PSPの可能性を広げるアドベンチャープレイヤー
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PSPの可能性を広げるアドベンチャープレイヤー
ADVPスタジオでオリジナルアプリを作ってみよう!
 6月30日にADVPが発売されてから1週間もたたないうちに、早くも自分で制作したオリジナルのADVP用アプリを公開している個人サイトがいくつも登場した。その内容はシンプルなアルバム風のアプリや、かなり気合の入ったクイズゲームもあった。これからさらに力のこもった作品が登場することだろう。「自分でもオリジナルアプリを作って見たい!」というADVPユーザーは、まず公式サイトからADVP用データを制作するツールソフト『ADVPスタジオ』をダウンロードして手に入れよう。前回では簡単にADVPスタジオの内容を紹介したが、今回は引き続きADVPスタジオでアプリを作る方法について説明しよう。
PSP
アプリの基本"シーン"についてもっとよく知ろう!
 ADVP用のアプリは、複数のシーンが繋がって作られている。作品の内容にもよるけれど、単純に考えるとシーンの数が多いほど作品は長くなり、奥行きが深くなるのだ。またひとつのシーンにどれだけデータを盛り込むかによって、シーンひとつひとつの表現の幅が広がるぞ。では実際にどんな情報が盛り込めるのか、ADVPスタジオの画面からメインデータウインドウとサブデータウインドウを見ながら紹介しよう。
 ひとつのシーンには3つのリストが設定されている。中でも重要なのが、そのシーンで起きるイベントを設定する"EventList"だ。イベントの内容はサブデータウインドウにツリー表示されるぞ。右の画面写真では例として主だったイベントを並べているが、ADVPで実際にこのシーンを表示させると、上から順番にイベントが実行される。画面が表示されると同時にBGMが流れて、続いてSE(効果音)が聞こえる、それからテキストが画面上に表示されて最後に指定したほかのシーンに切り替わるのだ。ここまではすべて自動に行なわれるぞ。BGMやSE、テキスト、切り替えるシーンの指定については、それぞれの項目ごとに細かく設定することが可能だ。表示させるテキストは、必要なテキストをシーンごとの"TextList"にあらかじめ登録しておいてから、EventListの設定で参照するようになっているぞ。シーンごとにテキストを分けることで、管理しやすくなっているのだ。またBGMやSEはすでにADVPスタジオに登録されているものが使えるぞ。
 自動的に発生するイベントだけではなく、"ダイアログ表示"を加えることで、プレーヤーが画面に表示された選択肢を選んで指定できるようになる。またシーンに"フラグ値"を設定することで、イベントが発生する条件づけができるのだ。たとえば最初は誰もいなかった部屋を再び訪れるとキャラクターが出現するとか、特定のアイテムを持って来ると別のシーンに切り替わるといったことができるようになる。また"CommandList"で設定したコマンドを盛り込むことで、シーンの中でプレーヤーがとれる行動の範囲が広がるぞ。画面の中をカーソルで調べるなんてことも可能だ。最初からコマンドを扱うとなると初心者ではなかなか手が出しづらいので、まずは"ダイアログ表示"を使って、プレーヤーに簡単な選択肢を選んでもらうところから作ってみよう。
 
ADVPスタジオ
→追加されたシーンを表示するメインデータウインドウとシーンに含まれるイベントの内容を表示するサブデータウインドウ。どちらもツリー表示で管理しやすいように表示される。 メインデータウインドゥ&サブデータウインドゥ
怪奇圏 ←ADVPに同梱されているゲームアプリ『怪奇圏』のデータをADVPスタジオで見る。ダイアログを画面に表示させて、プレーヤーに選択を迫る!
シーンをつなげたらいよいよアプリにするぞ!

 データを盛り込んだシーンを作りシーンを繋げてオープニングからエンディングまでひととおり作ったら、いよいよ実際にADVP上で動作するファイル形式に変換だ。メニューバーの"ファイル(F)"にある"アプリデータ出力"を選択すると変換作業が始まるぞ。もし不具合があれば、情報表示ウィンドウにエラーの原因が表示される。エラーメッセージの項目をクリックすると問題のあるシーンが自動的に表示されるので、修正をして再びアプリデータの出力を行なう。無事完了すれば指定したフォルダに.advの拡張子がついたファイルでセーブされるのだ。出力したファイルをメモリースティック デュオのアプリBox用フォルダ(ULJS00011_AppliBox)にコピーしたあとで、ADVPをスタートさせ"アプリの起動"のメニューを見ると、自分が作ったアプリの名前がに表示されているぞ。これが感動の一瞬だ。ADVPを持っているなら、是非ADVPスタジオを使ってこの感動を味わってほしい。

