“アドホック・パーティー for PlayStation Portable”(以下、アドパ)とは、プレイステーション3を介してネットワーク経由でPSP(プレイステーション・ポータブル)のアドホックモードの協力・対戦プレイができるサービス。利用するには、アドパ用のアプリケーションソフトをPlayStation Storeからダウンロードする必要があるが、無料で配信されている(もちろん、通信費は別)。つまり、自宅にプレイステーション3があれば、大ヒット中のカプコンのPSP用ソフト『モンスターハンターポータブル 3rd』(以下、『MHP 3rd』)も、家でくつろぎながら全国のプレイヤーと協力プレイが楽しめるというわけ。現在、『MHP 3rd』とのコラボレーションによる“MHP 3rd 特設ワールド”も追加されている。ちょうどいい機会なので、今回はこのアドパの魅力について紹介していこう。ちなみに、アドパで動作が確認されているタイトルはこちら。(Text:トマト杉原)
↑これがアドパのトップ画面。ここでは基本的な使いかたの解説は避けるが、設定はいたって簡単だ。この、通常のトップ画面でLボタンかRボタンを押すと“MHP 3rd 特設ワールド”に切り替わる。
↓“MHP 3rd 特設ワールド”ではBGMが『MHP 3rd』になっていたり、ルーム内では武器アイコンなどを表示できるなどといった仕様となっている。
↑“MHP 3rd 特設ワールド”の集会浴場上位を中心としたワールドは、夕方以降や休日は大混雑。どのロビーも真っ赤(混雑していることの表示)。
←アドパでは、1台のプレイステーション3で3台のPSPを同時に利用できる。
※アドホック・パーティーの利用には、PlayStation Networkのアカウントを登録し、プレイステーション3は有線でインターネットに接続する必要があります。また、無線LAN機能がないプレイステーション3の20GBモデルでは、アドホック・パーティーを利用できません。
 PSPを持ち寄ってワイワイガヤガヤとプレイするのは確かに楽しいが、いつもそういった状況でプレイできるとは限らない。とくに社会人の方は、プレイできる時間も限られがちなので、複数でプレイできる機会を見つけるのは簡単ではないはず。筆者の場合は、ゲーム雑誌編集部に在籍しているという恵まれた環境もあり、いっしょにプレイする人を見つけるのはたやすいが、自宅に戻った夜や休日はアドパを利用している。年末年始の休暇期間にはとくに重宝しました。
→アドパを利用すれば、たとえ深夜や早朝でも仲間を見つけられる(可能性が高い)のがうれしい。タイトル画面の“ゲームサーチ”から同じゲームをプレイしている人のルームも検索可能だ。
2010年の12月16日のアップデートにより、PlayStation Homeから直接アドパを起動する機能が追加された。この機能により、PlayStation Home内で意気投合したユーザーと、すぐにルームに入ってプレイできるのだ。また、追加アップデートにあわせてPlayStation Home内の“カプコン號”ラウンジに『MHP 3rd』専用の“プレイルーム”ラウンジも新設され、ユーザーがPlayStation Home内で連れ歩けるプーギーをモチーフにしたアイテムも無料配布されている。
 知らない人との一期一会のプレイもドキドキして楽しいけれど、ある程度気心の知れたフレンドとプレイする安心感もまた魅力。だが、遠方に住んでいるフレンドと、直接会ってプレイするというのはなかなか難しい。むしろ、一度もいっしょにプレイできないことのほうが多いではないだろうか。そんなときこそアドパ! オンラインRPGで知り合った仲のいいフレンドと、FPSで撃ち合ったり、アクションゲームで対戦・協力プレイなどといった感じで、別ジャンルのゲームをプレイするというのも新鮮でかなり楽しいですよ。
↑アドパとはちょっと話が逸れるが、プレイステーション3ではフレンドとテキストチャットしたり、ボイスチャットすることができる。「今日は何して遊ぶ?」といったようなコミュニケーションも可能だ。たとえるなら、プレイステーション3がいつもみんなと集まる広場になる、といった感じ。ちなみに、アドパ利用中でもテキストチャットルームに入ることができる。
↑オンライン対応のゲームも増えてきたので、オンライン上で知り合ったプレイヤーと、かれこれ数年ほど付き合いがある、という人も少なくないはず。プレイステーション3でフレンド登録しておけば、そのフレンドがオンライン中かどうかも確認できるので、メッセージを送って誘うことも可能。
 相手に何かを伝える場合、オンスクリーンキーボードなども用意されているためコントローラで文字を入力することも可能だが、キーボードがあったほうが、やはり便利。また、アドパのルーム内ではボイスチャットも利用できるため、音声会話もできちゃう。とくに、『MHP 3rd』など、アクションゲームでは、プレイ中にキーボードで文字入力する余裕すらないことも。実際、ボイスチャットを利用しているプレイヤーもけっこう多いようだ。ボイスチャットなら、寝転がったままといった自由な体勢でプレイしても、コミュニケーションが図れるのがありがたい。
↑筆者も『MHP 3rd』はボイスチャットでプレイしています。だた、知らない人とのボイスチャットはまだ尻込み(笑)。使用しているヘッドセットはソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンのワイヤレスヘッドセット(CEJH-15002)。小型で軽く、音質もクリアーでオススメです。
←ちなみに、ボイスチャットをOFFにするルームも設定できるので、ボイチャが苦手な人も安心。ルームに入れば、方向キーによるサイン(「ピンポーン」などのコール)で、意外とコミュニケーションが図れるもの。
松竹芸能所属のお笑いコンビ、TKOのひとり。大阪府出身。レギュラー出演番組は『爆問パニックフェイス!』、『アッコにおまかせ!』(ともにTBS)など。家電に詳しい“家電芸人”としても有名。
サンミュージックプロダクション所属のピン芸人(元さくらんぼブービー)。ゲームに詳しく、セガのアーケードゲーム『三国志大戦』では、全国ランキング上位にランクインするほどの腕前。
※本記事は、プレイステーション3のシステムソフトウェア バージョン 3.56を使用して作成しています。
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