2011年9月に実施された『アサシン クリード リベレーション』(以下、『ACR』)のメディアツアー。その様子は、本特設サイトの“トルコ取材”で詳しく掲載しているので、興味がある方はチェックしてほしい。さて、ここからは、『ACR』の取材でイスタンブールを訪れたファミ通.com取材班による、現地リポートを掲載しよう。……現地リポートとは言っても、『ACR』にほとんど関係ない雑記のようなものなので、肩の力を抜いて読んでいただければうれしい限りだ。なお、ここで書いているのは、あくまでファミ通.com取材班の見解なので、あしからず。
トルコ取材のコーナーでも書いたが、イスタンブールはヨーロッパとアジアのあいだに位置する街。かつては中国を起点としたシルクロードがヨーロッパにつながって文化や商業などが伝搬していったが、トルコはその“中継点”としての役割を果たしていた。そのため、イスタンブールの市街地にはヨーロッパともアジアとも言えない、独特の空気感が漂っている。古いモスクのすぐ隣りにはコンクリート製の建物が建っていたり、レンガ造りの路地裏を抜けると香辛料を売っているマーケットがあるなど、さまざまな文化が複雑に入り交じって街を形成しているのだ。ここでは、イスタンブールの街並を写真で紹介。
▲近代化された市街地に、大小さまざまなジャミィ(モスク)がそびえ立っている。
▲コンクリート製の建物が並ぶ都市部。右の写真は家電量販店で、新旧ガジェットが販売されている。
▲空はスカイブルー、海はマリンブルー……といった趣の景色。気候は温暖で、とても過ごしやすい。
▲イスタンブールの目抜き通り、“イスティクラル通り”は多くの若者で賑わっている。
▲夜の街並。ところどころライトアップされており、建物が美しく照らされている。
トルコは親日家が多いことで知られており、街を歩いているといろいろな人から声を掛けられる。
「日本人か?」
「どこに行くのか?」
「何か困ったことはあるか?」
彼らが、なぜ日本人をひいきにしているのか? そのことについて調べてみたが、その最たる理由は、1920年にトルコ革命を成し遂げてトルコの近代化を推し進めた“トルコ建国の父”ケマル・アタテュルク大統領が、日本の明治維新を手本にさまざまな改革を進めていたからだという。また、もうひとつのきっかけとして、1890年にトルコの軍艦であるエルトゥールル号が日本の和歌山県で遭難し、当時の日本国民が献身的に救助にあたったことから、日本とトルコの本格的な友好関係が始まったそうだ。
我々のご先祖様のおかげで、ふだんから陽気で人なつっこい笑顔が特徴的なトルコ人が、日本人にはより親密に接してくれるのだ。たとえば、取材班がイスタンブールに向かう飛行機の中で出会ったトルコ人(大学の講師らしい)は、我々が日本人だとわかると気さくに話しかけてきて、イスタンブールで人気のレストランや観光スポットなどの情報を教えてくれた。彼は最後にみずからの携帯電話の番号とメールアドレスのメモをくれて「困ったらここに連絡してくれ。あと俺が休みの日だったらクルマで市中を案内してあげる」とニコニコ。……あまりに親切過ぎて「何か裏があるのでは!?」などと思ってしまった自分たちは、もしかしたら人でなしかもしれない。大学講師の彼には、ほかにも「イスタンブールは治安がよくて、夜でも安全に歩ける」、「でも、ガラータ塔がある辺りのナイトクラブは夜になると危険で、絶対に近付かないほうがいい」ということを教えてくれた。ガイドブックには書いてないことばかりなので、とても参考になった。疑ってゴメンよ! 彼には、帰国してから感謝のメールを送っておいた。こうしてトルコ取材のあいだ、いろいろなトルコ人に面倒をみてもらい、取材をスムーズに進めることができた。日本で困っているトルコ人がいたら恩返ししたい、と我々取材班は心に誓ったのだった。
▲トプカプ宮殿の守衛さんをパチリ。銃を持っていても、温和な表情が印象的だ。
イスタンブールの市民は釣りが大好き。街を歩けば、いたるところで釣りをしている人を目にすることになる。平日の昼間っから釣りに興じるディープな釣り人もいるが、休日になると、イスタンブール市街とガラータ地区を結ぶ、ガラータ橋には釣り人のおっちゃんたちがズラリ。皆、たばこをくゆらせながら、サバやアジが竿に引っかかるのをのんびり待っている。このエリアにはユル〜い雰囲気が漂っており、ここだけ時間がゆっくり進んでいるようだ。
そういえば、イスタンブールのゲームショップを訪れたとき、品揃えは日本とあまり変わらないと思ったが、なぜか釣りゲーがたくさん平積みされていた。もしかしてイスタンブールでは、釣りゲーが人気なのかもしれない。ちなみに、『ACR』でも、コンスタンティノープルの港に行くと、釣りに興じる人々の姿が確認できる。舞台となったフィールドの文化や生活様式を忠実に再現している『アサシン クリード』シリーズのことだから、トルコの市民は昔から釣りをしていたことを示す文献があり、それを参考にしたのだろう。イスタンブールの人々がどうしてそこまで釣りにハマっているのか、その理由は謎である。
▲マイ竿を持参して釣りに興じる人々。なかには竿を5本同時に使って釣りをする、剛の者も。
猫好きには、イスタンブールは天国に思えるかもしれない。と言うのも、イスタンブールの街には猫がたくさんいるからだ。トプカプ宮殿でひなたぼっこしていたり、グランド・バザールで観光客にエサをねだったり、新市街にあるショップの軒先で昼寝していたりと、いろいろな場所で猫の姿を見ることができる。彼らがノラ猫か飼い猫かはいまいち不明だが、とにかく人なつっこい。こちらがカメラを向けても嫌がらず、逆にすり寄ってきたりする。調子に乗って撫でてみたが、これもオーケー! イスタンブールを訪れる機会があれば、かわいらしい猫たちにも注目してほしい。
▲イスタンブールの猫は肝っ玉が座っていて、取材班がカメラを持って近寄ってもぜんぜん動じない。
▲猫に比べると数は少ないが、犬もたくましく生きている。観光地で逆立ち芸をしてエサをもらう犬。
中華とフレンチに並び、世界三大料理のひとつに数えられるトルコ料理。記者は中華とフレンチは簡単にイメージできるが、トルコ料理はいまいちよくわからない。ケバブ? トルコアイス? そんな感じだ。しかし、実際に食べてみると納得。どれも素材を活かしていて、じつにウマイ。街を歩くと珍しい食べ物ばかりで、ついトライしたくなるのだ。食に目がない記者が、胃袋が許す限りトルコ料理を食いまくってきたので、ここでその写真を紹介しよう。
▲屋台で売っているオレンジジュース。昔駄菓子屋で飲んだような懐かしい味がする。
▲トルコのパン、スィミット。日本円で50円くらいで買える。もちもちしてておいしい。
▲ざくろのジュースも露天で売っている。強烈な苦みと酸味がたまらない!
