『コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア』のマルチプレイはアクション性が高まり、新たなおもしろさを実現【動画あり】

公開日時:2014-08-12 00:00:00

 『コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア』の販売元である米国Activisionと開発を担当するSledgehammer Gamesは、2014年8月6日(現地時間)、サンフランシスコにて、一部メディアを招いて“マルチプレイヤー プレス ブリーフィング”を開催した。このブリーフィングに本ブログ担当も参加してきたので、その模様をお届けする。

※本記事の情報と画面写真等は、海外向けのものです。

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▲キービジュアルに描かれているのはサンフランシスコの名所のひとつゴールデン・ゲート・ブリッジ。実際に観に行ってみると、見事にモヤがかかっていました!

 本ブリーフィングでは、『コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア』のマルチプレイを実際にたっぷりと試遊することができる、というのが大きなポイント。本作では2054年の世界を舞台に、リアルな軍事考証に基づいたハイテク兵器や、兵士の能力を大幅にアップさせる“外骨格”(英語画面では、Exoと表記)などが登場する。すでに公開中のPVでは、兵士が大きくジャンプしたり、高速で横にスライドしている様子が確認できるが、これは外骨格のアシストによるもの。つまり、本作では兵士の動きが変わり、新しい戦闘が描かるのだ。そんな本作のマルチプレイはどうなるのか……。その内容を試遊前に行われたプレゼンテーションで明らかにされた要素とともに紹介しよう。

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■外骨格(Exo)による新たな戦い

 プレゼンテーションでは、本作の開発に3年を費やしたことが語られ、その3年間にゲーム内容をガラッと変えるような根本的な変更を行ったと説明された。その代表例が外骨格システムという革新的アイデアで、これによりいままで以上にスピーディーでパワフルな戦略的戦いが可能になったという。



 外骨格によりブーストジャンプ、ブーストスライド/ブースト回避(左右への高速移動)、ブーストダッシュ(前方への高速移動)、踏みつけ、新たな近接攻撃(相手を吹き飛ばす)など、兵士の移動も劇的に変化。



 また、外骨格は特殊なアクションを可能にするだけではなく、固有の能力を付与することも可能となっていた。下記はその一覧。これらの能力は一定時間のみ(バッテリーがなくなるまで)発動できる。バッテリーのチャージは、今回はリスポーンしたとき以外は確認できず。



Exo Shield:腕部についたシールドを展開

Exo Overclock:スピードの向上

Exo Stim:体力を一時的に底上げ

Exo Hover:空中でホバリング

Exo Ping:敵の、EXOの使用と武器の発砲をミニマップに表示

Exo Trophy System:各種投擲物を撃墜

Exo Cloak:光学迷彩

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■新たなモードが公開――外骨格の導入でマップの作りにも変化

 ソフト発売日にマルチプレイで遊べるモードは、12種類を予定。Team Deathmatch、Capture the Flag、Hardpoint、Search & Destroy、Dominationなどがある。今回のブリーフィングで体験できたモードとマップは下記の4つ。新たなモードとして加わったのはUplink(アップリンク)。これはハンドボールのような要領で、フィールド上の衛星(ハンドボールサイズ)をカゴのようなゴールに入れ、ポイントを競うというスポーティーなモードだ。

・Uplink――マップ:Defender(サンフランシスコにあるゴールデン・ゲート・ブリッジのふもと)

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・Hardpoint―マップ:Riot(中東の刑務所)

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・Team Deathmatch――マップ:Bio Lab(生体研究施設)

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・Capture The Flag――Ascend(宇宙エレベーター)

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 新たなモードはUplinkのほか、Momentumというものもあるようだ。これは日本未発売の『Call of Duty: World at War』に収録されたものがベースになっており、マップ上に存在する5つの陣地を奪い合うルールのようだ。

■戦闘のあとのお楽しみ――サプライドロップで高性能な武器を入手!

 マルチプレイの新しいお楽しみのひとつとして紹介されたのが、戦闘の終了後にご褒美がもらえるサプライドロップ。これはいわゆる宝箱のドロップのようなもので、ドロップしたケースの中から武器や装備、キャラクターカスタマイズアイテムなどがランダムで入手できる。サプライドロップはプレイ時間とチャレンジ達成でもらえることが多くなるようだ。ドロップする武器には、Enlisted、Professional、Eliteといったクラスが設定されており、同じ名称のものでも性能の違いが10種類ほどある。お気に入りの武器でも、よりクラスの高い、高性能なもの入手したい、と思うのは人の性。サプライドロップはプレイヤーの大きな楽しみになりそうだ。ちなみに、性能差を合わせた武器の種類は350くらい用意されているとのこと。

■カスタマイズ要素も自由度アップ――外骨格を使わない従来の戦いかたも設定可能

 キャラクターカスタマイズは『コール オブ デューティ ブラックオプスII』と似た作り。Pick(武器やPerk、装備品に設定されたコストの合計を上限以内でやりくりするシステム)は10から13にスロットが増え、外骨格やスコアストリークもこのスロットに含まれる。これにより、外骨格なしといった従来の『コール オブ デューティ』のようなスタイルでの戦いも可能。また、今回は、スコアストリークの要素もカスタマイズでき、たとえば、タレットにロケット砲やレーザーを追加するなども可能。仲間と協力して使えるCo-opスコアストリークも存在するらしい。



