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ムックや映像といった関連商品 or コンテンツを作っている際の出来事や裏話などの悲喜こもごもを語るコーナー。基本的には役に立たないコンテンツだとは思うが、すごい情報が明らかになることもあるかもしれない。そうなったらうれしい。
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2011/04/07 稲荷くんが岐阜にやってきたぞ!
▲変なおじさんがいるよ。
久しぶりに制作記を更新。元気だったかい?
全国各地の公認ネットカフェで行われ、全国制覇を目指している『MHF』のオフラインイベント“VS.クエスト チャンピオントーナメント”。2011年1月は愛媛、山口、奈良、岐阜の4県で開催され、各地を熱狂の渦に巻き込んだ。
今回の4県ツアーにはフロ通スタッフも帯同。あらじ谷塚は愛媛大会と山口大会、まじん&みぜるは奈良大会と岐阜大会の優勝チームとエキシビジョンマッチをくり広げた。
手に汗握る戦い。ライバル関係から生まれる友情。イベント終了後には来場者の頬を熱い涙がぬらしているだろう。感動だ。
そんな期待を抱きながらも、ひとつだけ心配があった。ベテラン編集者のあらじ谷塚はともかく、まじん&みぜるはあまり公式の場でユーザーの前に出たことがない。
きちんとトークはできるだろうか。適度に親しくユーザーに接することはできるだろうか。心配だ。運動会でわが子を見守る父親はこういう気持ちなのかもしれない。
居ても立ってもいられず、僕も見に行くことにした。プライベートで。(ミス・ユースケ)
僕が観戦したのは1月23日(日)に岐阜県大垣市で開催された岐阜大会。大垣市にはずっと前から気になっていたショップの本店があるので、一度は行ってみたかったのだ。しかも場所は岐阜大会の会場から徒歩で行ける範囲。
僕のために会場を選んでくれたのだろうか。お気遣いいただき、ありがとうございます。
目的は買いもの(バーゲンシーズンだったので)のついでに大会を観戦し、まじん&みぜるの応援をすること。できれば来場者とのふれあいを楽しみ、フロンティア通信の宣伝もしたい。
フレンドリーさをアピールするためには何をすればいいか。そうだ、会話をした人にプレゼントするお土産を持っていこう。もので釣ろう。
プレゼントは手作り缶バッジ。デザインにはフロ通.comのロゴや運営プロデューサーである杉浦さんの顔写真などを使用する。僕はファミ通.comのインタビューで使った杉浦さんの写真を数百枚単位で持っているので。
杉浦さんの写真使用は無許可。一応社会人なので先に許可を得たかったのだが、缶バッジ作りを思いついたのは前日の22日(土)の夕方。時間がなかったのだからしかたない。じゃあ、やっちゃうか。思い立ったら即実行。こういうスピード感が価値のあるコンテンツを作り出していくのだ。
自宅にはプリンターがないので、休日出勤して大量の杉浦さん写真をプリントアウトした。これを努力という。なるべくたくさん作るため、プリントした写真は自宅に持ち帰って家族にも作業を手伝ってもらった。
▲ガーっと出てくる杉浦さんの写真。
▲ついでにみぜるたちの自己紹介用のフリップも作った。
深夜2:00までかかって、家族総出で杉浦さんの写真を缶バッジ用に丸く切り抜く。何度も「この人、誰?」と聞かれたが、説明がめんどうだったので“嵐の新メンバー”で押し通した。
知らないサラリーマン男性の写真を黙々と切り抜く家内制手工業。いま思えば、その光景がいちばんおもしろかった気がする。
▲たくさん作りました。
【稲荷くん、初めての新幹線】
上の缶バッジ写真を見てもらえばわかるように、缶バッジデザインには稲荷くんの写真も使用した(稲荷くんはフロ通のイメージキャラ。
リアル稲荷【烏帽子】についてはこちらの記事
を参照)。せっかくだからこれをかぶって人前に出ようと思ってしまったのだ。理由なき衝動。ロックである。
それと、何があるか分からないので、念のため新しいパンツをはいていった。
▲初めての新幹線に大興奮の稲荷くん。
▲稲荷くんの朝ごはんは駅弁(深川めし)。
▲富士山を撮影する稲荷くん。
▲名古屋に着いたので、
▲乗り換えて、
▲大垣市に到着。