▲街中でよく見かける、とうもろこしの屋台。“茹で”か“焼き”か好きなほうを選べる。
▲日本でも有名なトルコアイス。本場のトルコアイスは、より弾力性があるような気が。
▲ドネルケバブの屋台はまさに“どこにでもある”。塩味の飲むヨーグルトとともに。
▲焼いたサバを豪快にパンで挟んだ“サバサンド”。レモン汁をかけてかぶりつく。
▲色とりどりのスイーツが並ぶ。どれも脳が麻痺するくらい甘いが、ウマイ。
▲トルコ人は乳製品が大好き。宿泊先の朝食では、いろんなチーズとヨーグルトがあった。
▲串焼き牛肉“シシケバブ”。香辛料が効いていて、スパイシーな味わいが特徴。
▲ローストした鶏肉。トルコのレストランではつけあわせのピタパンが食べ放題だ。
▲地元のスーパーでは乳製品コーナーが充実。イスラム教圏なので、豚肉はNG。
酒呑みは、イスラム教圏でつらい思いをするという。なぜならイスラム教の経典では飲酒が禁じられており、街でアルコール飲料を気軽に手に入れられないからだ。イスタンブールもイスラム教圏なので「酒は飲めないだろう」と思っていたのだが……すぐに見付かった。つーか、あちこちで売っている。ものの本によると、ホントはダメなのだが、観光客が多く、いろいろな人種が集まる場所なので、酒の販売にもけっこう寛容なようだ。これはラッキー! 取材が終わったら飲もうと、買い出しに行くと、どこに行っても“エフェス”という銘柄のビールが。このエフェスビール、トルコでもっともポピュラーなビールらしい。さっそく買ってみて味見したが、飲み口が軽く、グイグイいけるタイプ。ハッキリ言って超うまい。さっぱりしているエフェスビールは、全体的に脂っこいトルコ料理にマッチするのだ。とくにケバブとの組み合わせはサイコー! エフェスビールは、ファミ通.com取材班の“夜の楽しみ”としてかなり重宝したのだった。……だが、取材班が夜ごと興じるエフェス宴会の裏で、メディアツアーに同行したユービーアイソフト広報のFさんは、広報資料作成などの仕事に追われ、酒など飲んでいる暇もなかったという。ああ、Fさん……。Fさんはツアー最終日の夜にようやく自由時間を捻出したが、連日の疲れから寝てしまった。この度はたいへんお気の毒でした……。
▲キレのある飲み口と独特の風味が香るエフェスビール。これがまたトルコ料理によく合う!
トルコのお土産と言えば、トルコ石(ターコイズ)が有名。グランド・バザールなどにある商店では、さまざまな装飾品が販売されていて、トルコ石もたくさん売っている。そのほかの土産ものと言うと、香辛料や民族衣装などが人気があるようだ。ファミ通.com取材班のスタッフAは、アメリカ取材に行くたびにトランクいっぱいにお土産を買い込む“買い物ジャンキー”。アメリカとは雰囲気の異なるイスタンブールでは、どうなることかと思っていたが、やはり持病は抑え切れなかったようだ。地元の玩具店で売っているよくわからないぬいぐるみや超合金(!?)ぽいロボ、猫を模したかわいい財布、トルコ製のプレイステーション3のコントローラーなど、目に映ったものをガンガン買い込んでいく。挙げ句の果てに、急にガラタサライ(イスタンブールに拠点を置くサッカーのクラブチーム)のファンになり、タオルマフラーやユニフォーム、応援歌のサントラといった応援グッズまでに手を出し始めた。下にスタッフAが買った土産ものの一部を紹介する。これでも全部ではないのだから驚きだ。この男、取材に来たのか、買い物に来たのか……。
▲トルコ土産人気トップのアクセサリーと香辛料。ドン・キホーテもビックリの圧縮陳列を見よ!
▲ベッドを埋め尽くす土産ものの山。スタッフA曰く、「金がいくらあっても足りない」。
▲スタッフAが買った、ナゾのぬいぐるみを動画で紹介。スイッチを入れると歩き出す。
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※画面は開発中のものです。
※本ソフトはCEROにより"18歳以上のみ対象"の指定を受けておりますが、掲載にあたっては、ファミ通.comの掲載基準に従い考慮しております。