので、そういったところで本領を発揮しているときは、ものすごく頼り甲斐があってカッコいいんです。終盤にいくにつれてハク自身も変化していく所が沢山あり、かなりマジメな面も出てくるので、最初のゆるい雰囲気とのギャップに注目してほしいです。

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おふたりの趣味は似ているようでじつは似ていない!?

――ここからは、最近ハマっているゲームに関して、お聞きしたいと思います。

種田 私は、ニンテンドー3DS版の『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』をプレイしています。

――種田さんは、ヒロインのミーティア役で出演されていますからね(笑)。

種田 それもあるんですが(笑)、もともとシリーズが好きで、追加エピソードなどもあったので、発売日に購入して絶賛プレイ中です。

水瀬 私は逆に、最近あまりプレイしていなくて……。パソコンで登録などをせずに遊べる、ブロック崩しを無心でプレイしています。

種田 パソコンでやっているんだ?水瀬 “暇つぶし”、“ゲーム”などで検索したら、登録しなくていいものが出てきたので。

――水瀬さんは、ブロック崩しのような黙々と遊べるゲームがお好きなんですか?

水瀬 そうですね。私はもともとパズルゲームが大好きで、ニンテンドーDSの『テトリス』でずっと遊んでいました。最近は、ひとつのゲームを集中して遊ぶ機会が減りましたが、『偽りの仮面』が発売されたらクリアーするまでじっくりプレイしたいなと思います。

種田 あと、「『モンスターハンタークロス』が発売されたらいっしょに遊ぼう」と約束して。

水瀬 『モンスターハンター』(以下、『MH』)は、声優のお友だちもたくさんプレイしていて、モンスターを狩っているときは、職業が声優であることを忘れて楽しんでいます(笑)。

――ハンターになると(笑)。おふたりは、どの武器をメインに使われるんですか?

水瀬 私はずっとハンマーを使っています。

種田 イメージと違いすぎる(笑)。

水瀬 頭を狙いにいきますよ!

――(笑)。ズバリ、ハンマーの魅力は?

水瀬 一撃の威力が大きいところですね。チマチマとした作業があまり好きじゃないのと、粉砕するのが気持ちよくて。

種田 パズルゲーム好きとは思えない(笑)。水瀬 『MH』だとパワーが重要だと思っていて、一撃が重い武器ほど好きですね。

――気絶を狙えると強いですしね。

水瀬 気絶させた瞬間の「みんな、(攻撃チャンスは)いま!」みたいな(笑)。

種田 私は逆に、動きが遅い武器はイライラしちゃうな。だからハンマーや大剣がダメで。

水瀬 え−−−!

種田 それで、動きが身軽で攻撃力の高い太刀に落ち着きました。ただ、気刃斬りをくり返すだけなので、ほかの人とプレイすると迷惑をかけちゃいそう(苦笑)。

―― 続いて、おふたりの休日の過ごしかたを教えてください。

種田 以前は、家に引きこもって1日中ゲームで遊んだり、アニメを見たり、パソコンをしてボーっとしていたんですが、最近は有意義な休日にしようと思って、できるだけ外に出かけています。

水瀬 私もアクティブに過ごしていて、友だちといろいろなところに行きますね。知らない場所に行くのも好きで、アイドルの握手会に行ったこともありますよ。

――本当にアクティブですね(笑)。それでは最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

種田 前作の続編ではありますが、『偽りの仮面』から始めても楽しめる内容になっています。この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひプレイしてみてください。損はしないと思います。

水瀬 この作品に出演できて、とてもとてもよかったです。ゲームはゲーム、アニメはアニメでそれぞれ新しい発見があると思うので、どちらも楽しんでもらえるとうれしいです。

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