何はなくとも、まずは買いものである。僕はそのために岐阜県に来たのだ。焦る気持ちを抑えて目的のショップに向かっていたら、なんと偶然にも杉浦さんとすれ違った。
杉浦さん「あれ、会場はあっちですよ」
ユースケ「いえ、こっちに行きたいショップがあるんですよ」
杉浦さん「そうですか。それでは後ほど」
おそらく僕が取材のために岐阜県までやってきたのだと思っているのだろう。それなのに、イベント会場よりも優先するお店がある。感じ悪いと思われていないだろうか。
杉浦さんとわかれた後、すぐに目的のお店に到着。服を見たり試着をしたり、1時間ほど買いものを楽しんだ。そのお店は喫茶店が併設されていて、お客さんにはコーヒーをサービスしているのだという。ちょっと急いでいると僕が言うと、
「テイクアウトもできますから」
と言ってコーヒーを持ってきてくれた。岐阜県の人は優しく、コーヒーはうまかった。大垣市はいい街だ。
【稲荷くん、ついに会場入り】
コーヒーを飲みながらしばらく歩くと、会場のネットカフェ“IT-CAT大垣店”に到着。大きめのネットカフェなのかなと思っていたが、実際はネットカフェのほかにゲームセンターやカラオケ、温泉が併設された複合施設だった。でかい。
まずは受付を済ませる。一般来場者として扱ってもらおうと思ったが、それだと自由に写真が撮れない。知人の広報さんにお願いして、取材扱いということにしてもらった。いつもすみません。
ここからは稲荷くんタイムだ。きちんとした取材はまじん&みぜるに任せて、僕は遊ぶ。稲荷【烏帽子】を装着したら準備は万全。イベントを満喫するぜ。
▲こんにちは。稲荷くんです。
▲ひとっ風呂浴びた稲荷くん。
▲おにぎりに興味を示す稲荷くん。
▲入賞者に贈られる楯がかっこいい。
▲僕のことはお気になさらずに。
▲まじめに観戦。
▲稲荷くんを探せ。答えは・・・・・・。
▲ここ。
▲ミス・ユースケは特殊な訓練を受けています。
やりたい放題である。
かぶりものを身に着けてうろうろしていたら来場者にじろじろ見られたので、印象付けるという目的は達成したと思う。だが、見られるだけで、話しかけてくる人は皆無。
それもそのはず。とくに司会者さんに紹介されたわけでもないので、この時点での僕はただの“稲荷【烏帽子】を装備してうろうろしている人”でしかないのだ。
楽しいイベント会場にいるからおかしな雰囲気は緩和されているが、日常生活で遭遇したら確実に避けて通られる。
▲カメラマンさんがノッてきて「杉浦さんがあそこで打ち合わせしてるから、参加してる体で」と指示を出してきた。
おそらく、大半の人は「気になるけどめんどくさそうだから見ないふりをしておこう」と思っていただろう。僕も見る側だったらそうすると思う。
一般の人は好奇の視線の圧力に負けてしまうと思うので、かぶりものでの大会参加はオススメできない。だが、こちとらコスプレ歴12年のベテランだ。僕のハートはその程度ではびくともしない。フィジカル面の防御力は稲荷【烏帽子】で高めてあるので、総合的な防御力はそうとう高い。
僕をじっと見ていた小さな男の子もいたが、その子はすぐにご両親に連れて行かれた。with 軽い会釈。僕を傷つけまいとするご両親の気遣いが感じられる。
「フロ通、読んでますよ」と声をかけてくれた人も何人かいた。うれしかったので缶バッジをプレゼント。杉浦さんデザインが希望だったので、先に杉浦さん本人に話して許可をいただく。あんなに苦い笑顔の杉浦さんを見たのは初めてだ。
【稲荷くん、ようやく日の目を浴びる】
大会はチーム“電気虫”の優勝で幕を下ろし、フロ通スタッフとのエキシビジョンマッチの時間がやってきた。まじん&みぜるがお客さんの前で自己紹介をするとのことなので、僕もついて行く。会場全体に向けて「フロ通スタッフのミス・ユースケです」と言ったら、みんなの視線から不信感がなくなった気がした。正しい人間関係は自己紹介から始まる。
▲素晴らしく棒立ち。直立すると右側に傾く。
▲エキシビジョンマッチではおもにちょっかいを出す係を担当。
ちなみに、ファミ通.comには愛媛大会中心のリポート記事(
こちらです
)が掲載されているのだが、その中の写真には稲荷【烏帽子】をかぶった僕も写っていた。とくに説明されていないので、“テンションが上がった来場者がプレイヤーを邪魔している”ようにしか見えない。