 見た目の変更はアタマから足、外骨格の外見も変更可能。見た目のチェックはVirtual Lobbyで自身のキャラクターだけでなく、ほかのプレイヤーの外見も閲覧することができる。

■実際に遊ぶと実感するスピード感と新しい戦いの予感

 実際にプレイしてみると、『コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア』のマルチプレイは外骨格によるブーストジャンプ/スライド/ダッシュの導入でかなりアクション性の高いものになった、という印象。縦横無尽に動きまわり兵士たちの動きを眺めているだけでも“新しいマルチプレイ”を実感できる。マップも多重構造を意識した作りになっておりで、横の広がりだけではなく縦への広がりも感じられ、油断していると、上から兵士が降ってきてビックリ、なんてことも少なくなかった。

 外骨格の導入は、戦略性にも確実に影響を与えそうで、通路入り口や出口などではスライドやダッシュを使って、待ち伏せを回避する、などいったことも。ただ、ブーストジャンプは空中からのブーストダッシュと組み合わせて使わないと、いい的になってしまうので注意が必要だ(逆にFPSがあまり得意ではない筆者は、着地際を狙うだけで、そこそこキル数が稼げた。空中の相手を狙い撃つのはなかなか爽快でしたよ)。

 カスタマイズ要素も豊富で、武器も実弾系からエネルギー弾などがあり、光学迷彩やシールドを駆使した戦いもできたりと、多種多様な戦いかたが可能で、プレイヤーの個性が際立ちそうな予感。

 全体的な印象としては、ストイックな戦いというよりスポーティーなゲームらしい戦いが楽しめる、日本人好みのマルチプレイになっていたという印象。プレイ前は縦横無尽に移動する兵士に狙いを定めるのは難しいそう、と想像していたが、実際にプレイしてみると、意外と難しくはなかった。着地際やダッシュの終わり際は逆に狙いやすい感じだ。プレイした各メディアの評判も上々で、シリーズのなかでも今回のマルチプレイはかなり評価されそうな予感。今回プレイした模様は動画で撮影できたので、下の動画をチェックして、『コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア』のマルチプレイのイメージを掴んでほしい。

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※動画はXbox One版のものです。

■マルチプレイのリードデザイナーに少しだけ話を聞いた

 会場では、マルチプレイ部分のリードデザイナーGreg Reisdorf氏に少しだけ話をうかがうことができたので、本稿の〆として紹介しよう。

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――『コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア』のマルチプレイで重視した点はどこですか?

Greg 外骨格を使った動きです。今回、外骨格の概念を導入したことにより、兵士たちの動きは大きく変わりました。外骨格を使った動きは『コール オブ デュティ』シリーズの初心者の方でも簡単に快適に操作できると思いますし、コアプレイヤーの方々にとっても新たな戦略性が生まれるため、奥の深いものになっていると確信しています。あとは、サプライドロップの追加ですね。プレイヤーのモチベーションにつながると思いますし、より自由度が高く深みもあるカスタマイズが楽しめると思います。



――縦横無尽に移動できることで、ゲームが少し難しくなる、といった懸念はありませんでしたか?

Greg 慣れないうちは戸惑いもあるかもしれませんが、先程も述べた通り、簡単に操作できるので、大きなハードルにはならないと思います。外骨格システムを導入したことで、マップデザインも、よりエキサイトできるよう設計していますし、腕前を補うカスタマイズ要素も豊富にしていますので、どんな方でも楽しめるものになっていると思いますよ。



――『コール オブ デューティ ゴースト』のスクワッドのような、AIを相手に練習できるようなモードはありますか?

Greg 何かしらの要素は入れたいと思っていますが、まだ開発中なのであまり話せません(笑)。



――Create Operatorでのカスタマイズについて、どんな点が新しいのですか?

Greg ヴァーチャルロビー(Virtual Lobby)というものがあり、ここでは自分はもちろん、ほかのプレイヤーの装備も閲覧できます。他のプレイヤーの装備を参考にしたり、やり込んだプレイヤーは装備を自慢することもできますよ。



――本作は、次世代機にフォーカスしたゲームエンジンを使用しているとのことですが、その恩恵は、マルチプレイでは具体的にどこに表れていますか?

Greg 本作では、外骨格を使ったスピーディーな動きとそれに伴うエフェクトを描画していますが、マルチプレイでも60フレームで描画できている、というのはゲームエンジンと新世代機のハードのパワーがあってこそです。ぜひ、今回のマルチプレイを楽しんでください。

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※『コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア』公式サイト

(C)2014 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION, CALL OF DUTY, and CALL OF DUTY ADVANCED WARFARE are trademarks of Activision Publishing, Inc.

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コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア - ファミ通エクストリームエッジ

タイトル:コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア
対応機種:プレイステーション4、プレイステーション3、Xbox One、Xbox 360、PC
発売日:11月13日(吹き替え版は2014年)
価格:7800円+税
ジャンル:FPS
(C)2014 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION, CALL OF DUTY, and CALL OF DUTY ADVANCED WARFARE are trademarks of Activision Publishing, Inc.