  psp
↑PSPとPCをUSBコードで直接つないで、メモリスティック デュオの中に作ったアプリBoxのフォルダに、オリジナルアプリのデータを転送。あとはADVPを起動させればすぐにプレーできる!
ADVPスタジオに使用する素材について
  オリジナルアプリを制作する際に使うテキストや画像について、気をつけなくてはならないのが素材の著作権だ。インターネットにアップされている画像やテキストでも、著作権のあるもの、また無断転載を禁じているものがある。制作者側に悪気がなくても、迷惑をかけてしまうぞ。以上のことを気をつけながら、楽しいオリジナルアプリを作ろう!  
ADVPスタジオに使用する素材について
ADVP用アプリを作るときに役立つツール
業界を超えたコラボ企画も進行中
ADVPスタジオではBGM、コマンド画面用のスキン(枠)、画面エフェクトといった便利な素材や機能が収録されているが、PCではそれを確かめることができないのがちょっと難点。それを解消するためにBGMとスキン、そして画面エフェクトをADVP上で確認できるアプリが公式サイトにアップロードされているぞ。ADVPスタジオでアプリを作る際に、手元にPSPを置いて実際に画面を動かしたり、曲を聴いたりしてイメージに合ったものを探そう。
Skin Viewer & BGM Juke Box
コマンド画面で使用するスキンとBGMを収録したサンプルビューワー。270曲以上もあるBGMはかなり聞き応えあり。ミステリー、SF/ロボット、歴史などジャンル別に分けて収録されていてわかりやすいのだ。
Skin Viewer & BGM Juke Box
Screen Efect Viewer
画面を切り替えるときのエフェクトや、1枚の画面を効果的に見せるエフェクトを実際にPSP上でたしかめられるビューワー。これとBGMを組み合わせることで画面の雰囲気がぐっと盛り上がるぞ。
Screen Efect Viewer
業界を超えたコラボ企画も進行中
業界を超えたコラボ企画も進行中
最新アプリ・アップロード情報
業界を超えたコラボ企画も進行中
ADVP公式サイトのアプリ コーナーに、3つのアプリが新たにアップロードされたので紹介するぞ。注目のアプリは『スターダストpresents 天川美穂〜dearest〜』。いよいよアイドルがADVPのアプリに登場だ。美穂ちゃんとのデートの結果はいかに?
スターダストpresents 天川美穂〜dearest〜
スターダストpresents 天川美穂〜dearest〜
  とりかえものがたり
とりかえものがたり
  チャムとレネ
チャムとレネ
↑スターダストプロモーションとのコラボ企画アプリ第1弾! 美穂ちゃんと楽しい時間を過ごそう。今回は体験版がアップされた。   ↑桃太郎や一寸法師といった昔話の主人公たちが、他人の話に入って自分のペースで物語を進めるコミカルショートストーリー。   ↑BGMや画面のエフェクト、カーソル移動の効果的な使いかたがよくわかる、オリジナルアプリのお手本のようなタイトル。
業界を超えたコラボ企画も進行中
業界を超えたコラボ企画も進行中
オリジナルアプリをCD-ROM、DVD-ROMに収録
業界を超えたコラボ企画も進行中
 前回予告したログインオリジナルアプリをログイン10月号(8月24日発売)に収録することになったぞ。またテックウィンDVD10月号(9月8日発売)でも、オリジナルアプリを収録する予定。内容はまだまだ秘密だがお楽しみに!
ログイン公式サイト   テックウィン公式サイト
オリジナルアプリをCD-ROM、DVD-ROMに収録
業界を超えたコラボ企画も進行中
業界を超えたコラボ企画も進行中
『アドベンチャープレイヤー』©2005 FromSoftware, Inc. All rights reserved. / 『プレイステーション・ポータブル』©2004 Sony Computer Entertainmnet Inc. All rights reserved. Design and specifications are subject to change without notice. / 『NOUTEN』©1994-2005 FromSoftware, Inc. All rights reserved ※PSPの画面にあるADVPのロゴは合成したもです。また画面写真は開発中のものです。
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