エキシビジョンマッチの種目はドドブランゴ狩猟のタイムアタック。フロ通チームはふつうに討伐タイムで負けた。もうちょっとがんばれよ。試合後に敗因を聞かれたので「ふたりとも上手いんですけど、チームワークは悪いんです」ということにしておいた。
▲フロ通チームに勝ったのでグッズをプレゼント。
▲缶バッジもあげました。
▲気軽にユーザーに接する杉浦さん。これこそオンラインゲーム運営のあるべき姿だよな、と思う。
エキシビジョンマッチ終了後は、ほぼフリータイム。順番にシーズン10を体験できたり、杉浦さんにサインをもらったり。
僕はマイクを借りて「その辺で稲荷【烏帽子】体験会もやってますので、興味がある人は声をかけてください」と言って、会場内をふらふらすることにした。
オフラインイベントに参加するだけあって、参加者はみんな熱心。杉浦さんは会場のいたるところでユーザーに呼び止められて談笑を楽しんでいた。サインを書いているところも目撃。
僕もサインを求められたらどうしようなんて浮き足立ったが、そんなことはなかった。
【大盛況の稲荷くん体験会】
▲スタンバイする稲荷【烏帽子】。
今回のイベント内での僕をひと言で表すと、“変なかぶりものを持って笑顔でうろうろするおじさん”だ。文字で書くと大変危うい感じだが、稲荷【烏帽子】に興味を持って話しかけてくれる人はたくさんいた。
結果から言えば、稲荷くん体験会は大成功だった。多くの人が稲荷【烏帽子】をかぶって記念写真を撮影していく。写真に写る表情は自然な笑顔。かぶりものは人を笑顔にする。世界中で稲荷【烏帽子】が普及すれば、地球上から戦争はなくなるだろう。
稲荷【烏帽子】は男性用と女性用、ふたつ持っていった。稲荷くん(ちゃん)ペアルックを楽しみたいと思うカップルがいるかもしれないと思ったからだ。
▲ナイスピース。ナイス笑顔。この笑顔を見られただけで、
岐阜までやってきた価値があると思った。
その予想はわりと正解で、女性もあまり恥ずかしがることなく稲荷【烏帽子】をかぶりたがった。『MHF』プレイヤーの女性は積極的な人が多いのかもしれない。さすがはハンター。
きゃーきゃー言いながらかぶる人、着用写真をSNSで公開したいと言っていた人、いろんな人がいた。「友だちがゲーム中で稲荷【烏帽子】を作ろうとしてるけど素材が出ないみたいなんです。だから、この写真を見せて自慢します」と言う人もいた。
少し論点がずれているが、楽しそうだったので口には出せなかった。
稲荷【烏帽子】をかぶった人には缶バッジをあげた。杉浦さん写真、フロ通.comロゴ、稲荷くん、神楽くん with 稲荷ーズの4タイプから好きなものを選んでもらう。杉浦さん缶バッジはすぐになくなった。大人気。
大会で4位のペア“戦場の狼PGC係”も稲荷【烏帽子】に興味津々のようだった。かぶった写真をWebに掲載してもいいか聞いたら「いいんですか!?」と前のめりな返答。そんなに喜んでもらえると、こっちが恐縮してしまう。なんかすみません。
【まとめ】
▲近くで見るとぼろぼろだけど、見て見ぬふりをしよう。
今回はプライベートで遊びに行ったので、記事にするつもりはなかったというのが正直なところ。だけど、イベントはいい感じに盛り上がっていて、おもしろかったので記事にしてしまった。ユーザーと接するのは楽しいし、話しかけらえるとうれしい。この気持ちをみんなに伝えたい。イッツ ア ピースフルワールド。
何よりうれしかったのが、稲荷【烏帽子】の人気っぷりだ。稲荷【烏帽子】は僕と来場者の心の距離を縮めてくれた。作ってよかった。今後も機会があれば、各地のVS.クエスト チャンピオントーナメントに行ってみたいと思う。稲荷【烏帽子】を持って。都合のいいことに、2011年4月にも4県で開催されるので、がんばってスケジュールを空けたい。
それにしても杉浦さん(缶バッジ)の人気はすごかった。嵐の新メンバーというのもあながち間違いではないのかもしれない。
VS.クエスト チャンピオントーナメント in Spring 2011のWebサイトは
<<こちら>>
。
岐阜大会の結果は
<<こちら>>
で閲覧できます。僕の写真が載っていて驚いた。
VS.クエスト チャンピオントーナメント in Winter 2011の公式動画は
<<こちら>>
で観賞できます。
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